11/20に大菩薩嶺~小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山に行ってきました。
(ヤマレコより)
月例会の試走以来、美しい富士山の姿に憧れて、天候を判断し急遽前日に決めました。
元々はこのルートの予定ではなかったのですが、台風19号の影響でこの山域の林道が殆ど全滅状態で、このルートだけ11月から漸く開通という状況でした。
甲斐大和駅から今週一杯まで平日運航している8:10発の上日川峠行きのマイクロバスには平日ですが20人程の乗客がいました。
台風の影響でまだ一部片側通行のある曲がりくねった道を上って上日川峠に9時前に着いた後、準備を済ませて9:10頃に登山を開始しました。
最初は舗装路を歩いて福ちゃん荘に到着です。
福ちゃん荘からは唐松尾根を進みました。
上日川峠から1時間ちょっとで絶景ポイントの雷岩に着きました。ここからは予想通り富士山の素晴らしい眺望が得られました。大菩薩が人気があるのがよく分かりました。
また、晴天と引き換えに予報では強い北風が懸念されたのですが、殆ど風はなく、気温は低かったものの寒くはありませんでした。
少し拡大した画像です。手前の湖は大菩薩湖です。
右方向を見ると甲府盆地の向こうに南アルプスがくっきり見えました。
甲斐駒ヶ岳から白根三山の部分をアップしました。
雷岩から殆ど水平移動で、あまり山頂感のない、林の真ん中に標識があるような感じの大菩薩嶺(2057m)にも近いので一応往復してきました。
雷岩から展望の効く笹原の中を小金沢山方面に向かいます。右側に富士山です。
賽ノ河原に来ました。
11時過ぎに大菩薩峠(介山荘)に着きました。
大菩薩峠からの甲府方面の眺めです。
介山荘の隣にある大菩薩峠の標識です。
熊沢山への登りです。大菩薩峠を過ぎると人は殆どいません。
熊沢山から石丸峠(笹原の中でトレイルが合流している所)方面を見ています。その向こうは天狗棚山です。笹原なので早く行けそうですが霜柱が解けてぬかるんでいる所もあり、一度転倒してしまったので慎重に行きました。
気付かず通り過ぎてしまいそうな尾根の途中にあるような天狗棚山の山頂標識(画面左上の木の所)。
小金沢山に向かう笹原の道。右側に大菩薩湖が見えます。
実はこの辺りで迷っていました。事前に推測した所要時間では最後に下った所のバスの時間14:15に少し超過してしまう可能性が大きいのですが、次のバスは平日なので16:00で2時間近く空いてしまいます。どう進むかですが、結局、無理のないスピードで行き、最後の山で間に合うかギリギリなら急いで下るということにしました。
今来た道を振り返ってみたところです。左が熊沢山、右が天狗棚山。
小金沢山への登りは木の根と岩の迷路の様でした。はっきりした踏み跡はなく、ピンクのリボンを見逃さないように進むので時間が掛かりました。
12:45頃、漸く秀麗富嶽十二景2番山頂の小金沢山に到着しました。一応、標高2000m越えの山です。
ここでは食事をしている登山者が一人いました。
小金沢山は登ってきた北側半分が樹林帯で、南側が開けています。やはり富士山がきれいに見えました。
今度は最後の牛奥ノ雁ヶ腹摺山に向かいます。右前方に見えるのがそうです。
比較的なだらかな笹原が続きますので、時間を稼ぎたいところですが少し疲れてきました。
もうすぐ頂上です。
13:15頃、ついに日本で一番長い名前の山と言われる牛奥ノ雁ヶ腹摺山に着きました。ここも秀麗富嶽十二景2番山頂です。
やはり、ここも南面が開けています。
まだ、富士山はクリアに見えます。
逆光の富士山と太陽です。
さあ下りです。時刻は13:19です。下ったバス停のバスは14:15。コースタイムは1時間15分ですが、事前の推定では1時間としたので下りは得意なこともあり、急げば間に合う可能性大なので急いで下ることにしました。
始めは立ち枯れの木々を行きます。下りのコースは踏み跡のはっきりしないところも多く、ピンクリボンを見逃さないことと、足を引っかけて転倒しないことに意識を集中して急ぎました。
しかし最後に油断がありました。
下りには迷い易い所があり、そこはクリアできたのですが、最終盤の50m位下にバス停のある県道が見えたところでピンクリボンを見失いました。ただ、このまま藪漕ぎのようにして県道に下りても正規の降り口と50m位しか違わないだろうと思いましたが、下りてみると正規の降り口は近くになく周囲の状況も違いました。
周りを見回すと下の方にまた県道が見えたので、1/25000の地図を確認して漸く理解しました。実際の正規の下りルートは県道が見えても、そこから県道には下りず大きく左に曲がって、ヘアピンカーブを2つ越した先の県道に下るのだろうと考えました。自分がいるのはヘアピンカーブ2つ分上側ということです。とにかく県道を下ってみようと思い走りました。そしてヘアピンカーブを2つ越すとやはりバス停がありました。後で調べると700m程度走ったようです。(登山地図だけでなく詳細な地図を持つことの重要性を認識しました。)
結局、14:05にバス停に着きました。牛奥ノ雁ヶ腹摺山から約45分で下ってきたことになります。汗はかきましたが間に合ってよかったです。
最後は慌ただしく、もう少しゆっくり笹原を楽しみながら歩ければよかったのですが、雲一つない快晴の下で富士山の優美な姿を眺められて満足しました。
トレイルF