なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

再生医療で、よみがえれ 視力!!

2010年12月07日 | テレビ・新聞
再生医療は、90年代から世界の注目を集め期待される領域です
特にiPS細胞は、多くの病気の予防や
早期治療で決定的な威力を発揮しつつあります

角膜や網膜の「細胞再生」で視力を回復させるのが期待されています
従来、角膜移植というのが、主流でした

角膜移植は20世紀初頭の欧州で開発され
今も広く世界で実施されています

心臓死したドナーからの提供をうけて、角膜を移植するもので
特別な液体に浸せば、2週間後でも生着するそうです

しかし、圧倒的にドナー不足
移植を待つ、視覚障害者が多数にのぼると言う
不均衡が生じていおり
又、移植施術例の20~30%に
拒絶反応が起きるリスクも有ります

再生医療は、角膜移植の弱点、課題を
克服する可能性が有ります

角膜の再生は、片方の目が悪い患者の場合
自らの正常な方の角膜から細胞を取り出して増殖させ
悪い方に移植するという技術です

両目とも悪い患者の場合
自らの口腔内の粘液から取り出した細胞の小片を
先ず、37度に保ったインキュベーターで培養し
約2週間かけて培養・増殖させ
無色透明でシート状の細胞を作り出します

これを患者の角膜にかぶせるように移植し
角膜に生着させ再生させる技術です

長所は、ドナーがいなくても良い事
自分の細胞を移植するため拒絶反応が無いことです

口腔内の細胞は角膜の細胞と似ており
選び出すのは「幹細胞」と言って
体外に出しても自力で分裂して増える細胞です

臨床例では、0.01だった患者の視力が
2カ月後、0.7になり
3年後には0.9にまで戻った例があるそうです

やけどで角膜を傷つけて失明状態だった人も
この手術で矯正視力が0.4にまで回復しました

一連の手術は、大阪大学病院で先行的に実施しており
臨床現場での普及に向け一定のめどがたったので
来年度から他の医療施設など
全国的に臨床試験を始める準備をしているそうです

人の生活には目からの情報が一番大切です
視力が戻れば、暗闇から明るい社会が開けます