台風17号が近づいている。
早朝、まだお天気も良いうちに、Jは自宅へ帰っていった。
・・いつもと違う様相・・
心も通わない。
虚しさだけが残る週末。。。
コトの経緯は、次男の就活のこと。
私と次男の関係が険悪になってしまい、これじゃマズイとJに助けを求めたことが発端だ。
責任感の強いJは、私と次男の間をとりもってくれて、結果、当面の話は解決したのだが・・・
「これじゃ春までに就職は無理かもしれない。
そうなった時には、あと2年費やして専門学校に行ってもらって、大卒にヒケを取らないような資格を取る。」
と言い出したところから、議論になった。
次男の就職に対して、こんな不安定な毎日があと2年も続く・しかも専門学校への学費が発生する、となれば、Jの考えを手放しで受け入れる事はできない。
それが、Jの気に障ったらしい。
「じゃぁ、どうするんだよ。
俺は完璧主義なんだ。
完璧に就職できる算段のもとに計画を立ててるんだ。
俺についてこれないようなら、これ以上責任は持てないよ。」
そんな言動に驚いた。
あくまでも自分の正当性を貫こうとしている。
そして引き合いに出すのは、Jの上の娘の就活状況。
上の娘は大学4年の新卒で、毎日PC5時間向かって就活しているが、まったく成果が出ない。
まして次男はまだ資格取得もできてなく、就活の土俵にも上がってないのに、今のままで来春までに就職できるのか?と訊いてくる。
「次男が土俵に上がってないのはわかってる。
だからどうやってスケジュール管理をすれば良いのか相談しているんだから。
それにPC5時間向かってりゃ就活なの?
立ち位置が違うんだから、同じようにする必要は無いんじゃないの?」
とブツけたから、ますますJのカンに障ってしまった。
お互いに持論をもつふたりなので、ついに意見のぶつかり合いになってしまった。
Jのカンに障ろうが何だろうが、私の優先順位は次男の就活である。
疑問に思う事はブツけるし、そぐわないとなれば却下を求める。
だからと言って、Jの人間性を否定するものではない。
そんなの、この5年間の付き合いの中で、けっして初めてでは無い。
なのに、何故かその時のJは、やたら卑屈に受け止める・・と言うか、私が疑問や反論をすると、いつになくムキになって語気が荒くなる。
おまけに<今までいろいろ相談に乗って尽くしてきたのに>と恩着せがましい言動まで飛び出した。
え~~~!?
感謝の言葉が何より大事・・そんなことも実践できずに再婚するわけもない。
Jが尽くしてくれた数々のことに、その都度 感謝を伝えてきているし、形にしてお礼をする時もある。
そんな安いドラマの台詞を吐くような関係では無いだろうに。
しかも
「俺は週末しかいないんだから、平日は美月が管理するんだろう?
そんな俺のいない時の事まで訊かれたって、わかるわけないよ。」
ときた。
その言動が出た時点で、私の中でのJへの相談は答えが出たと思った。
もうこれ以上の話し合いは、時間の無駄。
その夜、Jは背中を向けて先に寝てしまった。
そして翌日早朝。
台風が来るから帰ると言い、笑顔のないまま帰っていった。。。
「Jさんて親父と一緒だ。」
珍しく在宅していた長男が、Jを見送って帰ってきた私に、開口一番、そう言った。
前夜の話し合いが聞こえていたらしい。
「親父も週末しか帰ってこなかったし、帰ってくれば文句を言う。
で、肝心なところでは責任とらないし、口だけなんだよ。」
「パパとは見ている方向が違ったための言い合いだったから決裂したけど、Jとは見ている方向は一緒だから。
ちょっと視点がズレただけで、だからケンカしているわけではないんだよ。」
「そうなんだろうけど、うちの事わかってないのに、自分の考えを押し通すところは一緒だよ。
うちに来る以上、お母さんの意見を尊重すべきなんだ。
お母さんの意見を尊重できずに持論を押し通すヤツなら、違う男に取り換えた方が良いよ。」
「え!?
