2010年5月4日(火)、一関市千厩町の千厩野草会(金野昌敏会長、会員15人)主催の「春の山野草展」が、5/2から同町の千厩ショッピングモール・エスピアで開催されていましたので行ってきました。満開のシラネアオイやバイカカラマツ、オオバナエンレイソウなど、野趣に富む約150鉢が展示されていましたが、それらの中に黄色い花を沢山つけた「メアカンキンバイ(雌阿寒金梅)」と思われるキンバイもありました。
キンバイ(金梅)の仲間 バラ科 キジムシロ属 Potentilla:種類が多い属で、北半球の温帯以北に300種ほど分布し、日本には約20種が自生する。山野草として普及する種は北海道から千島、樺太の原産で花の大きいチシマキンバイ(千島金梅)P.megalantha、全国に分布するイワキンバイ(岩金梅)P.dockinsii、なかでも屋久島原産の小型種は、ヤクシマイワキンバイ(屋久島岩金梅)の名で増殖苗が流通する。このほか高山植物のメアカンキンバイ(雌阿寒金梅)P.miyabeiやウラジロキンバイ(裏白金梅)P.niveaも一般的。さらに小低木のキンロバイP.fruticosa var.rigidaやハクロバイ(ギンロバイ=釜無産のものに付けられていた商品名)P.f.var.leucanthaも同じ仲間。
和名の「キンバイ(金梅)」は、花の形がウメ(梅)に似ていて、黄色であることからこの名がある。多年草。
海外からも多くの種が導入され普及している。なかでも日本には自生のない赤い花の咲くヒマラヤ原産のポテンティラ・アトロサングィネアなどや、その交配種が目立つ。花期:4~6月。
植え付け、植え替え:丈夫なので、浅鉢に火山岩を添えて植えたり、他種との寄せ植えなど好みの植えつけができる。用土は硬質鹿沼土5に軽石砂5などの混合土。植え替えは、5~6月中旬と、少し涼しくなった9月中旬~10月中旬が適期。根の生長が活発なので、毎年行う。[講談社発行「山野草大百科」&栃の葉書房発行「育てる調べる 山野草2525種」より]