温泉にゃんこのネコ散歩

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にゃんこin軽井沢1

2005-05-01 20:07:35 | 旅のあれこれ
小諸駅に戻り、鈍行に乗って中軽井沢を目指す。10分足らずで中軽井沢の駅に到着。以前は特急が停まって賑わっていたこの駅も、長野新幹線ができてからは閑散としてしまった。駅前の「かぎもとや」を眺め、
「あそこのおそば、美味しいのよね~。でもまだお腹いっぱいで食べられないわ。ざんね~ん!」
とか考えていると、見覚えのある車が見えてきた。

突然の訪問にもかかわらずお迎えに来てくれたのは、にゃんこの親友の小諸に住む山伏の娘。彼女はこの近くの「田崎美術館」で働いている。そのためこの周辺に来た時には必ず寄り込んでいるのだが、今回は初めての電車での訪問に驚いていた。美術館に戻る途中、
「ねぇ、1時間ほど外出を許してもらったから、よかったら新しくできたカフェに行ってみない?」
と言い、美術館に向かう道沿いにあるコジャレた小さなお店に入った。ショーケースには手の込んだケーキがうやうやしく並び、シャネル調のスーツできめたマダムがお店を守っている。最近、軽井沢の別荘地にはこんな感じのお店がたくさんできている。
「こういうところで、こんな生活するのって羨ましくもあり、未知の世界でもあり…」
ケーキにもそそられるがまだお腹いっぱいなので、今回はコーヒーだけを頼む。森の中のテラス席もあり、夏はとても気持ち良さそうだ。しばらくして、丁寧に淹れられたドッシリと濃ゆいコーヒーが、マイセンのカップに入って運ばれた来た。ジノリやロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッドあたりはよく見かけるが、マイセンで出すところは珍しい。さすが、軽井沢マダムの店である(0^;

貸切りの店内で、お互いの近況報告の話などする。にゃんこはお気楽な旅姿、彼女は美術館仕様の清楚なスタイル…。誕生日が数日しか違わないせいか、OL時代から妙に気が合って10年以上お付き合いが続いているが、相変わらず美人だなぁと感心。にゃんこと同じ丸顔だが、口元が高島礼子に似ていて色っぽい。そんな彼女に、おしゃれな高原の美術館はとてもふさわしい職場だと感じる。この「田崎美術館」では、田崎廣助画伯の力強い作品に逢える。火の山を愛した画伯の絵は、同じく火の山を愛するにゃんこの感性にビビビとくるものが多い。もちろん大好きな浅間山を描いたものも観ることができる。

美術館で彼女の仕事が終わるのを待とうかと思っていたが、
「ええっ!今回は温泉入ってないの???ビックリ!よかったら、トンボの湯入ってる?ちょうど1時間位で仕事終わるから迎えに行くよ」
と言われ、温泉無しの旅もいいかな?と思っていた心が一気に揺らぐ。お言葉に甘えて、星野リゾート内の「トンボの湯」に落としてもらい、
「じゃあ、行って来るねー(^^)/」
と手を振ったにゃんこに彼女が一言。
「あのさ、顔付きが変わってるよ(0^; お役に立てて嬉しいわ」(つづく)

田崎美術館→http://www.tasakimuseum.org/


昨年の秋、彼女が撮った中軽井沢からの浅間山の画像