○ 先週の14日、法隆寺の境内を歩き、百済観音像に会いたくなって連れ合いと一緒に奈良に行きました。法隆寺には数回行っていますが、韓国の雰囲気が充満している伽藍を何となく 眺めたいと思いました。
○ 車で行きましたが、1時間あまりで 到着しました。雨もあがって境内の緑が飛鳥時代の建築物と調和して、私が想像していた風情を漂わせていました。
○ 南大門から西院伽藍に向かいました。中門の左の入り口から回廊の中に入ると五重塔と金堂が威風堂々と中央にそびえていました。金堂に入って釈迦三尊像などに拝礼しました。1400年前の建物と仏像を間近に見ると飛鳥時代にタイムスリップした気持ちになりました。
○ 大講堂の薬師三尊像などを拝礼して大宝蔵院に入りました。無数の宝物の中央に、小学校の教科書で学んだ玉虫厨子がありました。そして次の百済観音堂へと進みましたが、4年ぶりに拝観する百済観音像は優美な姿で微笑んでいました。しばらく見とれていましたが、心を込めて合掌しました。
○ このあと西院伽藍に向かいましたが、東院と西院をつなぐ通路脇の土塀は韓国の雰囲気を強く感じさせてくれます。4年前に行ったときは韓国からの留学生と一緒でしたが、彼は、法隆寺の境内はどこで写真を撮っても韓国のように感じるといっていました。
○ 先般、佐賀県の吉野ヶ里遺跡を見ましたが、この遺跡は弥生時代のもので、住居は竪穴式でした。その時代から古墳時代を経過して飛鳥時代を迎えますが、わずか3・4世紀の間にこれほどまでに建築・文化が成熟、発展していることになりますが、この文化をもたらしたのは仏教の力が大きいのではないかと感じました。
○ 1400年を経た今も、韓国文化の臭いを感じさせる法隆寺、その境内を歩いて心が安まる私も、先祖は韓国からの渡来人で、私の遺伝子は韓国人に近いのかもしれません。
(百済観音像の写真はインターネットHP「法隆寺地域の仏教建築物」から拝借しました。)