はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

澤見彰「はなたちばな亭恋空事」

2012-02-11 | 小説



角川文庫 定価579円 平成23年7月25日初版帯有

先日の図書カードでこちらの本を購入しました。もう、ジャケ買いというんでしょうか
表紙カバーのけもっとしたもふもふがかわいかった、それに尽きます。

内容は、しゃばけがヒットしたからの二番煎じ妖怪江戸時代ほんわか物です。
主人公は、美人だけど真面目で着飾ることもない堅物天然のお久、
そのお久に惚れているが素直になれない手代の金一と野良犬ならぬ、
実は野良狸の白犬クマとのてんやわんや~~~なお話ですが、
立川誌の輔ファンという作者の文章がどうにも上方落語と笑いで育った身には
しっくりこないというか合いません。
軽くしたいのは分かるのですが、すげーつまんないんですよね、ようは。
ヒロインのお久の、美人だけど身なり構わず~っていうのがまず鼻に付くし
お久を馬鹿にするチャラチャラした娘3人は典型的すぎるというかむしろ、
悪意を感じる描き方で、年相応に自分を飾るのって悪くないですし必要でしょう?
一昔前の、ドン臭くていつも周囲の足を引っ張るでも眼鏡をとったらものすごい美人
そんなアホヒロインみたいで、ねぇ…。
天然も、狙い過ぎてて鬱陶しいし、大学で秘書をされているってありましたが、
何か、納得です。ええ。