それってJを切るってこと。」
「だって必要ないよ。」
はぁ~~~~
長男に痛いところを突かれてしまった。
私も、解決策も無く私の神経をかき乱すだけなら、いろんなこと相談するのは止めようと思っていた。
Jに相談して、逆に不安や焦りだけが残ることだって、今までにもあったわけだし。
「うちに慣れ過ぎて、本性が出てきたんじゃないの?」
そんなふうなトドメまで刺されてしまった。
まいったなぁ。。。
・・と、まぁ、ここに今までの経緯を書き綴って、だんだん客観的に振り返れるようになってきた。
いろいろ分析するにあたって、私はJに期待し過ぎていたのではないかって思うようになった。
Jの上の娘だって、それだけ就活しているにもかかわらず、未だ思うように就職が決まらない。
それなのに次男の就職まで支援して欲しい、なんて荷が重すぎたんだろうな。
いつも「俺に任せろ」みたいな大口たたいてるから、私もつい頼っちゃってたけど、本当はそうじゃない。
そうじゃないけど、そうじゃないと言うにはプライドが傷つくから、あんな攻撃口調になっちゃうんじゃないのかしら。
だけど、私が『じゃぁ自分でやってみるよ』と言うのも、Jを頼りにしないようで気に喰わない。
・・てことは、Jも<たてて欲しがる男>だったのか・・!?(ご多分にもれず)
ま・いいや。
Jも今ごろ自己分析をしていると思うし。
私は私の結論の元に、次男の就活を進めていくよ。
「今がいちばん苦しい時なんだよ。
これをみんなで乗り越えて次男が就職した時、みんな笑顔になれるんだから。」
そんなふうに励ましてくれたJ。
すごい感謝して、めちゃめちゃ感激してたのに。
<この人といれば大丈夫>なんて思ったから、逆に依存し過ぎちゃったのかもしれない。
この週末は、親友たちとの飲み会もあった。
送り迎えしてくれたJも、久しぶりに親友たちと顔を合わせ、去年までのわだかまりを失くして、みんなで女子会?しようって約束にまでなっていた。
それなのにねぇ・・・
そんなこんなの9月の終わり。。。
早朝、まだお天気も良いうちに、Jは自宅へ帰っていった。
・・いつもと違う様相・・
心も通わない。
虚しさだけが残る週末。。。
コトの経緯は、次男の就活のこと。
私と次男の関係が険悪になってしまい、これじゃマズイとJに助けを求めたことが発端だ。
責任感の強いJは、私と次男の間をとりもってくれて、結果、当面の話は解決したのだが・・・
「これじゃ春までに就職は無理かもしれない。
そうなった時には、あと2年費やして専門学校に行ってもらって、大卒にヒケを取らないような資格を取る。」
と言い出したところから、議論になった。
次男の就職に対して、こんな不安定な毎日があと2年も続く・しかも専門学校への学費が発生する、となれば、Jの考えを手放しで受け入れる事はできない。
それが、Jの気に障ったらしい。
「じゃぁ、どうするんだよ。
俺は完璧主義なんだ。
完璧に就職できる算段のもとに計画を立ててるんだ。
俺についてこれないようなら、これ以上責任は持てないよ。」
そんな言動に驚いた。
あくまでも自分の正当性を貫こうとしている。
そして引き合いに出すのは、Jの上の娘の就活状況。
上の娘は大学4年の新卒で、毎日PC5時間向かって就活しているが、まったく成果が出ない。
まして次男はまだ資格取得もできてなく、就活の土俵にも上がってないのに、今のままで来春までに就職できるのか?と訊いてくる。
「次男が土俵に上がってないのはわかってる。
だからどうやってスケジュール管理をすれば良いのか相談しているんだから。
それにPC5時間向かってりゃ就活なの?
立ち位置が違うんだから、同じようにする必要は無いんじゃないの?」
とブツけたから、ますますJのカンに障ってしまった。
お互いに持論をもつふたりなので、ついに意見のぶつかり合いになってしまった。
Jのカンに障ろうが何だろうが、私の優先順位は次男の就活である。
疑問に思う事はブツけるし、そぐわないとなれば却下を求める。
だからと言って、Jの人間性を否定するものではない。
そんなの、この5年間の付き合いの中で、けっして初めてでは無い。
なのに、何故かその時のJは、やたら卑屈に受け止める・・と言うか、私が疑問や反論をすると、いつになくムキになって語気が荒くなる。
おまけに<今までいろいろ相談に乗って尽くしてきたのに>と恩着せがましい言動まで飛び出した。
え~~~!?
