(01)
① ペガサスは翼を持つ=
① すべてのペガサスに翼がある=
① ∀x{ペガサスx→∃y(翼yx)}=
① 全てのxについて、xがペガサスであるならば、あるyはxの翼である。
然るに、
(02)
たとえば、物理的な文脈の中では存在しないかもしれないところのペガサス(翼をもった馬)について何かを述べることができるし、またギリシャ神話の文脈のなかでは存在しないといわれている何かについて「すべて・・・・・」といふこともできる
(沢田充茂、現代論理学入門、1962年、121・122頁)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
物理的な文脈(可能世界)の中で、「ペガサス(Πέγασος)はゐる。」といふ風に、述べることができる。
従って、
(03)により、
(04)
① ペガサスはゐる。
といふ「日本語」は、
① ペガサスは実在の動物である。
といふ、「意味」である。
従って、
(04)により、
(05)
① ペガサスは実在の動物である。
といふ風に、言ひたいのであれば、その人は、
① ペガサスはゐる。
といふ風に、述べることになる。
然るに、
(06)
4月8日には釈明記者会見を行い、「STAP細胞はあります!」「200回以上の作製にも成功しました」等と強い口調で断言するなど、不正は全く無かった事を主張したものの[105]、通常は弁護団経由でコメントを発信しており、会見やコメントも様々な批判を受けた(ウィキペディア)。
従って、
(05)(06)
(07)
① STAP細胞は実在する。
といふ風に、小保方氏が言ふ場合も、
① STAP細胞はあります!
といふ風に、述べることになる。
然るに、
(08)
「(1)最初の記事」で「確認」した通り、
① AはBである。
① BはAである。
③ AがBである。
④ A以外はBでない。
に於いて、必ずしも、
①=① ではないが、必ず、
①=③=④ である。
従って、
(08)により、
(09)
③ AがBである。
④ A以外はBでない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
③ Aが有る。
④ A以外は無い。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(11)
③ Aが有る。
といふのあれば、当然、
① Aは有る。
従って、
(10)(11)により、
(12)
③ Aが有る=
③ Aは有って(A以外は無い)。
である。
従って、
(12)により、
(13)
③ STAP細胞があります!=
③ STAP細胞はあり(STAP細胞以外は有りませぬ)!
である。
然るに、
(14)
iPS細胞とは、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞のことです。2006年8月に京都大学の山中伸弥教授らは世界で初めてiPS細胞の作製に成功し、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました(iPS細胞とは?|バイオのはなし|中外製薬)。
従って、
(06)(14)により、
(15)
③ STAP細胞が有らうと、無からうと、いづれにせよ、
① iPS細胞は、有ります!
従って、
(14)(15)により、
(16)
小保方氏が、
③ STAP細胞があります!=
③ STAP細胞はあり(STAP細胞以外はありませんぬ)!
と言ふのであれば、その場合は、
小保方氏が、「顕微鏡を覗いてゐて、STAP細胞が、見えてゐる」場合であるに、違ひない。
従って、
(07)(16)により、
(17)
① STAP細胞はあります!=STAP細胞は実在します!
③ STAP細胞があります!=STAP細胞はあり(STAP細胞以外はありませぬ)!
であって、それ故、
① であれば、「今、小保方氏の、目前に、STAP細胞はない」。
③ であれば、「今、小保方氏の、目前に、STAP細胞がある」。
然るに、
(18)
ここで多少、記号についてのべますと、集合をいちいち{x│P(x)}のような形で表さないで、A={x│P(x)}と置いて、単に集合Aと表現します。
a∈A のとき「aはAの元である」とか「aはAの要素である」といいます。元もしくは要素は、elementの訳です。さらに
「aはAに属する」と表現します。
(竹内外文、集合とは何か、2001年、22頁)
従って、
(17)(18)により、
(19)
① であれば、「STAP細胞といふ細胞の集合」のことを述べてゐて、
③ であれば、「STAP細胞といふ集合の要素」のことを述べてゐる。
従って、
(19)により、
(20)
③ お爺さんとお婆さんがゐます。
と言ふのであれば、
③「お爺さんとお婆さんといふ、集合の要素」 としての、「お爺さんとお婆さん」のことを言ってゐるのであって、
①「お爺さんとお婆さんといふ、集合そのもの」としての、「お爺さんとお婆さん」のことを言ってゐるのではない。
然るに、
(21)
③「お爺さんとお婆さんといふ集合の要素」としての、「お爺さんとお婆さん」といふのは、
③「一人のお爺さん と、一人のお婆さん」に、他ならない。
然るに、
(22)
③「一人のお爺さんと、一人のお婆さん」 aといふことは、
③「(an old man)and(an old woman)」といふことに、他ならない。
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
③ Long,long ago there lived an old man and an old woman.
