peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

我が家のニラ(韮)の花  2013年8月31日(土)

2013年08月31日 | 植物図鑑

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2013年8月31日(土)、我が家のほとんど陽の当らない西側の細長い所に植えられているニラ(韮)が、白い花を沢山咲かせていました。市販のニラ(韮)の葉は、幅広いものがほとんどなので、昔からある細い葉のものがほしいと妻が育てているものです。

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ニラ(韮) ユリ科 ネギ属 Allium tuberosum

インドや中国西部原産といわれ、古くわが国に渡来し、野生化しているものも見られる。多年草で、基部は鱗茎と呼ぶほどではないが、わずかに肥大し、外側は葉鞘の枯れた繊維で包まれている。 葉は扁平で幅4mmほど、左右に開き、束になって伸びる。独特のネギ臭がある。夏から初秋(8~9月)にかけて、葉の間から20~30cmほどの長い花茎を伸ばして、先端に白い小さな花を多数半球状につける。乾燥や高温に強く、育て易いので家庭菜園にも向く。葉を利用する野菜だが、庭に植えておくと花も楽しめる。庭がなくてもプランターなどに作っておいても間に合う。もっとも、何度も葉を刈って利用すれば花は咲かない。

[栽培]普通、種子を播いて作るが、次々と分糵(ぶんけつ)して株が大きくなるので、3~5年ごとに株分けしてやる必要がある。播き時:4月および9月。株分け、植付期:3月および9月。

ニラをはじめネギの仲間は普通ユリ科とされているが、この花のつき
方はスイセンの花序と似ているので、ヒガンバナ科とする分類学者もいる。ニラの古名を「ミラ」といい、また、ラッキョウを「オオミラ」といったのに対し、「コミラ」ともいい、ニラというのは俗称である。またこれを「フタモジ」というのは、ネギ(古名を「キ」という)を「ヒトモジ」というのに対して、ニラは2字だからである。

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/cabe989260a57f07faffad1a5fc33fb9 [peaの植物図鑑:一関市街地のニラ(韮)の花 2008年8月30日]


一関市赤荻(あこうぎ)字外山のヤマシャクヤク(山芍薬)の実 2013年8月11日(日)

2013年08月30日 | 植物図鑑

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(字沖野々215番地1)主催の館長講座の第1回が同館で行われましたので聞きに行ってきました。この博物館の主任学芸員をされている方に紹介された一関市赤荻(あこうぎ)外山の阿部さんの家を訪ねるため少し早目に出かけました。

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(上と下)一関市赤荻(あこうぎ)外山にある阿部さんの家(6/8撮影)。

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私と同世代のご夫妻にお会いして山野草などの話をした後、庭を見せていただきました。阿部さんの家では、草花類の手入れは主に奥様がされているようで、「農作業の合間の手入れなので…」などと謙遜されながら庭を案内してくださいました。

前庭の植木鉢に植栽されているヤマシャクヤク(山芍薬)が、数個の袋果を付けていて、そのうちの2~3個が裂開して赤色の内面と藍黒色の成熟した種子を見せていました。この袋果が裂開する様はコントラストが見事だと思いました。

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ヤマシャクヤク(山芍薬) ボタン科 ボタン属 Paeonia japonica

山地の落葉樹林内に生える多年草。高さ約40㎝、葉は2回3出複葉で小葉は楕円形で先が尖る。花は白色で茎頂に1個付き、上向きに開く。開いた花は1~2日で散ってしまう。茶花としても利用され、よく栽培されている。

ヤマシャクヤクの八重咲き種に’那岐の華’がある。充分な開花には、日光と相当の肥培が必要。

流通している濃紅色花種は日本各地・中国・朝鮮半島などに分布する淡紅色のベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)の濃色選抜品。花期:4~6月。分布:本州(関東地方以西)、四国、九州。

栽培:開花まで日当たり、以降半日陰、冬は棚下で管理する。生長期の水切れは禁物だが、過湿にも注意し乾き具合を見て灌水する。肥培しないと花付きが悪くなるので、春・秋に置き肥のほか液肥も与える。植え替えは早春の芽出し前か秋に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで植える。増殖は株分けか実生で、実生は採り播きし開花までは5年を要する。

ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬) ボタン科 ボタン属 Paeonia obovata

日本各地や朝鮮半島・中国(東北)に広く分布する。花色のほかに、草丈がやや大きく、50cmほど、開花期が5~6月と遅い。花柱が多く5本、などの相違点がある。ベニバナヤマシャクヤクの濃色種に’緋宝’がある。開花期はベニバナヤマシャクヤクよりやや早い。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&「育てる調べる・山野草2525種」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%E4%A5%DE%A5%B7%A5%E3%A5%AF%A5%E4%A5%AF [peaの植物図鑑:奥州市水沢盆栽会のヤマシャクヤク(山芍薬) 2009年5月9日]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37454620&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市大東町「岩手エビネ愛好会」のヤマシャクヤク(山芍薬)2011年5月15日(日)]


奥州市水沢区「」のアベリア/ハナゾノツクバネウツギ 2013年8月4日(日)

2013年08月29日 | 植物図鑑

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2013年7月20日(土)&8月4日(日)、奥州市の慶徳公園(奥州市水沢区佐倉河)に行きました。奥州市立水沢図書館と公園の間には乙女川が流れています。この日、めんこい美術館の周りに生け垣として沢山植栽されているアベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)がピンク色を帯びた白い花を沢山咲かせていました。

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アベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木) スイカズラ科 アベリア(ツクバネウツギ)属 Abelia ×glandiflora

