2010年5月16日(日)、一関市立室根公民館・むろね山野草の会主催の「春の山野草展」が、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、昨日から開催されていましたので、行ってきました。会場には会員が育てた山野草約60種、200点が展示されていました。それらの中にオキナグサ(翁草)が1鉢だけありました。
オキナグサ(翁草) キンポウゲ科 オキナグサ(プルサチラ)属 Pulsatilla cernua
山野の日当たりのよい草地や丘陵などに生える多年草。かつてはあぜ道などによく見られたが、最近はほとんど見かけなくなってしまった。花の頃は高さ10㎝ほどで、全体に白い毛に覆われている。根もとの葉は2回羽状複葉。茎につく葉は線状に切れ込んでいる。花期は4~5月。花は長さ3㎝ほどの釣鐘型で花弁はなく、暗赤紫色の萼片が花弁のように見える。花の後、花茎は高さ30~40㎝ほどに伸び、羽毛のかたまりのような果実をつける。この果期の姿を白髪に見立てて、「翁草」の名がついたという。タネからの増殖が容易で赤茶色の通常の花のほかに、黄色花のキバナオキナグサも普及する。分布:本州、四国、九州、朝鮮半島、中国。
オキナグサの仲間は、北半球の暖帯から北部に120種ほど分布する多年草で、日本にはオキナグサ(翁草)と高山に生えるツクモグサP.nipponicaの2種が分布している。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&講談社発行「山野草大百科(久志博信・内藤登喜夫著)」より
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/e1d02c122d5b0cf6718fadbacb67f280 [peaの植物図鑑:オキナグサ(翁草)]