小山田桜台ジョギングクラブ

尾根緑道、小山田緑地、小山内裏公園周辺をフィールドとしている走友会です。
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リニア中央新幹線巡りラン

2020-10-05 22:59:00 | Weblog

先日の土曜日(10/3)に現在建設中のリニア中央新幹線の内、約5km毎にある非常口をたどりながら近隣の区間を巡ってきました。
巡った区間は、橋本の神奈川県駅(仮称)~片平非常口間です。その間に上小山田非常口と小野路非常口があります。


                               (JR東海資料より)
そもそもリニア中央新幹線は地中深く通り、駅も近くにはなく、非常口だけが尾根緑道そばの桜美林球場の奥の方の草むらにできるということで余り関心はありませんでした。

しかし、今年の6月に長池公園から斎場に向かう道路を走っていたら、そこに上小山田非常口工事用道路ができる旨の表示を見つけて驚きました。非常口ができるのは、ここから谷を挟んでかなり離れた(500m程)ところのはずです。


土木工事会社と霊園の間に新たに道ができ、中央新幹線非常口という驚きの表示が。

これで、今まで関係がないと思っていたリニア中央新幹線が身近に感じられ、興味が湧いてきて、6月に行った川崎隧道ランの様に巡ってみようかと思いました。

但し、神奈川県駅(仮称)から品川駅までは37kmあり、その路線に沿って走ると多分50~60kmはありますので、巡る範囲は神奈川県駅(仮称)から片平非常口の先の日帰り温泉を目指すことにしました。路線上で13.5km程度、実際のラン走行距離で20km程度と予想しました。


ガーミンの実際のラン走行データです。片平非常口まで20km、全ラン走行距離は22kmでした。

スタートは橋本の神奈川県駅(仮称)からで、上り方面に向かいます。

リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の位置です。             (JR東海資料より)
ちなみに、逆に下り方面に神奈川県駅(仮称)を出た後は4km弱で初めて地上に出て、圏央道の相模原IC付近で相模川を渡るようになります。


神奈川県駅(仮称)新設工事。駅の部分が少し掘削されています。最終的に30m程、掘り下げるようです。(京王線車中より撮影)


8:50。橋本駅前歩道橋から神奈川県駅(仮称)新設工事現場を見ています。
広いですし、リニア中間駅では唯一の地下駅なのでスペースは十分あり、将来、高層ビル含め大規模開発するそうです。「第2の新横浜」になるかと言われています。
その新設工事現場をぐるっと回ってみました。


神奈川県駅(仮称)新設工事現場の出入口です。単なる工事の表示だけかと思いましたが、ユニークなリニア新幹線の絵までありました。「望外の喜び」です。


工事期間は2027年の3月末までとなっています。なお、リニア中央新幹線は通称で、正式名称ではリニアは付かないそうです。


別の方向から新設工事現場を見ています。後方のビルと重なって見難いですが、画面左下では旧相原高校の校舎を壊しています。


イチョウ並木のある通りを進みます。


道を曲がって住宅街に入るとキンモクセイの香りが漂ってきます。


随分、花が付いています。


橋本駅から少し下って来て、境川に来ました。


前の写真にも写っていますが、ヒガンバナが多く咲いていてきれいでした。


町田街道に出て尾根幹線との合流点に来ました。


斎場に向かい、坂を上って行きます。


霊園横のヒガンバナの群生です。


トンネルを抜ければ斎場ですが、トンネル上の尾根緑道に上がってみます。


尾根緑道に上がった理由はキンモクセイです。丁度このトンネルの所に緑道を挟んで両側に結構大きなキンモクセイがあります。


6月に「こんな所にリニア新幹線非常口の工事用道路が!」と驚いた上小山田非常口の北側工事用道路入口です。
工事現場までは500m程離れています。


こちらは上小山田非常口工事のため、拡幅した尾根緑道の側道です。左側の凹んだ所が工事現場の西側入口となります。


西側の尾根緑道側工事現場入口です。


小山田非常口周辺図です。           (JR東海資料より)
北側の工事用道路は当初計画にはなく、工事用車両を分散するため後から追加されたようです。
しかし、北側は谷なので、図にあるように2か所に橋を架けるという大掛かりな工事です。


                  (JR東海資料より)
小山田非常口(小野路非常口も)は、ニューマチックケーソン工法という工法で掘削されるそうです。
ケーソン(函)の底部を地下水の侵入を避けるため気圧を高めた空気を送りながら掘削してケーソンを沈下させ、上部地上付近でそれに合わせてケーソンを継ぎ足してゆく工法です。

上小山田非常口の完成図です。    (JR東海資料より)
始めは漠然と直径10数m、深さ20~30m位かなと思っていましたが、スケールが違いました。これだけの深さはビルにすると、オフィスビルとマンションでは違いますが30階建位に相当します。すごいですし、これだけでも排出する土砂は相当なものになりますね。これは上小山田非常口の例で、深さは場所により若干違いますが、いずれも100m近くはあります(大深度地下トンネル)。なお、実際には非常口本体以外に付帯建物も建築されます。


