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足に魂こめました―カズが語った「三浦知良」

2005-12-12 20:47:52 | 書籍。
・足に魂こめました―カズが語った「三浦知良」
   一志治夫  (文藝春秋)

「夢は叶うもの」カズはそう胸に、15歳で本場ブラジルに旅立つ。未知の国での苦労と挫折を乗り越え、そして数年後に帰国し、JAPANサッカーの革命児となる。サッカーのプロ化と共にJリーグが開幕し、カズは和製ファンタジスタとして日本サッカー界を牽引する。惹き付けるプレーに、派手なパフォーマンス、そのファンションまで旋風を起こし、誰もが認める日本でサッカーをメジャーにした立役者である。その後も、イタリアのセリエAで活躍するなど、日本を代表するストライカーとして輝き続けた。
だが、彼の批判は年齢を重ねるごとに厳しいものとなっていく。「辞め時を間違えた」「年齢的に限界だろう」「影が薄くなった」、世間の冷たい意見を背に彼は現役にこだわり続ける―、サッカーが好きだから。自分はそんな三浦知良選手を尊敬している。賛否渦巻く中、自分の生き方を貫く彼の姿勢、目標に期限を設けず向かう情熱。自分も、自分で納得がいくところまで何事も頑張ってみよう、たとえ他人に理解されなくても。それが結果的には正解になると今は思えるようになった。なぜなら、カズは今も輝いているからだ、いや、少なくとも自分には輝いてみえるのだ。カズ、がんばれ。