豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

歌川国貞(三代目豊国) 百人一首絵抄 4

2020年08月06日 | 今日の美女

五連続二組。下町対山手、町娘対武家娘、カジュアル対フォーマル、ポピュラー対クラシックのクインテット競艶。

嘆きつつ・明けぬれば・かくとだに・君がため惜しからざりし・風をいたみ

各楽器 上  太鼓、鼓、鉦、笛、三味線

    下  月琴、羯鼓、琵琶、木琴[当時の名称不明、インドネシア渡りのガンバンという楽器]、笙

なお、下の五点だけ大和絵などの雲、霞の紋様が用いられている。

有馬山・めぐりあひて・あらざらん・瀧の音は・忘れじの

ここから十番の背景には「杏葉牡丹」という家紋四個を円形にした紋様が使われる。

やすらはで ・ 大江山 ・ いにしへの ・ 夜をこめて

      

今はただ ・ 朝ぼらけ宇治の ・ うらみわび ・ もろともに 

      

※ 註 

下は木琴の浮世絵で歌麿作だというが歌麿らしくない。また手前に「本琴」の文字が見えるが「本」は「木」との取り違えではないか。

しかし日本人がこんな簡単な間違いをするだろうか。

右は「杏葉牡丹 ぎょうようぼたん」家紋の一例

        

 

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 豆本へ
  にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歌川国貞(三代目豊国) 百人... | トップ | 歌川国貞(三代目豊国) 百人... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

今日の美女」カテゴリの最新記事