peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市山目・立沢のオダマキ(苧環)

2010年05月23日 | 植物図鑑

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2010年5月21日(金)、一関市山目字立沢の地区を歩いてみました。「6区掲示板」が建てられている所の近くにある民家の庭でオダマキ(苧環)が花を咲かせていました。

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オダマキ(苧環) キンポウゲ科 オダマキ(アキレギア)属 Aquilegia flabellata

オダマキ(アキレギア)属は、北半球の温帯に約10種分布する多年草で、日本にも数種自生するという。オダマキ(苧環)は、古くから栽培されている無毛の多年草で、日本に自生するミヤマオダマキ(深山苧環)A.flabellata var.pumilaを園芸化したものと考えられている。古名はイトクリ(糸繰)。ミヤマオダマキより全体に大きく、高さは30~50㎝ほどになり、花茎も太く、丈夫で、花数も多い。葉は白っぽい緑色。花は直径4㎝ほどで、基部に細長い距が5個突き出ているのが特徴。花色は紫から白まである。栽培:繁殖は株分けするが、種子でも容易である。花期:5月頃。

セイヨウオダマキA.vulgarisは、ヨーロッパ原産で背が高い。ロング・スパーは距が特に長い園芸品種。アメリカ北部には紅と黄色の小形の花をつけるカナダオダマキA.canadensisがある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]


ライラック/リラ/ムラサキハシドイ

2010年05月23日 | 植物図鑑

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ライラック モクセイ科 ハシドイ(シリンガ)属 Syringa vulgaris

リラの名で親しまれ、和名:ムラサキハシドイともいう。ヨーロッパ南東部~西アジア原産の落葉小高木。欧米では古くから庭などに植えられ、園芸品種も多い。日本には明治の中頃にヨーロッパから渡来し、観賞用に広く植えられたという。比較的冷涼で乾燥気味の気候を好むので、北海道や東北地方でよく育つ。札幌市の「市の木」に指定されている。

高さは普通2~4m、おおきなものは5mに達する。葉は対生し、長さ5~12㎝の卵形または広卵形で、縁は全縁。先は尖り、基部は切形または心(ハート)形。やや革質で光沢がある。4~6月、枝先の葉腋から長さ10~20㎝の円錐花序を直立して、淡紫色の花を密につける。花冠は長さ約1㎝の筒形で先は4裂する。強い芳香があるので、香水の原料にもされる。花の色は濃紫色、ピンク、白など変化に富んでいるが、花の色が白い変種をシロライラックvar.albaといい、母種より生育がよい。用途:庭木、公園樹、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]


一関市山目・立沢のコバンソウ(小判草)

2010年05月23日 | 植物図鑑

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2010年5月21日(金)、一関市山目字立沢109-1にあるネッツトヨタ盛岡(株)一関大橋店に行きました。マイカーの6カ月定期点検を受けるためでした。30分ほどかかるということでしたので、店に妻を待たせて立沢地区を歩いてみました。店のすぐ近くの民家の庭にコバンソウ(小判草)が群生していました。

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コバンソウ(小判草) イネ科 コバンソウ属 Briza maxima

ヨーロッパ原産の1年草(帰化植物)。小穂が熟すと黄褐色になり、形も小判に似ているのでこの名がついた。小穂を俵に見立ててタワラムギ(俵麦)とも呼ぶ。明治時代に渡来し、観賞用として栽培されたが、現在では海辺などに野生化しているものが多い。

茎は細く、高さは10~60㎝。葉は線形から線状長披針形で長さ5~20㎝、幅3~8㎝。小穂が円錐花序にまばらに付き、細い柄とともに垂れ下がる。小穂の長さは2㎝前後。花期は5~7月。ドライフラワーに向く。栽培:とても丈夫で育てやすい。日当たりと風通しの良い場所で管理。灌水が多いと草丈が伸びて、倒れるので控えめにする。肥料はいらない。1年草なので、毎年秋か春にタネを播く。覆土はタネが隠れる程度。本葉が2~3枚になったら定植する。春播きは直接本鉢に播き、芽が混んできたら間引く。秋播きより春播きがコンパクトになる。用土は赤玉土・鹿沼土などの混合土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


一関市街地の(藤)/ノダ(野田藤)2010年5月21日(金)

2010年05月23日 | 植物図鑑

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2010年5月21日(金)、一関市山目字立沢109-1にあるネッツトヨタ盛岡(株)一関大橋店に行きました。マイカーの点検整備はディーラー任せにしているので、せめて6カ月点検ぐらいは欠かさずにやろうと思って行ったのでした。30分ほどで終わるというので、店に妻を残して立沢地区を歩いてみました。国道4号線の磐井川に架かる一関大橋の所から100mと離れていない農家と思われる民家の庭に植えられた(藤)が花を沢山咲かせていました。

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(藤)/ノダ(野田藤) マメ科 属 Wisteria floribunda

には2種類ある。どちらも山に自生していて、庭にも栽培されている。ヤマとノダである。一番はっきりした区別点は、ノダの蔓は右巻きで、ヤマの蔓は左巻きであることである。そのほか、花序が短く、花が少し大きく、早く開花するのがヤマ。花序のフサ(総)が長く、花が小さく、沢山つき、後から開花するのがノダである。ツル(蔓)の右巻き、左巻きについてであるが、右手でものを握ったときに、親指の向く方向に蔓が巻いていれば右巻き、左手で握ったときの方向に蔓が巻いていれば左巻きである。ヤマ、ノダともに庭で棚づくりにする。花期:4~5月。分布:本州、四国、九州。[家の光協会発行「原色・山野木(冨成忠夫・秋山久治著)」より]

木本性落葉つる植物。「ゆく春のうしろを見せる藤の花(一茶)」と季節を象徴し、4~5月に薄紫(藤色)あるいは白、淡桃、濃紫色の蝶形花を咲かせる。約9種ある仲間のうち、日本に野生するのは2種。多いのは標準和名をというノダ(野田藤)で、青森から沖縄までに自生し、庭園ではよく棚作りにされる。ツル(蔓)は横から見て左巻きで、直径10㎝にもなり、推定年齢1000年余りの古木も現存する。花房は普通20~60㎝。園芸品種は花房が1mにもなる’野田長藤’、八重咲きの’八重黒竜’など多様。ヤマ(山藤)は、山陰を除く伊豆半島以西に自生し、蔓は右巻き。花房は10~20㎝と短いが、1個の花はノダより大きく、園芸上はカピタン(花美短、甲比丹)ともいう。

上の画像の(藤)は、ノダ(野田藤)と思われますが、山に自生しているものも本種が多いそうです。複葉の小葉は11~19枚。ヤマ(山藤)の複葉の小葉は9~13枚。[講談社発行「野の花・街の花(長岡 求:監修)」より]