2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中に「キシダママムシグサ」という名札が付いたテンナンショウ属の植物が1鉢だけありました。
マムシグサ(蝮草) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema serratum
山野(林や森)の薄暗い林内に生える多年草。球根が太ると雌になり、やせると雄になる性質がある。初めて咲く段階では、球根[球茎]は小さく、雄花が咲く。球根が大きくなると雌花が咲く。和名は、花[仏炎苞という]の形が、マムシが舌を出したような姿に似ているということからつけられたといわれているが、確かに仏炎苞の先が横にすっと伸びていて、蛇が舌を出しているようなイメージがある。しかし、茎[葉のさやが茎状になっている偽茎]の模様がマムシの模様に似ているという説は当たらない。この縞模様はマムシの模様とはあまり似ていない。花期:4~5月。葉は2枚つき、大きさは不揃いの小葉が鳥足状につく。なお、マムシグサに仏炎苞などが緑色のアオマムシグサというタイプがある。
仲間には、ムサシアブミ(武蔵鐙)、ウラシマソウ(浦島草)、ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)などがある。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑・野草の名前(春)」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/864c6ba8ad0030e2a4782ac68c6b139c [peaの植物図鑑:マムシグサ]