peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

むろね山野草の会のマムシグサ(蝮草)

2010年05月22日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中に「キシダママムシグサ」という名札が付いたテンナンショウ属の植物が1鉢だけありました。

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マムシグサ(蝮草) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema serratum

山野(林や森)の薄暗い林内に生える多年草。球根が太ると雌になり、やせると雄になる性質がある。初めて咲く段階では、球根[球茎]は小さく、雄花が咲く。球根が大きくなると雌花が咲く。和名は、花[仏炎苞という]の形が、マムシが舌を出したような姿に似ているということからつけられたといわれているが、確かに仏炎苞の先が横にすっと伸びていて、蛇が舌を出しているようなイメージがある。しかし、茎[葉のさやが茎状になっている偽茎]の模様がマムシの模様に似ているという説は当たらない。この縞模様はマムシの模様とはあまり似ていない。花期:4~5月。葉は2枚つき、大きさは不揃いの小葉が鳥足状につく。なお、マムシグサに仏炎苞などが緑色のアオマムシグサというタイプがある。

仲間には、ムサシアブミ(武蔵鐙)、ウラシマソウ(浦島草)、ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)などがある。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑・野草の名前(春)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/864c6ba8ad0030e2a4782ac68c6b139c [peaの植物図鑑:マムシグサ]


ぬろね山野草の会のミミガタテンナンショウ(耳形天南星)

2010年05月22日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中にミミガタテンナンショウ(耳形天南星)が1鉢だけありました。

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ミミガタテンナンショウ(耳形天南星) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema limbatum (A.undulatifolium var.ionostemma)

仏炎苞の開口部が左右に耳状に張り出しているのが特徴で、ミミガタ(耳形)の名もここからきている。花の頃はまだ葉が開いていないことが多い。山野の林内に生える多年草。葉は2個つき、小葉は7~11個。花のころの葉柄は花茎より短いが、花のあと全体に大きくなる。仏炎苞は濃紫色または暗紫色で、口辺部は耳状に広く張り出す。花序の付属体は棒状で直径3~10mm。花期:4~5月。分布:本州(岩手県、宮城県、関東地方、山梨県と四国西南部)[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓ハンディ図鑑1・野に咲く花」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/4484a5c041bff264561ff47bf3b5c767 [peaの植物図鑑:ミミガタテンナンショウ]


むろね山野草の会のユキモチソウ(雪餅草)

2010年05月22日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中にユキモチソウ(雪餅草)が1鉢だけありました。

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ユキモチソウ(雪餅草) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema sikokianum

林や竹やぶの中に生える多年草。紫褐色の仏炎苞からのぞいている付属体の先が雪白で丸く、白い餅のようなので、この名がある。仏炎苞の色が緑色の「素心花」といわれるものや仏炎苞が暗紫色のものがある。付属体の上部が直立し、下部には小さな花がびっしりとついている。

高さ約30㎝、葉は2枚つき、鳥足状の小葉が3~5枚ある。葉に鋸歯があるものやないもの、葉に白っぽい斑の入ったものなど変化が多い。花期:4~5月。 分布:本州(伊豆・近畿地方)、四国、九州。

栽培:芽出し期は日当たり、日射しが強くなったら湿度のある半日陰で管理する。冬はひどい凍結をしないよう保護する。灌水は1日1回を目安に夏の水切れに注意する。肥料は春・秋に置き肥をするほか、薄い液肥を与えて肥培する。植え替えは休眠期に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植えつける。増殖は実生により、熟した果実を水洗いして播く。

ユキモチソウとアオテンナンショウの自然交雑種で四国に稀に生えるユキモチアオテンナンショウ(雪餅青天南星)が流通する。[山と渓谷社発行「山渓ポケッツ図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


むろね山野草の会のムサシアブミ(武蔵鐙)2010年5月16日(日)

2010年05月22日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中にムサシアブミ(武蔵鐙)が2鉢ほどありました。仏炎苞が白緑色の「素心」といわれるものと、仏炎苞が暗紫色のものがありました。和名の「アブミ(鐙)」は、仏炎苞が馬鞍の鐙(あぶみ)に似ていることによるとのこと。

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ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema ringens

海岸に近い林のやや湿った所に多い多年草。付属体の基部には柄があり、葉は2個つき、それぞれ3個の小葉がある。小葉は長さ15~30㎝の広卵形で、光沢があり、先は尾状に尖る。花期は3~5月。葉の間から花茎が伸び、仏炎苞に包まれた肉穂花序をつける。花柄は短く3~10㎝。仏炎苞は暗紫色から白緑色まで変化が多く、白い筋が目立つ。先がまるまった仏炎苞が特徴で、口辺部は顕著に開出し、耳状となる。付属体は大きく白色棒状だが、外からは確認できない。

花時に頂小葉は10~30㎝の長さになり、花より高くなる。和名はこの仏炎苞の形を、昔、武蔵国で作られたアブミ(鐙)=馬に乗るとき足を乗せる部分に見立てたもの。果実は赤く熟す。分布:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄。栽培:春から花が終わるまではよく日に当て、花後は風通しの良い半日陰で管理する。植え替えは2~3年に1回、初根前の2~3月か、秋に行う。用土例は硬質鹿沼土6・硬質赤玉土4の混合土で、鉢は中深鉢を使う。球根を傷めないように、古根や茎を取り除く。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の園芸・山草図鑑」より]