地上でケーソンの底部を作っている様です。(当日の写真は若干ブレたようなので、これは1週間程前の写真です。)


                          (国土地理院WEBサイトより)
2017年8月の写真で、画面中央がリニア新幹線の非常口にあたる部分ですが、まだ何も見えません。画面下部の扇形部分は桜美林の野球場です。


こちらは「こころのホスピタル」前の道路の突き当り部分で、上小山田非常口の北側工事用道路が画面の左右方向に通る部分です。奥に見える細い道が、私も時々通るトバ谷戸へ下る道ですが、今後も通れるのでしょうか?


その細い道の拡大ですが、測量用のポールが見えます。尾根筋の道なので左右から工事用道路の橋が架かってきます。前に掲げた小山田非常口周辺図で分かります。


細い道を奥に進んだところです。


更に進むと視界が開け、里山風景が広がってきます。私が好きな場所です。


谷戸に下って行きます。


谷戸に下ってきました。ヒガンバナがきれいです。


小山田小学校です。奥に見える校舎の裏側をリニア新幹線が通ります。今日は丁度運動会だったようです。


小学校の横でヒガンバナが少し群生していました。


一方、小学校の傍で稲刈りも行われていました。


大泉寺です。この門前辺り(と言っても100m程度の地下)をリニア新幹線が通ります。


小山田緑地です。当初は寄るつもりはなかったのですが、JR東海のリニア中央新幹線のルート紹介ムービーに近隣では尾根緑道と共に紹介されていたので寄ってみました。実際には北側が少し新幹線にかかる位です。


小山田緑地の隣りにある白山神社。丁度、神社の下あたりをリニア新幹線が通るようです。


小山田緑地そばの田んぼでは半分程度稲刈りが終わっていました。


ならバイ谷戸です。リニア新幹線はここを画面の左後方から右前方に抜けてゆくことになります。



6年前(2014年7月)の写真です。この谷戸の炭焼き小屋の先でボーリング調査を行っていました。
当初は温泉かなと思っていたのですが、発注者が鉄道関係だったのでこの付近にリニア新幹線が通ることを思い出しました。


万松寺です。ここの裏側をリニア新幹線が通ることになります。


稲穂が実った万松寺の西側に広がる万松寺谷戸です。


万松寺近くのヒガンバナの群生です。


小野路の小野神社です。


小野路非常口の工事現場に来ました。


ここは非常口だけでなく、トンネル掘削を行うシールドマシンの発進場所にもなるので着工が早く(2016年)、予定では立坑は掘削終了の時期です。


2019年10月の小野路非常口の写真です。        (国土地理院WEBサイトより)
ここは着工が早かったので、既にグーグルマップにも載っています。


真光寺の集合住宅前のキンモクセイの生垣です。キンモクセイの香りに包まれながら、緩やかな下り道を下って行くのは気持ちが良いです。


池のある広袴公園に漸く着きました。ゴールに近づきました。リニア新幹線は丁度この池の下を手前から向こうに通ることになります。


神明社を上がって尾根道に出ます。


尾根道に上がると里山の雰囲気がありました。


この畑の向こう側が目的地です。


この写真の奥に見える辺りにリニア新幹線の片平非常口ができることになります。ここの本体工事はまだです。


リニア新幹線の片平非常口周辺図です。             (JR東海資料より)


                          (国土地理院WEBサイトより)
2019年10月の写真ですが、画面中央で丸く見える部分辺りに非常口が作られます。
なお、上辺で半分見えているのが川崎フロンターレのグランドです。


非常口工事用道路整備が行われていました。前の片平非常口周辺図で緑色の線が大きく右に曲がる部分です。


サッカーの川崎フロンターレの麻生グランドです。


緑の芝生です。


川崎フロンターレのグランドから下って来て出くわした、整備中の非常口工事用道路です。片平非常口周辺図で緑色の線の最後(右端)の部分になります。


下ってきた片平川に掛かっていたフロンターレ橋です。地元で名前を公募して選定したようです。チームカラーに合わせた塗装とのこと。


フロンターレ橋。


漸く、13時過ぎにゴールの日帰り温泉の「湯快爽快くりひら」に着きました。


ミッションコンプリートのご褒美です。

リニア中央新幹線のルートは良く考えられていますね。約5km毎の非常口が上手く空地にかかるようになっています。

今回、疲れはあまり感じませんでしたが、寄り道などしたので、やはり時間が掛かりました。
ルートは車が少ない里山が良い感じですが、どうしても前半に時間を掛けてしまいますね。
今回は、終始ヒガンバナとキンモクセイの香りに包まれたランでした。
風もなく結構暑かったですが、ゴールが温泉なので良かったです。

トレイルF

 

 

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