別名:ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)。中国原産のシナツクバネウツギA.chinensisとユニフローラA.unifloraの交配種。大正時代末期に渡来し、生け垣や道路のグリーンベルトなどによく植えられている。常緑または半落葉の低木で、高さ1~2mになる。根元から枝分かれしてよく茂る。葉は対生または3個ずつ輪生し、長さ2~5㎝の卵状楕円形。縁には鈍鋸歯があり、質は厚くて光沢がある。英名:Glossy Abelia。

花期は5~11月と長い。枝先にやや淡紅色を帯びた白い花をつける。花冠は長さ1.5~2㎝の筒状鐘形で、先は5裂する。少し芳香がある。用途:庭木、公園樹、花材。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40924199&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市立川崎図書館のアベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木) 2012年8月30日(木)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32273301&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:ハナゾノツクバネウツギ/アベリア]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/8bb76ab0a5531a2ce3c567635a24209a [peaの植物図鑑:北上市展勝地のアベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)]


一関市東山町長坂のムクゲ(木槿)の花 2013年8月23日(金)

2013年08月29日 | 植物図鑑

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2013年8月23日(金)、一関市東山町長坂の「柴宿団地」と呼ばれている住宅街にある民家の庭に植えられているムクゲ(木槿)の木が、真っ白い花を沢山咲かせていました。雨に濡れて花びらが透き通るように見えました。

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ムクゲ(木槿) アオイ科 フヨウ(ヒビスカス)属 Hibiscus syriacus

中国原産の落葉低木で、日本には平安時代以前に渡来した。寒さに強く日本では北海道まで広く栽培されている。また、庭木や生け垣として古くから植えられ、多くの園芸品種がある。韓国では無窮花(ムグンファ)と呼び、国花になっている。「ムクゲ」の名は韓国名に由来するといわれる。よく分枝して高さ2~4mになる。葉は長さ5~10cmの卵形で、浅く3つに切れ込むことが多い。花期は7~10月。花の色は紅紫色で一重の基本タイプを始めとして、白、白花底紅タイプ(’日の丸’)、赤、紫、白などがあり、半八重(’ピュアデライト’)や八重咲きの品種もある。花は1日で萎む。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&NHK出版「NHK趣味の園芸(2012年8月号)」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42899908&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:胆沢郡金ケ崎町のムクゲ(木槿)白花 2013年8月4日(日)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40790324&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:紫波町「城山公園」のムクゲ(木槿) 2012年8月5日(日)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/b4cbe407fa47e153a5ced189df2bba4e [peaの植物図鑑:ムクゲ(木槿)の八重咲き品種]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35130205&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:花巻市東和町のムクゲ(木槿)]


一関市赤荻(あこうぎ)字外山のパイナップルリリー/ユーコミス・オータムナリス 2013年8月11日(日)

2013年08月27日 | 植物図鑑

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2013年8月11日(日)、一関市博物館(字沖野々215番地1)主催の館長講座の第1回が同館で行われましたので聞きに行ってきました。この博物館の主任学芸員をされている方に紹介された一関市赤荻(あこうぎ)外山の阿部さんの家を訪ねるため少し早目に出かけました。

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(上と下)一関市赤荻(あこうぎ)外山にある阿部さんの家(6/8撮影)。

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私と同世代のご夫妻にお会いして山野草などの話をした後、庭を見せていただきました。阿部さんの家では、草花類の手入れは主に奥様がされているようで、「農作業の合間の手入れなので…」などと謙遜されながら庭を案内してくださいました。

前庭に植栽されているパイナップルリリー/ユーコミス・オータムナリスが、和名の通りの「パイナップル」に似た花を沢山咲かせていました。

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ユーコミス ・オータムナリス/ パイナップルリリー ユリ(ヒヤシンス)科 ユーコミス属 Eucomis autumnalis

南アフリカ 及び中央アフリカに15種ほど分布する半耐寒性球根植物。球根は10cmほど、多数の葉をつけ、中心部より円柱状の花穂が出て白黄色花をつける。その形状から、パイナップルリリーの名がある。

 ユーコミス Eucomis spp.

半耐寒性の春植え球根植物で冬期は休眠する。球根は層状鱗茎で、小さくても球周20㎝ある。鉢植え可能。披針形の葉を多数根生し、中央から直立した花茎を出し、直径1~2㎝ほどの星形の白黄色花を多数総状花序につけ、先端には花をつけない冠のような葉状の苞を束状につける。ケープ原産のアウツムナリス(オータムナリス) E.autumnalisが最も多く栽培される。葉は長さ30~45㎝、花茎は高さ40~50㎝となり、頂部に15㎝ほどの総状花序をつけ、40~50花が下から順に咲く。黄白色の花が咲き進むと緑色になる。夏から秋(7~9月)に開花する。南アフリカ原産の大型種ポールエヴァンシー E.pole-evansii は、長さ1mの花茎を出し、白から緑色に変わる花をつける。夏咲き。南アフリカ原産の  ビコロル E.bicolorは、葉の長さ40㎝、高さ50㎝の花茎を出し、多くの花をつける。花弁や苞葉の緑が紫色をおびる。コモサ E.comosaとその変種ストリアタ var.striataは前者より小型。

[栽培]耐寒性は強く、冬は休眠する。鉢植えは、日当たりと風通しのよい戸外に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりする。開花後、生育を見ながら水を控え、休眠とともに乾燥させる。あまり分球しない。実生では3年目には開花する。冬は関東以西では防寒または雨、霜の当たらない軒下に植えるとよい。寒冷地では球根を掘り上げる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」ほかより]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32353769&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:ユーコミス / パイナップルリリー 一関市山目青葉1丁目 2009年8月25日(火)]