感謝の言葉が何より大事・・そんなことも実践できずに再婚するわけもない。
Jが尽くしてくれた数々のことに、その都度 感謝を伝えてきているし、形にしてお礼をする時もある。
そんな安いドラマの台詞を吐くような関係では無いだろうに。
しかも
「俺は週末しかいないんだから、平日は美月が管理するんだろう?
そんな俺のいない時の事まで訊かれたって、わかるわけないよ。」
ときた。
その言動が出た時点で、私の中でのJへの相談は答えが出たと思った。
もうこれ以上の話し合いは、時間の無駄。
その夜、Jは背中を向けて先に寝てしまった。
そして翌日早朝。
台風が来るから帰ると言い、笑顔のないまま帰っていった。。。
「Jさんて親父と一緒だ。」
珍しく在宅していた長男が、Jを見送って帰ってきた私に、開口一番、そう言った。
前夜の話し合いが聞こえていたらしい。
「親父も週末しか帰ってこなかったし、帰ってくれば文句を言う。
で、肝心なところでは責任とらないし、口だけなんだよ。」
「パパとは見ている方向が違ったための言い合いだったから決裂したけど、Jとは見ている方向は一緒だから。
ちょっと視点がズレただけで、だからケンカしているわけではないんだよ。」
「そうなんだろうけど、うちの事わかってないのに、自分の考えを押し通すところは一緒だよ。
うちに来る以上、お母さんの意見を尊重すべきなんだ。
お母さんの意見を尊重できずに持論を押し通すヤツなら、違う男に取り換えた方が良いよ。」
「え!?
それってJを切るってこと。」
「だって必要ないよ。」
はぁ~~~~
長男に痛いところを突かれてしまった。
私も、解決策も無く私の神経をかき乱すだけなら、いろんなこと相談するのは止めようと思っていた。
Jに相談して、逆に不安や焦りだけが残ることだって、今までにもあったわけだし。
「うちに慣れ過ぎて、本性が出てきたんじゃないの?」
そんなふうなトドメまで刺されてしまった。
まいったなぁ。。。
・・と、まぁ、ここに今までの経緯を書き綴って、だんだん客観的に振り返れるようになってきた。
いろいろ分析するにあたって、私はJに期待し過ぎていたのではないかって思うようになった。
Jの上の娘だって、それだけ就活しているにもかかわらず、未だ思うように就職が決まらない。
それなのに次男の就職まで支援して欲しい、なんて荷が重すぎたんだろうな。
いつも「俺に任せろ」みたいな大口たたいてるから、私もつい頼っちゃってたけど、本当はそうじゃない。
そうじゃないけど、そうじゃないと言うにはプライドが傷つくから、あんな攻撃口調になっちゃうんじゃないのかしら。
だけど、私が『じゃぁ自分でやってみるよ』と言うのも、Jを頼りにしないようで気に喰わない。
・・てことは、Jも<たてて欲しがる男>だったのか・・!?(ご多分にもれず)
ま・いいや。
Jも今ごろ自己分析をしていると思うし。
私は私の結論の元に、次男の就活を進めていくよ。
「今がいちばん苦しい時なんだよ。
これをみんなで乗り越えて次男が就職した時、みんな笑顔になれるんだから。」
そんなふうに励ましてくれたJ。
すごい感謝して、めちゃめちゃ感激してたのに。
<この人といれば大丈夫>なんて思ったから、逆に依存し過ぎちゃったのかもしれない。
この週末は、親友たちとの飲み会もあった。
送り迎えしてくれたJも、久しぶりに親友たちと顔を合わせ、去年までのわだかまりを失くして、みんなで女子会?しようって約束にまでなっていた。
それなのにねぇ・・・
そんなこんなの9月の終わり。。。