と言ふのであれば、「日本語」では、
③ 昔、ある所に、お爺さんとお婆さんは住んでゐました。
と言はずに、
③ 昔、ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでゐました。
といふ風に、言ふことになる。
(24)
次回の「予定」⇒「象は鼻がながいなぁ」の「は」について。
① ペガサスは翼を持つ=
① すべてのペガサスに翼がある=
① ∀x{ペガサスx→∃y(翼yx)}=
① 全てのxについて、xがペガサスであるならば、あるyはxの翼である。
然るに、
(02)
たとえば、物理的な文脈の中では存在しないかもしれないところのペガサス(翼をもった馬)について何かを述べることができるし、またギリシャ神話の文脈のなかでは存在しないといわれている何かについて「すべて・・・・・」といふこともできる
(沢田充茂、現代論理学入門、1962年、121・122頁)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
物理的な文脈(可能世界)の中で、「ペガサス(Πέγασος)はゐる。」といふ風に、述べることができる。
従って、
(03)により、
(04)
① ペガサスはゐる。
といふ「日本語」は、
① ペガサスは実在の動物である。
といふ、「意味」である。
従って、
(04)により、
(05)
① ペガサスは実在の動物である。
といふ風に、言ひたいのであれば、その人は、
① ペガサスはゐる。
といふ風に、述べることになる。
然るに、
(06)
4月8日には釈明記者会見を行い、「STAP細胞はあります!」「200回以上の作製にも成功しました」等と強い口調で断言するなど、不正は全く無かった事を主張したものの[105]、通常は弁護団経由でコメントを発信しており、会見やコメントも様々な批判を受けた(ウィキペディア)。
従って、
(05)(06)
(07)
① STAP細胞は実在する。
といふ風に、小保方氏が言ふ場合も、
① STAP細胞はあります!
といふ風に、述べることになる。
然るに、
(08)
「(1)最初の記事」で「確認」した通り、
① AはBである。
① BはAである。
③ AがBである。
④ A以外はBでない。
に於いて、必ずしも、
①=① ではないが、必ず、
①=③=④ である。
従って、
(08)により、
(09)
③ AがBである。
④ A以外はBでない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
③ Aが有る。
④ A以外は無い。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(11)
③ Aが有る。
といふのあれば、当然、
① Aは有る。
従って、
(10)(11)により、
(12)
③ Aが有る=
③ Aは有って(A以外は無い)。
である。
従って、
(12)により、
(13)
③ STAP細胞があります!=
③ STAP細胞はあり(STAP細胞以外は有りませぬ)!
である。
然るに、
(14)
iPS細胞とは、細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞のことです。2006年8月に京都大学の山中伸弥教授らは世界で初めてiPS細胞の作製に成功し、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました(iPS細胞とは?|バイオのはなし|中外製薬)。
従って、
(06)(14)により、
(15)
③ STAP細胞が有らうと、無からうと、いづれにせよ、
① iPS細胞は、有ります!
従って、
(14)(15)により、
(16)
小保方氏が、
③ STAP細胞があります!=
③ STAP細胞はあり(STAP細胞以外はありませんぬ)!
と言ふのであれば、その場合は、
小保方氏が、「顕微鏡を覗いてゐて、STAP細胞が、見えてゐる」場合であるに、違ひない。
従って、
(07)(16)により、
(17)
① STAP細胞はあります!=STAP細胞は実在します!
③ STAP細胞があります!=STAP細胞はあり(STAP細胞以外はありませぬ)!
であって、それ故、
① であれば、「今、小保方氏の、目前に、STAP細胞はない」。
③ であれば、「今、小保方氏の、目前に、STAP細胞がある」。
然るに、
(18)
ここで多少、記号についてのべますと、集合をいちいち{x│P(x)}のような形で表さないで、A={x│P(x)}と置いて、単に集合Aと表現します。
a∈A のとき「aはAの元である」とか「aはAの要素である」といいます。元もしくは要素は、elementの訳です。さらに
「aはAに属する」と表現します。
(竹内外文、集合とは何か、2001年、22頁)
従って、
(17)(18)により、
(19)
① であれば、「STAP細胞といふ細胞の集合」のことを述べてゐて、
③ であれば、「STAP細胞といふ集合の要素」のことを述べてゐる。
従って、
(19)により、
(20)
③ お爺さんとお婆さんがゐます。
と言ふのであれば、
③「お爺さんとお婆さんといふ、集合の要素」 としての、「お爺さんとお婆さん」のことを言ってゐるのであって、
①「お爺さんとお婆さんといふ、集合そのもの」としての、「お爺さんとお婆さん」のことを言ってゐるのではない。
然るに、
(21)
③「お爺さんとお婆さんといふ集合の要素」としての、「お爺さんとお婆さん」といふのは、
③「一人のお爺さん と、一人のお婆さん」に、他ならない。
然るに、
(22)
③「一人のお爺さんと、一人のお婆さん」 aといふことは、
③「(an old man)and(an old woman)」といふことに、他ならない。
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
③ Long,long ago there lived an old man and an old woman.
と言ふのであれば、「日本語」では、
③ 昔、ある所に、お爺さんとお婆さんは住んでゐました。
と言はずに、
③ 昔、ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでゐました。
といふ風に、言ふことになる。
(24)
次回の「予定」⇒「象は鼻がながいなぁ」の「は」について。
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