無事に退職の日を終えた。
最後の挨拶をして、ご利用のお年寄りやスタッフの顔を見たら、やっぱり泣けてしまった。
何とか泣かないでいようと思ったのに、馴染んだ温かい笑顔に包まれると、やっぱり涙が出ちゃった。
花束と記念品が贈呈され、その後にティッシュボックスがひと箱付いてきたのには、みんな泣き笑いだった。
馴染みの95歳のご意見番的おばぁちゃんKさんが
「元気でやんな。
いつか風の便りに私が死んだってよって聞くかもしれないけどさ。」
なんて言うから、また泣いちゃったりしてさ。
「そんなこと言って、Kさんまだまだお迎え断ってんでしょ~」とか、笑いに変えたけど。
ほんと、私がみんなに恩返しできるまで元気でいてほしい。
私も頑張る。
それから迎えに来てくれたJと横浜デートした。
久しぶりに行きつけのお店でふかひれラーメン。
「なんてお店だっけ?この道で良いんだっけ?」
「え~名前、何だったっけ?なんか中華街らしくない名前じゃなかったっけ?」
「何だよ、俺たちふたりして認知症かよ~」
なんてふざけてたら、淋しい気持ちも吹き飛んだし。
元町では好みのチーズケーキを食べて大満足。
帰りは、みなとみらいの夜景を眺めてのドライブコース。
去年、クルマがPassoくんになってしまった時も、マフラー付け替えたの見せにここまで来たのを思い出す。
「おまえの母校も見えるよ。」
実際は暗くてよく見えなかったけど、Jの気遣いが嬉しかった。
やっぱりJと一緒になりたい。。。
現実に返れば年末の気忙しさ。
Jは一度大掃除しに家に帰り、また買出しを手伝いに戻ってきてくれた。
黒豆も圧力鍋で煮てくれて、それがまた美味しいんだよね。
お正月はカニの天ぷらをあげてくれることになってる。
なんか食べ物でツラレちゃいそう・・☆
でも、年内会えるのは今日で最後。
あとは年明け。
一緒にいれば夫婦同然の行動なだけに、クリスマスや年越しみたいなイベントに離れ離れなのは余計 淋しい。
これじゃ、まるで不倫してるみたいじゃん。
来年の今頃は、こんな淋しい想いはしたくないと思う。
買出しを終えて、ふたりでコーヒー飲みながら来年の話をした。
私は、まずは新しい職場に慣れること。
長女がいよいよ高校受験だし、子育ても気が抜けないってことで。
Jは・・・
実は、今まで描いていた事業展開ができなくなりそうだと言う。
それは実家の事業を引き継いで、軌道に乗ったらやりたいと語っていたJの夢だった。
「親父の作り上げた仕事を引き継ぐだけじゃ面白くないじゃん。」
と、Jなりの夢を持っていて、それに基づいて住む場所やライフスタイルなどもいろいろ考えていたのに。
提携しているプランナーにダメ出しもらってしまったとかで、かなり凹んでいる。
何でも、今の不況の時代にはビジネス展開しにくいと言われたらしい。
「その話を聞いて、今までスポンサーになってくれるって言ってた親父も手のひら反しだし、なんか夢が無くなっちゃったんだよな~
自分の夢のために親父の仕事引き継ぐんだったのが、これじゃ意味ないよな。」
なぁんて落ち込み発言。
ま、そこはこの年だから、そうは言ってもちゃんと引き継ぐつもりでいるけどね。
Jも5人の子供たちを育てる上で、経済基盤的に家業を継ぐしかないことを充分わかっている。
ほんと子供育てるってお金かかるの。
「とりあえず、来年は親父が始めたバイオ事業を春までに軌道に乗せて、んで夏までにお袋のやってる経理をこっちに引き継いで・・
その頃に、場合によっては就職した今の職場は辞めるかも。
何とか年内にトラブル解決して、全部こっちに持ってこないとな。
1年なんてあっという間だし。」
そうそう、ほんと1年なんてあっという間。
けど、私との再婚は、Jのやりたかった事業の上に成り立っていたのに、根底から覆されちゃったらどうなるの?
