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チェコ 2001年 110分 定価3980円
監督:フィリップ・レンチ
製作:フランチェスカ・ヤンダ
脚本:ズデネック・ゼレンカ
テレザ:スザナ・ノリヴァー
シモン:ヤン・レーヴァイ
ボブ:ヤロミール・ノセク
ブギナ:アルジェヴェタ・スタンコヴァー
ジュリア:アンナ・ヴェセラー
エマン:ルボシュ・コステルニー
オルダ:マルタン・クバチャーク
ドイツ国境近くにあるチェコスロヴァキアの村、1968年。
社会主義の中でも民主化が進み、かなりの自由があった「プラハの春」と言われる時代です。
確かに女の子たちの服装やメイク、髪型…発言内容も、社会主義国なのに言いたい事を言っているし、
ブリジット・バルドーとか西側の女優の名前を挙げています。ソ連だったら速攻、罰則ものでしょう。
社会主義国でも珍しい自前のカフェを経営しているテレザの父親はハンサムで陽気、
その魅力で人妻を略奪しちゃう!というのもすごいです(苦笑)
テレザの恋と父親の恋が展開されていきますが、合間合間にミュージカル場面がありますが
雨にぬれて傘を持つ場面は「雨に唄えば」で、ツイッギーの「ボーイフレンド」(ケン・ラッセル監督)を
イメージした場面もあるそうです。
…「ボーイフレンド」が未DVD化なのでどこが、とかは分からないんですが…。
テレザはまぁ美人の宝庫、東欧の面目躍如の美しさで、本当にかわいいですね。
お花のイヤリング、カチューシャ、ミニの白ワンピース姿、どれをとっても素晴らしいです。
ブギナはなんか肌の浅黒さと髪型でのっけからあいはら友子に見えてしょうがなくって、
「オリバーツイスト」に夢中のジュリアは太めで水玉のワンピースがかわいい。
それにしても男キャストは大変残念顔ばっかりで、重要な恋のお相手、初体験のお相手なのに…
何であんなに残念顔ばかりをそろえたのかッ!!!というくらいにときめきません。
電車内で見つめ合い、駅でも見つめ合い…つーシモンがえっらいおっさんでねー、
同級生のオルダもへんてこ眼鏡と七三髪型、そんでもって父親がソ連に行ってる党幹部、
まぁエリートですよねぇ。だからってテレザが靡くか、といったら靡かないんですけどね。
チェコスロヴァキアの民主化を危惧したソ連が、侵攻してきたことによって「プラハの春」は終わり、
テレザの恋は…っていう。
スウィンギン・ロンドン、シックスティーズ映画ということで結構、期待していたんですが
やはり60年代っぽく、であって、60年代じゃないんですよねぇ。
映画を作るにあたって時代考証をある程度はしていると思うのですが、
60年代リアルの映画(ロシュフォールの恋人たち、ジョアンナ、唇からナイフ)を観た後では
何か、違う。メイクも衣装も、どこがが違うのです。
当時のオートバイクや車、電車を運転させてるし、小物も気を遣ってはいるんだけれども、ね。
違うんですねぇ…。