peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)’サッフォー’?

2010年05月11日 | 植物図鑑

 のセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)’サッフォー’?

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2010年5月9日(日)、の厳美渓・天工橋から100mほどの所にある民家の庭に植えられているセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)が、今を盛りと花を咲かせていました。「サッフォー」という品種に似ていますが、紫色目が薄いような気がします。

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シャクナゲ(石楠花) ツツジ科 ツツジ(ロドデンドロン)属 Rhododendron degronianim (=metternichii var.hondoense)

一名ホンシャクナゲ。富山、長野、愛知県以西、四国の山地に自生する常緑小高木で、花色は紅紫、白で、開花期はすばらしい。葉は長さ10~15cmと大きく革質、枝先に輪生する。葉裏は有毛。花は頂生、花冠は7裂、雄しべは多く14。日本のシャクナゲ類は5種あるが、園芸的には矮性のヤクシマシャクナゲssp.yakushimanum(=yakushimensis)及びその品種が世界的に人気があり、広く栽培されている。

これらのほかにセイヨウシャクナゲR.×hybridumと総称され、欧米で育成された常緑で大輪、花が頂生する品種は無数に発表されている。有名な美しい品種には白に紫色目入り’サッフォー’、桃色の’ストロベリー・アイス’cv.Strawberry Ice、赤花の’バルカン’、cv.Vulcan、黄中斑の’プレジデント・ルーズベルト’cv.President Roosevelt、’ヨシノ’cv.Yoshino、’サフロン・クイーン’cv.Saffron queenなどがある。栽培:繁殖は接木。花期:春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://www.botanic.jp/plants-sa/seshak.htm [shu(^^)Homepage,セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)]

http://www.iz2.or.jp/hayaphoto/index.php?page_no=0000702 [はやの一日一花・西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)]


一関市厳美町のシャクナゲ(石楠花)/ホンシャクナゲ(本石楠花)

2010年05月11日 | 植物図鑑

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2010年5月9日(日)、の厳美渓天工橋から100mほどの所にある民家の庭に植えられているシャクナゲ(石楠花)と思われる樹木が淡ピンク色の花を沢山咲かせていました。

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シャクナゲ(石楠花) ツツジ科 ツツジ(ロドデンドロン)属 Rhododendron degronianum (=metternichii var.hondoense)

別名:ホンシャクナゲ(本石楠花)。山地から亜高山にかけて生える常緑低木。高さは3mほどになる。太いものは直径12cmほどになる。よく分枝し、直立するか、または下部が曲がって地につく。葉は枝先に集まってやや輪生状に互生し、枝に3~4年残る。葉身は長さ6~15cmの狭長楕円状披針形で革質。表面は濃緑色、無毛で光沢がある。裏面には伏毛が薄く一面に生え、銀白色~淡褐色となる。葉柄は2~2.5cm。

日本のツツジ属の中では最も豪華な花をつける。花期は5~6月。枝先に淡紅紫色~白色の花を5~10個ずつ横向きに開く。花冠は直径4~5cmの漏斗状鐘形で、先は7裂する。雄しべは14個。花柄は2~5cm。つぼみの時は濃い色をしているが、花が開くと淡くなる。果実は蒴果で長さ1.4~2cmの円柱形。用途:庭木。分布:本州(富山・長野・愛知県以西)、四国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」ほかより]


のスミレ’純白’

2010年05月11日 | 植物図鑑

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2010年5月9日(日)、厳美渓()の天工橋(てんぐばし)から100mと離れていない民家の庭で、純白の花を沢山つけたスミレが群生していました。花弁に入る筋(紫条)まで色の抜けた純白花でしたので、たぶんスミレ’純白’='Albino flower group'だと思います。

[いわての残したい景観:天工橋から見る厳美渓の景観]

[一関の自然景勝地~厳美渓]

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スミレ’純白’ スミレ科 スミレ(ビオラ)属 Viola mandshrica 'Albino flower group'

完全に色の抜けた純白花で、植物体にも色素のないアルビノ品種。新潟県産といわれ、20年ほど前に出回りはじめたが、より花弁のふくよかなものに選別されている。性質はやや強く、唇弁がやや細く内に巻く。[栃の葉書房発行「育てる調べる山野草2525種」より]&同「別冊趣味の山野草・すみれを楽しむ(田淵誠也著)」より]

「シロバナ」と「純白」と「オトメ」

本来の花色が白ではない種類の花から色が抜けたものが白花です。ところが明らかに色の残る淡い花まで白花として写真を発表される方が少なくありません。鑑賞目的の立場から、花弁の入る筋(紫条)まで色の抜けた純白花だけを「シロバナ○○スミレ」と呼ぶことを以前から提唱しています。純白花を咲かせるほとんどは葉柄などからもアントシアニン色素の抜けたアルビノ(白子)個体です。

また唇弁に紫条の残る白花を「準白花」と記し、紫条の抜けた純白花で花の後ろにある袋状の部分(距)に色の残るものを「オトメ型」と記します。これはタチツボスミレのこうした変異株が箱根の乙女峠で見出され「オトメスミレ」と命名されたことにちなんでいます。他のすみれでも時に見られます。

スミレにも純白花があり、「スミレ’純白’」と呼ばれますが、これは以前アリアケスミレを「シロバナスミレ」と呼んでいたので混乱を避けるためです。また港区白金の自然教育園で長谷川仁氏が見出し、檜山庫三氏・福原義春氏(資生堂)が昭和31年に学術雑誌に「スミレの白花品」として発表された「シロガネスミレ」ですが、白地で各弁に紫条の入るものと記載されていますので、純白花を「シロガネスミレ」と呼ぶことはできません。現在「シロガネスミレ」として栽培されているのは白金産の子孫のみです。[栃の葉書房発行「すみれを楽しむ(田淵誠也著)」より]