聖大致命者フェオドル・ティロンの記憶

大斎第一週の土曜日は聖大致命者フェオドルが記憶される。
が、出たことない（爆

東京いた時は土曜日のお祈りなんて出なかったしなー、平日仕事してて主日の聖体礼儀に出たいと思ったら土曜日に洗濯とかいろんな用事片づけないといけなかったし。
地方行ったら行ったで土日に巡回あるからこの日の聖体礼儀は設定してないし。

てなわけで初参祷でした。

まず金曜日に糖飯成聖式があって「？」
終わってから大斎の意味見たらちゃんと書いてあった（汗
なんでも背教者ユリアヌス帝が、大斎第一週を守れなくしてしまえーむははははとかいうことで、市場に売られているすべての食料品に異教に捧げられたいけにえからとった血を降り注ぐように命じたんだそうな。
そしたら聖フェオドルが大主教エウドクシイの夢に現れて、市場から何も買わないように、煮た小麦だけ食べなさいって信者たちにことづけたんだそうな。
なんとそういうことがあったんだねえ、だから糖飯成聖するんだね（無知

糖飯は今日の聖体礼儀の後においしくいただきました。
自分ではもち米のしかこしらえたことがないので、今度麦にトライしたいなー、といつも思ってるんだけど、練習しないうちに順番が回ってきてしまうというｗ

大斎第一週間金曜日

この時期膨大な祈祷文に触れるわけだけど、毎年すっと目に飛び込んでくる箇所って必ずあるんだよね。
今日の早課で、
我は悪事を食となし、怠惰を飲料となして、一切改められずして、いたずらに食物を制することを喜ぶ、主は此くの如き斎を命ぜしに非ず。
というところに目が留まって「おおなるほど…」と。
体は節制しても心が伴ってなかったらなんにもならない。

大斎の意味より。
斎の肉体的必要条件を見過ごさないことが重要なら、その内的意味を見過ごさないことはもっと重要である。
斎は食事規定の問題だけではない。肉体的と同様に精神的でもある。真の斎は心と意志の斎へと変換されていかねばならない。
斎は神に帰ることであり、あの放蕩息子のように父の家に帰ることである。金口イオアンの言葉によれば、斎は「食べ物だけでなく、罪を避けること」を意味している。
「斎とは、ただ口によってでなく、目や耳や手足や体のあらゆる部分によって守られなければならない」。
目は不敬虔な光景を避け、耳は有害なうわさ話を避け、手は不義の行いを避ける。無慈悲な非難や中傷にふけりながら食べ物を斎しても無駄であると聖大ワシリイは断言する。
「あなたは食事をしないが、あなたの兄弟をむさぼり食っている」
同じことが三歌斎経で、特に大斎第一週間に言われている。

聖大ワシリイ深い。

過去記事はこちら→2007

アンドレイの大カノン

大斎第一週は月曜日から木曜日までアンドレイの大カノンが誦まれております。
大聖堂では府主教座下はじめ神父さんがたの輪読です。
いつもながらこのカノンはしみじみと心にきます。

過去記事はこちら→2007大斎第一週間水曜日

たましいよ、爾は慾を以て偶像と為し、益憎むべきことを行ひて、甘んじてマナッシヤの罪悪を己に属せしめたり、然らば亦切に彼の痛悔にならひて、傷感の情を獲よ。
マナシヤの祝文（マナセの祈り）好きなのでここも好き。

たましいよ、天は爾の為に閉ざされ、飢饉は神より爾に遣されたり、昔アハフに其フェスワのイリヤのことばを聴かざるが為に行われしが如し、然らば爾サレプタのやもめにならひて、預言者のたましいを養へ。
これは旧約と新約合体してるね。上の過去記事でオムニバスって書いたけどほんと縦横無尽に引用してある。
毎回「ああー旧約読み込めばこの祈祷文がもっとよく味わえるのに」と思うんだけど（汗

近い雰囲気の動画を探してたらポーランド正教会のがありました。
神や我を憐み～♪の節がなんか似てる。

墓地の十字架抜きネット投稿

上磯の墓地が荒らされたって（驚
北海道新聞より。
墓地の十字架抜きネット投稿　礼拝所不敬容疑で男逮捕　函館
友人らと肝試しに行った墓地で十字架を引き抜いたとして、函館市内の無職の男（２０）が１３日、礼拝所不敬の疑いで函館中央署に逮捕された。容疑者と友人らは抜いた十字架を持った写真を撮影し、インターネット上に投稿していたため捜査の手が伸びた。逮捕容疑は昨年８月１２日、北斗市野崎の上磯ハリストス正教会が管理する野崎墓地で、公然と十字架を引き抜くなどの不敬な行為をした疑い。（続きはリンク先をご覧下さい）

もともとはキリスト教お断りされて仕方なく山の上に専用の墓地を持ったそうなんだけど、今となっては離れた場所にあるのが幸いして土葬が出来る数少ない墓地です。
B神父さんの埋葬ではじめて行ったけど、いいとこですよー車で上がれるし。

インパクトのある動画を上げたくてあほなことやる奴が多いけど、場所をわきまえろっつーの…

大斎第一週間月曜日

我等欣ばしく最尊き節制を始めて、ハリストス我が神の聖なる誡の光線、愛の光明、祈祷の光照、潔浄の美麗、勇毅の能力を以て輝かん、光を衣たる者として世界に不朽を輝かす三日目の聖なる復活に至らん爲なり。
（月曜日早課　坐誦讃詞）

いよいよ始まりました。
やー、いいですねえ。
蝋燭の明かりで一人静かに祈祷書繰るのやってみたかったんだお。+゜*。+゜†（´∀｀）†゜+。*゜+。
満喫しとります。
まあ…なんせフルで大斎のご祈祷はやったことない、釧路でも土曜日のとかは巡回あるしやってなかったわけだから、後半へろへろになってる可能性はあるけど。

過去記事はこちら→2007

乾酪の主日2016

過去記事はこちら↓
2007
2008

今年も来ましたねえ。
最近は膝や腰がお辛い方が多いので立ったままだったもんだから大聖堂で大人数というと疲れて鼻息が荒くなってしまうんではないかと大変心配していたんだけどｗ案外と大丈夫でよかった。接近するし息が荒いとはずかしいのよねｗｗｗ
こっち来てから少し軽くなったしねエヘー
それからあれだね、なんか以前より雰囲気があったかくなった感じがしました。
釧路とかもそうだったんだけど励まし合って斎頑張ろう的な。

今年もお世話になるカリストス・ウェア主教の「大斎の意味」によれば、

大斎に入る前に、我々は、隣人との和解なしでは本当の斎も、真実の悔い改めも、神との和解もないことを思い起こす。愛のない斎は悪魔の斎である。先の土曜日の古代の聖人たちの記憶が我々に明らかにしてくれたように、我々は個人的に一人だけで斎するのでなく、家族全員で大斎の道を旅するのである。我々の節制と斎は、我々と仲間とを引き離すものではなく、より強い絆をもって彼等と結びつくものである。大斎の行いは「他者のための自分になる」ことを要求している。

とのこと。

よい旅を。

今年のじゃないけどギリシャ教会の赦罪の晩課です。赦罪は58分過ぎから。

東日本大震災から５年

今年は大聖堂で。
向こうでは発災時刻にはそれぞれの自治体で式典があったりするので、その時間にパニヒダやるわけにはいかなくて、鐘鳴らしたりとかしてたんだけど、今回は鐘とともにご祈祷が始まったので大変感慨深く…

永遠の安息をお祈り申し上げます。