peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

映画「少年H」を観る! 2013年8月16日(金)

2013年08月18日 | 映画鑑賞

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2013年8月16日(金)、イオンシネマ北上(北上市さくらの百貨店5階)で、8/10(土)から上映中の映画「少年H」を見に行ってきました。この映画の原作は妹尾河童(せのお・かっぱ)さんの同名の自伝的小説(講談社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)で、私は映画化されたということを聞いてからこの本を読んだのですが、体験した事実を基にした小説だけにとても感動しました。映画は簡潔に省略しながらも、ほとんど原作通りで、今この時代の日本に、一番いいタイミングで出来上がった映画だと思います。

 妹尾さんは、1930年6月生まれで、私より9歳も年上なので戦争のいろいろな面を良く見ているように思いましたが、妹尾家のような柔軟なものの考え方ができた家族はほとんど無く、ごく普通の家庭では時勢に流されるままに戦争に協力せざるを得なかったのではないでしょうか。

 戦後、戦争の責任をA級戦犯や直接手を下した者たちに押し付け、「一億総懺悔」などと責任を有耶無耶にしてしまった者たちが多数いたことを忘れないようにしたいものです。戦争は地震や津波のような自然災害ではなく、私たちの心が引き起こすものなのだから、付和雷同することがないようにしたいと思います。憲法改正(改悪)反対!、戦争が出来る国にすることに反対!

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(下)この映画の主人公・H(妹尾肇役):吉岡竜輝(たつき)、父(妹尾盛夫役):水谷豊、母(妹尾敏子役):伊藤 蘭、妹(妹尾好子役):花田優里音(ゆりね)の4人家族。

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(下)神戸大空襲の模様は、実際の戦災を知らない私にも、かなりの迫力でした。

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(下)「終戦」後の闇屋街を歩く柴田さん役の岸辺一徳(いっとく)さん、吉村さん役の國村隼(くにむら じゅん)さん、軍人の田森教官役の原田泰造、久門(ひさかど)教官役の佐々木蔵之介なども素晴らしい演技で感動しました。

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http://shonen-h.com/ [映画「少年H」公式サイト]

http://eiga.com/movie/57981/ [映画「少年H」作品情報 :解説 作家・妹尾河童の自伝的小説で、上下巻あわせて340万部を突破するベストセラーを、「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」の降旗康男監督が映画化。太平洋戦争下という時代に翻弄されながらも、勇気や信念を貫いて生きた家族の激動の20年間を描き、実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が夫婦役で映画初共演を果たした。昭和初期の神戸。名前のイニシャルから「H(エッチ)」と呼ばれる少年・肇は、好奇心と正義感が強く、厳しい軍事統制下で誰もが口をつぐむ中でも、おかしなことには疑問を呈していく。Hはリベラルな父と博愛精神に溢れる母に見守られ成長し、やがて戦争が終わり15歳になると独り立ちを決意する。]