2009年8月6日(木) 一関市大東町摺沢
近所の産直から買ってきたトウモロコシ(玉蜀黍)。皮をむいたトウモロコシをよく見ると、雌花のヒゲが1粒1粒につながっていることが分かる。トウモロコシは受粉することで、1本のヒゲに1粒の実ができるのである。トウモロコシの実の入りを充実させるには、それぞれのヒゲが受粉することが必要なのである。
トウモロコシ(玉蜀黍)/トウキビ/スイートコーン イネ科 トウモロコシ属 Zea mays
新大陸(アメリカ大陸)で古代から栽培され、コロンブスによって旧大陸にもたらされたといわれているが、この野生種は発見されていないとのこと。今日メキシコに野生しているテオシントといわれる植物から変化したものと推定されている。現在では稲や小麦とともに世界三大穀物の一つとして食用のほか、飼料用として世界各地で栽培されている。別名:トウキビ、「玉蜀黍」は漢名。英名はSweet Corn。
スイート・コーンはトウモロコシの品種の中では比較的丈の低い方で、高さは1.5m内外。茎の下部の節から支柱根と呼ばれるひげ根を出す。夏から秋にかけて、茎の先に大きな穂をつける。茎の頂につく雄の花穂には、2花ずつつく小穂を密生している。稈の中程につく雌の花穂は円柱形で、小穂は8~10列に密生して、幅の広い苞に包まれており、ふさふさした髪の毛のような花柱が苞の外に垂れている。現在栽培されている品種には、大きなパールホワイトの粒で、甘みが強く、粒の皮も柔らかい「ルーシー90」や皮が軟らかくて甘みが強くて、大きなコーンが収穫できる「みわくのコーン・ゴールドラッシュ」などがある。
[栽培]生長しても充分日が当たるように株間を充分取って植え付ける。水はけがよく肥沃な土を好むので、元肥はしっかりと施す。トウモロコシは雌雄異花で、雄花が先に熟すので、1週間ずつ遅らせて、風上へ播くようにすると、後に播いた雄花の花粉を受けて受精しやすくなり、人工授粉をするより確実に実を結ぶとのこと。十二単衣のように苞を重ねた穂が育ってきて、絹糸のようなトウモロコシの毛は茶色から黒く変わって、収穫期を迎える。播き時:4月上旬~5月下旬。花期:6月下旬~9月上旬。収穫期:7月中旬~9月下旬。