君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

ちはやふる 第8話「たえてひさしくなりぬれど」 感想

2011-11-23 01:54:04 | 2011年 秋アニメ





コンプレックス・ダンス。




西田くんはあの日完璧に打ち負かされて以来、どうにもかるたへの気力を削がれてしまったようで
そこから逃げる為にテニスを始めた、と。
頑張ってるつもりが
実は単なる逃避の居場所にしか過ぎなかった、っていう。小学生時代にも登場した彼ですが
意外と繊細っていうか
それもまたプライドの一種なんだと思うけど
それ以上に、純粋に楽しむって気持ちを忘れていた、という事だったんですよね。元々好きで始めた事が
いつの間にか責任感やプライド、自意識等に挟まれ
そこに向かうのに気力っていうものが必要になるくらい重く考えるようになってしまった、と。

そんな彼の目の前に居たのは、昔の、始めた頃の気持ちと同じままで、同じ瞳で同じテンションで
純粋に頑張ってるちはやの姿だった。
そこで何かを思い出して、気持ちを思い出して、また再びあの頃と同じ様な感覚になって・・・。
そもそも最初から楽に勝てるような相手ならば
逆にやりがいがないし
約束された勝利なんて必要ないんじゃないか、とすら個人的には思うんですよね。それはもはや予定調和だから。
そうじゃなくて、勝負っていうものは不確定であれば不確定であるほど面白い。全力でやって、負けるのもそれもまた頑張った証拠の一つです。
悔しいからってやめたんじゃ
悔しさの先にある喜びも掴めない。本当の勝利の味を知らないままですから。

今回もまた、ぶっちゃけテニスに逃げててもそれはそれで良かったと思うんですよ。そこそこ活躍出来てるんだから。
前回の駒野くんも、前々回の奏も同じ。
みんなあのままでもそれなりに充実した生活は送れてたはず。入部したからって大きくメリットがある訳ではない。ないけれど・・・
そんな彼らの気持ちを動かすほどの魅力や情熱が元々いた二人にはあるって事なんでしょう。
何でもかんでも打算で生きても、
それはそれで味気ない気もするでしょうしね。
それを決めたのは他でもない彼らですから。その結果が、かるた部の成長に、ちはやのぼっち脱出に繋がった。熱意で人を動かすその純粋なパワーと、
適度な勧誘能力は改めて凄いな、と思いました。自分のペースに巻き込む力っていいますか。それもまた才能なんでしょうね。



大体部員も揃ってきたし、ここから本筋も動き出しそうだ。この後の展開も楽しみですね。王道は王道で安心して観れます。




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