無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

ペット可仮設住宅居住者がペット禁止災害復興住宅に入るには?

2014年12月02日 05時59分36秒 | ボランティア
おはようございます。昨日は、105人の方々にアクセスをいただきました。有難うございました。

昨日は、全員協議会が行われ、12月定例議会における提出議案の説明が行われました。本日は、一般質問通告書を提出の予定です。現在、書類作成をしております。

さて、先日発行した「はってん」31号にも掲載した仮設住宅に住むわんちゃんを紹介させていただきます。



3キロもない小さなトイプードルです。飼い主さんは、元々白河市民ですが、3.11大震災で家が倒壊し、現在ペット可仮設住宅にお住まいです。わんちゃんは、約8歳。高齢で障害を持つお母様の愛犬だそうです。共に、震災を乗り越え、仮設の日々を過ごしてきた家族です。



このご家族は、災害復興住宅への入居を希望されていますが、ここで大きな問題が生じました。災害復興住宅はペットが禁止です(一部戸建方式を除く)。心無い方々の中には、簡単に「殺処分すればいい」と言う方もいたそうです。ペットは家族です。改正動物愛護法には、「終生飼養」が明記されています。保健所も、老犬や病気だという身勝手な理由での持ち込みを断ることが可能となりました。法律上も、終生飼養しなければならないのです。身体が不自由なお母様は、犬を殺さなければならないのか棄てなければならないのか?と悩まれ、自分の犬への想いで家族に迷惑を掛けることも心配し、毎晩声を押し殺して泣いてるとご家族から聞きました。写真を撮った時、小さな犬は「その時(殺処分)が来た」と思ったのでしょう。ガタガタと震えていました。犬を愛する者の一人として、その姿は哀れで、本当に切なく感じました。

仮設住宅が「ペット可」になったのは、ペット番組で有名な芸能人が署名活動を始め、全国の愛護団体や個人などが賛同し、多くの署名が集められたからだと聞いたことがあります。震災後、関東で動物愛護団体をされている知人より、メンバーの方々が毎日道路に立ち、仮設住宅の一部がペット可になるように署名集めをしていると教えていただいたことがあります。全国の方々が同じように被災地のために署名集めをしてくださったのだと思い、感謝しております。そして4年後。小さな犬を抱きしめ、行き場のないご家族が、声を押し殺して泣いている。これでいいものか?こんな白河市でいいものか?

白河市が認定したゆるきゃら「しらかわん」。ペットの遺棄は犯罪行為です。ペットの終生飼養は法律に明記されております。私は、ある一定の条件の下に、現在ペット可仮設住宅居住者の方々が、災害復興住宅に入居できるようにするべきだと考えています。ある一定の条件とは、「現在仮設で飼育しているペットに限り許可するが、近隣に迷惑を掛けることがないように、鳴き声や糞尿の始末等に注意をすること」というものです。

この件について、12月議会で質問を行いたいと思っております。