日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(578)「対偶」と「交換法則」(Ⅱ)。

2020-04-08 18:06:56 | 論理

(01)
(ⅰ)
1     (1)   P∨ Q   A
 2    (2)  ~P&~Q   A
  3   (3)   P      A
 2    (4)  ~P      2&E
 23   (5)   P&~P   34&I
  3   (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7  (7)      Q   A
 2    (8)     ~Q   2&E
 2 7  (9)   Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(~P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  ~P      A
     エ(エ)     ~Q   A
    ウエ(オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(~P&~Q)&
          (~P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)      Q   キDN
1     (ケ)  ~P→ Q   ウクC~P
(ⅱ)
1  (1)  ~P→Q   A
 2 (2) ~(P∨Q)  A
  3(3)  ~P      A
1 3(4)     Q   13MPP
1 3(5)   P∨Q   4∨I
123(6) ~(P∨Q)&
        (P∨Q)  25&I
12 (7) ~~P     36RAA
12 (8)   P     7DN
12 (9)   P∨Q   7∨I
12 (ア) ~(P∨Q)&
        (P∨Q)
1  (イ)~~(P∨Q)  2アRAA
1  (ウ)   P∨Q   イDN
従って、
(01)により、
(02)
①  P∨Q
② ~P→Q
に於いて、すなはち、
① Pか、あるいは、Qである。
② Pでないならば、Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1  (1)P∨Q A
 2 (2)P   A
 2 (3)Q∨P 2∨I
  4(4)  Q A
  4(5)Q∨P 4∨I
1  (6)Q∨P 12345∨E
(ⅲ)
1  (1)Q∨R A
 2 (2)Q   A
 2 (3)R∨Q 2∨I
  4(4)  R A
  4(5)R∨Q 4∨I
1  (6)R∨Q 12345∨E
従って、
(03)により、
(04)
① Pか、あるいは、Qである。
③ Qか、あるいは、Pである。
に於いて、
①=③ は、「交換法則(Commutative law)」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① Pか、あるいは、Qである。
② Pでないならば、Qである。
③ Qか、あるいは、Pである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① Pか、あるいは、Qである。
② Pでないならば、Qである。
③ Qか、あるいは、Pである。
④ Qでないならば、Pである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
①  P∨Q
②   Q∨P
③ ~P→Q
④ ~Q→P
に於いて、すなはち、
① Pか、あるいは、Qである。
② Qか、あるいは、Pである。
③ Pでないならば、Qである。
④ Qでないならば、Pである。
に於いて、
①=②=③=④ であるが、
そんなことは、「当り前」である。
然るに、
(08)
①  P∨Q
②   Q∨P
③ ~P→Q
④ ~Q→P
に於いて、
P=~P
といふ「代入」を行ふと、
①  ~P∨ Q
②    Q∨~P
③ ~~P→ Q
④  ~Q→~P
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(09)
「二重否定律(DN)」により、
③ ~~P
⑤     P
に於いて、すなはち、
③ Pでない。ではない。
⑤ Pである。
に於いて、
③=⑤ である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① ~P∨ Q
②   Q∨~P
③  P→ Q
④ ~Q→~P
に於いて、すなはち、
① Pでないか、あるいは、Qである。
② Qであるか、あるいは、Pでない。
③ Pであるならば、Qである。
④ Qでないならば、Pでない。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(11)
③  P→ Q
④ ~Q→~P
に於いて、すなはち、
③ Pであるならば、Qである。
④ Qでないならば、Pでない。
に於いて、
③=④ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
① Pでないか、あるいは、Qである。
② Qであるか、あるいは、Pでない。
に於いて、
①=② である。
といふ「交換法則(commutative law)」を認め、尚且つ、
③ Pでない。ではない。
⑤ Pである。
に於いて、
③=⑤ である。
といふ「二重否定律(DN)」を認めるのであれば、
③ Pであるならば、Qである。
④ Qでないならば、Pでない。
に於いて、
③=④ である。
といふ「対偶(Contraposition)」を認めざるを得ない。