peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ハナゾノツクバネウツギ/アベリア

2009年08月23日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河 ホテルプラザイン水沢 2009年8月23日(日)

奥州市埋蔵文化財調査センター主催の所長日曜講座「奥州後三年記」を考える(第5回)に出席のため、妻と共に水沢に行きました。生協水沢店「アテルイ」の大駐車場に車を置いて、ホテルプラザイン水沢(水沢区佐倉河字後田29)まで歩いてみました。

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ハナゾノツクバネウツギ / アベリア 

スイカズラ科 ツクバネウツギ(アベリア)属 Abelia

中国、日本、ヒマラヤなどのアジア、メキシコに15種ほど分布する常緑、落葉低木。本属中、

最も普通に栽培されるのがアベリア(和名:ハナゾノツクバネウツギ)Abelia× grandiflora

中国原産のシナツクバネウツギA.chinensisとユニフローラA.unifloraの交雑種で、日本には大正時代に渡来したとのこと。半落葉または常緑の低木。根もとから枝分かれしてよく茂り、高さ1~2mになる。ふつう属名のままにアベリアと呼ばれる。別名:ハナツクバネウツギ。公害に強く、病害もなく、強健なため、都市緑化に適し、公園、道路のグリーンベルト、生け垣などによく植えられている。葉は対生または3個ずつ輪生し、長さ2~5㎝の卵状楕円形で、厚くて光沢がある。かなり丈夫で、晩春から秋まで(5~11月頃)次々に花が咲き続ける。花色はピンクがかった白。花冠は長さ1.5~2㎝の筒状鐘形で、先は5裂する。少し芳香がある。

品種としては黄金斑入りのフランシス・メイソンcv.Francis Masonが普通に栽培される。最近、鉢物としてモモイロアベリアと呼ばれる同属のシューマニィーA.schumaniiやエドワード・ゴウチャーcv.Edward Goucherも栽培される。[栽培]繁殖は挿木。


アルストロメリア/ユリズイセン(百合水仙)

2009年08月22日 | 植物図鑑

2009年7月9日(木) 一関市大東町摺沢

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アルストロメリア/ユリズイセン(百合水仙)/インカノユリ

ユリ科(アルストロメリア科)アルストロメリア(ユリズイセン)属

  南アメリカ原産の多年草で、根茎が発達して茎頂に多数花がつく。アルストロメリア(ユリズイセン)科 Alstroemeriaceaeとして独立させる場合もある。

アルストロメリア(ユリズイセン)Alstroemeria psittasina

チリ、ペルー原産の半耐寒~耐寒性多年草。現在の園芸種は主にチリ原産のハエマンタA.haemanthaとリグツA.ligtu、アウレア A.aureaの交雑からできたもので、ティアラA.cv.Tiaraなど多くの品種があるとのこと。また鉢物用として、ペレグリナI.pelegrinaなども利用されているという。

肉質で円筒状の塊茎または肥大地下茎があり、草丈は30~100cm。葉は互生し多くは葉柄部が捻じれて、裏面が上面になることが多い。茎の先に散形または短縮した総状花序をつくり、多数の花をつける。花径は5~7㎝ほど。オーキッドcv.Orchidやカナcv.Cana、カナリアcv.Canariaなど、白、黄、桃、オレンジ、紅紫色に条斑が入る品種が多いが、条斑のないスポットレスタイプも人気がある。花の寿命が長く、色彩がカラフルなので人気があり、家庭でも栽培されている。花もちがよいので切り花やコサージュに最適である。花期は5~6月と秋。英名:alstroemeria、lily of the Incas(インカのユリ)、ペルーのユリ。

日本名:ワルターフレーミング、プリンセスアイコ、バージニア、リンダ、浜千鳥、ミヤケストレイン「オレンジシェード」、プルケラ、など。

[栽培]生育適温は15~21℃と低く、夏の暑さには弱い。多くは耐寒性があり、戸外で栽培できる。排水よく冬暖かく夏涼しい場所がよい。過湿を嫌うので鉢土が乾くのを待って水やりする。花が終わると休眠に入るので、葉が枯れたら水やりを止め、雨の当たらない涼しい日陰で夏越しさせる。繁殖は分球あるいは種子で殖やす。植え付け:9月下旬~10月。


キバナコスモス(黄花コスモス)

2009年08月22日 | 植物図鑑

2009年8月8日(土) 一関市東山町長坂「唐梅館公園」

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キバナコスモス(黄花コスモス) キク科 コスモス属 Cosmos sulphureus