今までふたりで考えてた住居は?ライフプランは?
全部立ち消えちゃうわけ???
「ねぇ、そしたら住むとことか、もしかして変わっちゃうのかな?」
「そうだな。別にその場所じゃなくても良いってことかな。」
「じゃ、マンション構想で考えてたけど、戸建てでも良いの?」
「そりゃね、事業のために最上階にバーを作りぃのゲストルームを作りぃのって考えてたから。
それに考えてた場所じゃ、砂がすごくて普通の住居じゃ窓も開けられないよ。」
「私は普通の戸建てでも良いんだけどな。
お父さんが持ってるその土地じゃダメなの?」
「う~ん、砂がすごいから無理だね。
それに300坪だぞ。土地が広すぎて、そんなデカい家なんて建てないから。」
300坪の土地の広さなんて庶民の私にはピンとこないよ。
でもダメなら仕方ない。砂まみれもイヤだし。
けど、せっかく家の話になったんだから、これは突き詰めるチャンスかも。
だって、来年の展望に私たちの再婚を盛り込んでいかないと、それこそあっという間に1年たっちゃうよ。
来年もこんなヤキモキ苛々してたら、私、Jと別れちゃうかもしれない。
せっかくのJと知り合った人生のチャンスを見す見す棒にふるの?
幸せは自分の手で摑みとらなきゃ♪
「え~~じゃ他に無いの?」
「そうだなぁ・・
そう言えば、親父から横浜にも土地があるけど、そこじゃダメかって言われたんだよね。
親父たちが住もうと思って買ったらしいんだ。
外人墓地の近くで、山下公園やみなとみらいが一望できる一等地らしいんだけど。」
「え?」
「親父たちはもう年して今の家から動く気失せちゃってるんだ。
戸建てで良いなら横浜はどうだって勧められたんだけど、美月が子供たちみんなで住みたいって言ってたから、マンションが良いのかと思って断ったんだよ。」
な・に~~~~~☆
もしかして私、横浜に戻れる・・・?
最後の挨拶をして、ご利用のお年寄りやスタッフの顔を見たら、やっぱり泣けてしまった。
何とか泣かないでいようと思ったのに、馴染んだ温かい笑顔に包まれると、やっぱり涙が出ちゃった。
花束と記念品が贈呈され、その後にティッシュボックスがひと箱付いてきたのには、みんな泣き笑いだった。
馴染みの95歳のご意見番的おばぁちゃんKさんが
「元気でやんな。
いつか風の便りに私が死んだってよって聞くかもしれないけどさ。」
なんて言うから、また泣いちゃったりしてさ。
「そんなこと言って、Kさんまだまだお迎え断ってんでしょ~」とか、笑いに変えたけど。
ほんと、私がみんなに恩返しできるまで元気でいてほしい。
私も頑張る。
それから迎えに来てくれたJと横浜デートした。
久しぶりに行きつけのお店でふかひれラーメン。
「なんてお店だっけ?この道で良いんだっけ?」
「え~名前、何だったっけ?なんか中華街らしくない名前じゃなかったっけ?」
「何だよ、俺たちふたりして認知症かよ~」
なんてふざけてたら、淋しい気持ちも吹き飛んだし。
元町では好みのチーズケーキを食べて大満足。
帰りは、みなとみらいの夜景を眺めてのドライブコース。
去年、クルマがPassoくんになってしまった時も、マフラー付け替えたの見せにここまで来たのを思い出す。
「おまえの母校も見えるよ。」
実際は暗くてよく見えなかったけど、Jの気遣いが嬉しかった。
やっぱりJと一緒になりたい。。。
現実に返れば年末の気忙しさ。
Jは一度大掃除しに家に帰り、また買出しを手伝いに戻ってきてくれた。
黒豆も圧力鍋で煮てくれて、それがまた美味しいんだよね。
お正月はカニの天ぷらをあげてくれることになってる。
なんか食べ物でツラレちゃいそう・・☆
でも、年内会えるのは今日で最後。
あとは年明け。
一緒にいれば夫婦同然の行動なだけに、クリスマスや年越しみたいなイベントに離れ離れなのは余計 淋しい。
これじゃ、まるで不倫してるみたいじゃん。
来年の今頃は、こんな淋しい想いはしたくないと思う。
買出しを終えて、ふたりでコーヒー飲みながら来年の話をした。
私は、まずは新しい職場に慣れること。
長女がいよいよ高校受験だし、子育ても気が抜けないってことで。
Jは・・・
実は、今まで描いていた事業展開ができなくなりそうだと言う。
それは実家の事業を引き継いで、軌道に乗ったらやりたいと語っていたJの夢だった。
「親父の作り上げた仕事を引き継ぐだけじゃ面白くないじゃん。」
と、Jなりの夢を持っていて、それに基づいて住む場所やライフスタイルなどもいろいろ考えていたのに。
提携しているプランナーにダメ出しもらってしまったとかで、かなり凹んでいる。
何でも、今の不況の時代にはビジネス展開しにくいと言われたらしい。
「その話を聞いて、今までスポンサーになってくれるって言ってた親父も手のひら反しだし、なんか夢が無くなっちゃったんだよな~
自分の夢のために親父の仕事引き継ぐんだったのが、これじゃ意味ないよな。」
なぁんて落ち込み発言。
ま、そこはこの年だから、そうは言ってもちゃんと引き継ぐつもりでいるけどね。
Jも5人の子供たちを育てる上で、経済基盤的に家業を継ぐしかないことを充分わかっている。
ほんと子供育てるってお金かかるの。
「とりあえず、来年は親父が始めたバイオ事業を春までに軌道に乗せて、んで夏までにお袋のやってる経理をこっちに引き継いで・・
その頃に、場合によっては就職した今の職場は辞めるかも。
何とか年内にトラブル解決して、全部こっちに持ってこないとな。
1年なんてあっという間だし。」
そうそう、ほんと1年なんてあっという間。
けど、私との再婚は、Jのやりたかった事業の上に成り立っていたのに、根底から覆されちゃったらどうなるの?
今までふたりで考えてた住居は?ライフプランは?
全部立ち消えちゃうわけ???
「ねぇ、そしたら住むとことか、もしかして変わっちゃうのかな?」
「そうだな。別にその場所じゃなくても良いってことかな。」
「じゃ、マンション構想で考えてたけど、戸建てでも良いの?」
「そりゃね、事業のために最上階にバーを作りぃのゲストルームを作りぃのって考えてたから。
それに考えてた場所じゃ、砂がすごくて普通の住居じゃ窓も開けられないよ。」
「私は普通の戸建てでも良いんだけどな。
お父さんが持ってるその土地じゃダメなの?」
「う~ん、砂がすごいから無理だね。
それに300坪だぞ。土地が広すぎて、そんなデカい家なんて建てないから。」
300坪の土地の広さなんて庶民の私にはピンとこないよ。
でもダメなら仕方ない。砂まみれもイヤだし。
けど、せっかく家の話になったんだから、これは突き詰めるチャンスかも。
だって、来年の展望に私たちの再婚を盛り込んでいかないと、それこそあっという間に1年たっちゃうよ。
来年もこんなヤキモキ苛々してたら、私、Jと別れちゃうかもしれない。
せっかくのJと知り合った人生のチャンスを見す見す棒にふるの?
幸せは自分の手で摑みとらなきゃ♪
「え~~じゃ他に無いの?」
「そうだなぁ・・
そう言えば、親父から横浜にも土地があるけど、そこじゃダメかって言われたんだよね。
親父たちが住もうと思って買ったらしいんだ。
外人墓地の近くで、山下公園やみなとみらいが一望できる一等地らしいんだけど。」
「え?」
「親父たちはもう年して今の家から動く気失せちゃってるんだ。
戸建てで良いなら横浜はどうだって勧められたんだけど、美月が子供たちみんなで住みたいって言ってたから、マンションが良いのかと思って断ったんだよ。」
な・に~~~~~☆
もしかして私、横浜に戻れる・・・?