『川越だより』より
▼ 映画「クロッシング」 泣くことしかできない悔しさ
昼前に癌研有明病院の主治医の定期診断がありました。「血液検査にもX線検査にも変化は見られず、右肺に転移した癌は小さくなったまま。これまで通り生活を楽しんでください」。この夏も病気を忘れて?元気に過ごせそうです。
午後、「銀座シネパトス」で映画「クロッシング」を見る。7月に川越で上映されるまで待つつもりだったがこの映画を配給したアジア映画社の朴炳陽社長の熱い思いに打たれて先行鑑賞となった。(古くからの知己に僕も少しは協力しなければ…、そのためにはともかく見ておきたい…)。
目を背けたくなる場面の連続にまいってしまうのではないか?そんなおそれは見事に吹き飛ばされた。
車 仁杓(チャ インピョ)が演じるヨンスという主人公とそのこどもジュニを中心に展開する迫真の物語に釘付けになった2時間だった。
目を背けたくなる現実は確かに描かれているが引き裂かれた家族の互いを思いあう力の方が僕の心に食い込んでくる。
この映画のビラに掲載されている<ストーリー>
◆ 果たされなかった父と息子の約束
北朝鮮の炭鉱町に住む元サッカー選手のヨンスは、妻ヨンハと11歳の息子ジュニとともに、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
しかし、ヨンハが肺結核に倒れ、ヨンスは治療薬を手に入れるため中国へ向かう。
決死の覚悟で国境を越えたヨンスは、必死に働いて薬を手に入れようとするが、北朝鮮では夫の帰りを待ちながらヨンスが静かに息を引き取る。
孤児となってしまったジュニは、父との再会を信じて国境を目指すが……。
映画を見ていない方々に結末を知らせるわけにはいかないが父と子の約束はどれも永遠に果たされなかった。
子は父に「母を守る」と、父は子に「必ず帰る(薬とサッカーボールをもって)」と約束して別れたのだ。
ジュニの遺体にほほをすり寄せて慟哭する父・ヨンス。僕も声を押し殺しながら泣いた。
今も書きながらこみ上げて来る思いをどうすることも出来ない。
この映画のビラにペ・ドゥナという女優の言葉が載っている。
「知っていながら知らんぷり、目をふさいで、ごめんなさい。一緒に泣いてあげるしかなくて、本当に本当にごめんなさい。」
目をふさいでいるつもりはない。でも僕もこの父の思い、この子の思いを想って泣くことしかできない。それが悔しくてならない。
しかし、不思議なことにぼくに元気がわいてきた。一人でも多くの友人たちにこの映画のことを知らせようとおもう。みんなもまた勇気と元気をもらえるかもしれない。
この映画は物語には違いないが想像を絶する独裁体制のもとで,今この瞬間も、無数のヨンスとジュニ、そしてヨンハが互いを思い合いながら苦闘を続けているのだ。
朴炳陽さん。思っていたよりなおイイ映画でした。頑張って輸入した甲斐がありましたね。ありがとうございます。自分に出来ることはやらせてもらいます。
○川越だより「車 仁杓(チャ インピョ)さん」
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/750bec4279cc40a6bed83f46788aee6b
○川越だより「クロッシング」
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/2e5081679026b34f49b5e6720a646a20
○銀座シネパトスのほかワーナー・マイカル・シネマズ板橋(東武練馬 19日から)・吉祥寺バウスシアター(26日から)・ワーナーマイカル市川妙典(19日から)などでも上映が始まるようです。連絡をいただければビラを必要なだけ送ります。
keisukelap@yahoo.co.jp
○立川反戦ビラ弾圧事件元被告のブログ「クロッシング」
http://hansenbira.blog.so-net.ne.jp/2010-05-23-2
『川越だより』(2010-06-15)
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/1efbd8f1b7fbc9b5cf28c75454ef61fb
▼ 映画「クロッシング」 泣くことしかできない悔しさ
昼前に癌研有明病院の主治医の定期診断がありました。「血液検査にもX線検査にも変化は見られず、右肺に転移した癌は小さくなったまま。これまで通り生活を楽しんでください」。この夏も病気を忘れて?元気に過ごせそうです。
午後、「銀座シネパトス」で映画「クロッシング」を見る。7月に川越で上映されるまで待つつもりだったがこの映画を配給したアジア映画社の朴炳陽社長の熱い思いに打たれて先行鑑賞となった。(古くからの知己に僕も少しは協力しなければ…、そのためにはともかく見ておきたい…)。
目を背けたくなる場面の連続にまいってしまうのではないか?そんなおそれは見事に吹き飛ばされた。
車 仁杓(チャ インピョ)が演じるヨンスという主人公とそのこどもジュニを中心に展開する迫真の物語に釘付けになった2時間だった。
目を背けたくなる現実は確かに描かれているが引き裂かれた家族の互いを思いあう力の方が僕の心に食い込んでくる。
この映画のビラに掲載されている<ストーリー>
◆ 果たされなかった父と息子の約束
北朝鮮の炭鉱町に住む元サッカー選手のヨンスは、妻ヨンハと11歳の息子ジュニとともに、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
しかし、ヨンハが肺結核に倒れ、ヨンスは治療薬を手に入れるため中国へ向かう。
決死の覚悟で国境を越えたヨンスは、必死に働いて薬を手に入れようとするが、北朝鮮では夫の帰りを待ちながらヨンスが静かに息を引き取る。
孤児となってしまったジュニは、父との再会を信じて国境を目指すが……。
映画を見ていない方々に結末を知らせるわけにはいかないが父と子の約束はどれも永遠に果たされなかった。
子は父に「母を守る」と、父は子に「必ず帰る(薬とサッカーボールをもって)」と約束して別れたのだ。
ジュニの遺体にほほをすり寄せて慟哭する父・ヨンス。僕も声を押し殺しながら泣いた。
今も書きながらこみ上げて来る思いをどうすることも出来ない。
この映画のビラにペ・ドゥナという女優の言葉が載っている。
「知っていながら知らんぷり、目をふさいで、ごめんなさい。一緒に泣いてあげるしかなくて、本当に本当にごめんなさい。」
目をふさいでいるつもりはない。でも僕もこの父の思い、この子の思いを想って泣くことしかできない。それが悔しくてならない。
しかし、不思議なことにぼくに元気がわいてきた。一人でも多くの友人たちにこの映画のことを知らせようとおもう。みんなもまた勇気と元気をもらえるかもしれない。
この映画は物語には違いないが想像を絶する独裁体制のもとで,今この瞬間も、無数のヨンスとジュニ、そしてヨンハが互いを思い合いながら苦闘を続けているのだ。
朴炳陽さん。思っていたよりなおイイ映画でした。頑張って輸入した甲斐がありましたね。ありがとうございます。自分に出来ることはやらせてもらいます。
○川越だより「車 仁杓(チャ インピョ)さん」
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/750bec4279cc40a6bed83f46788aee6b
○川越だより「クロッシング」
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/2e5081679026b34f49b5e6720a646a20
○銀座シネパトスのほかワーナー・マイカル・シネマズ板橋(東武練馬 19日から)・吉祥寺バウスシアター(26日から)・ワーナーマイカル市川妙典(19日から)などでも上映が始まるようです。連絡をいただければビラを必要なだけ送ります。
keisukelap@yahoo.co.jp
○立川反戦ビラ弾圧事件元被告のブログ「クロッシング」
http://hansenbira.blog.so-net.ne.jp/2010-05-23-2
『川越だより』(2010-06-15)
http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/1efbd8f1b7fbc9b5cf28c75454ef61fb
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