コスモスと同属の類似種で、メキシコ原産の一年草で、日本には大正初年に渡来したとのこと。種小名は「硫黄色」の意。草丈は100~120㎝ほどになり、コスモスより葉の切れ込みが粗い。花径は5~6㎝。花色は濃黄、黄橙、朱赤色などがある。コスモスはもともとは短日植物のため、日が短くなってから咲くが、キバナコスモスは暑さに強く長日条件でも開花するので初夏には開花が見られる。開花期:8~11月。品種には「サンライズcv.Sunrise」や「サニーレッドcv.Sunny Red」のような朱赤色の品種や八重咲き種、矮性種などもある。「サニーイエロー」や「サニーオレンジ」がよく栽培されている。

[栽培]発芽に20℃ぐらい必要なので、4月下旬に、日当たりと水はけのよい場所にタネ播きする。ポット播きなら、本葉が5~6枚になったら植え付ける。5月に種子を直播きすると、9月に花が咲く。また、一通り花が咲いた後切り戻すと二番花が楽しめる。


ホオズキ(酸漿/鬼灯)

2009年08月21日 | インポート

一関市東山町長坂「唐梅館総合公園」 2009年8月8日(土)

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ホオズキ(酸漿/鬼灯)ナス科 ホオズキ(フィサリス)属 

アメリカ大陸を中心に世界各地に分布する一年草または多年草で、約80種が知られる。熱帯から温帯の各地に野生化し、果実が食用または観賞用に利用される。

ホオズキ(酸漿/鬼灯)Physalis alkekengi var.franchetii

アジア原産といわれる耐寒性多年草で、南、東ヨーロッパから東アジアに広く分布する。日本でも古くから庭などに植えられているほか、鉢植えや切り花として親しまれている。白色の地下茎を伸ばし、茎を数本群生させる。茎は直立し、分枝せず、草丈は60~90㎝ほどになる。葉は長さ5~12㎝の広卵形で、縁には粗い鋸歯がある。普通互生するが、節に2個ずつつくこともある。地下茎は鎮咳(ちんがい)、解熱薬として利用された。漢字名:頬付。

6~7月、葉のつけ根にカップ形で黄白色の花が下向きに咲く。花は直径1.5㎝ほど。花の後、萼が膨れて袋状になり、果実をすっぽりと覆う。果実は直径1~1.5㎝の球形。果実が赤く熟す頃には袋状の萼も赤く色づく。鑑賞期:7~9月。

園芸品種には、早生で大実種のタンバホオズキや、矮性種の三寸ホオズキなどがある。なお、7月に東京浅草の浅草寺(せんそうじ)で催される「ホオズキ市」で売られているのはセンナリホオズキで熱帯アメリカ原産のもの、日本に帰化しているとのこと。

[栽培]日光を好むので、日当たりと風通しのよい戸外に置き、鉢土の表面が乾き始めたら早めにたっぷりと水やりする。実を観賞しても茎葉が枯れるまでは水やりを続け、地下茎を大きくする。繁殖は株分けによるが、ナス科なので連作障害を避けるため、株分け後、別の場所に植えかえる。植え付けは3~4月。


ハナトラノオ(花虎の尾)/カクトラノオ(角虎の尾)/フィソステギア

2009年08月21日 | インポート

一関市大東町摺沢 2009年8月20日(木)

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ハナトラノオ(花虎の尾)/カクトラノオ(角虎の尾)/フィソステギア

シソ科 ハナトラノオ(フィソステギア)属 Physostegia virginiana

北アメリカ東部原産の耐寒性多年草。花穂が太く、茎が四角形なのでカクトラノオ(角虎の尾)とも呼ばれる。また、属名ののままにフィソステギアとも呼ばれる。一度植えると2年目には群生するほどになる。和名は、花穂の形が虎の尾に似ていることによる。

高さは40~120㎝。葉は対生し、披針形~楕円形で、無毛。一節ごとに90度ずつずれるので、整然と十字形についているように見える。

7~9月、茎の先に長さ10~30㎝の花穂が出て、長さ2㎝ほどの淡紅紫、淡桃、白色の筒形の唇形花が4列に並んでつき、下から順に咲きあがる。ワインレッドの花色もあるとのこと。ちょうど8月の月遅れのお盆の頃が最盛期で、切花用、花壇用に普通に栽培される。最近、葉に白や黄の斑が入る覆輪品種のバリエガタcv.Variegataが販売されている。

[栽培]日当たりを好むが、比較的弱光でも花が咲く。夏の乾燥に弱いので、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりする。