なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

映画「佐賀のがばいばあちゃん」

2010年12月20日 | 映画・ドラマ
2006年6月、全国公開された島田洋七原作の映画
第4回ベルリン・アジア太平洋映画祭グランプリ受賞作品だそうです
そして、文部科学省推奨でもあり
台湾でも公開されたそうです

単館系映画だそうですが、興行収入6億円とは大ヒットでしょう
この映画を、バスツアーの帰りの車中で見ることが出来ました

「がばい」とは佐賀県の方言で「非常に」と言う意味
本当は「佐賀のがばい”すごか”ばあちゃん」が意味として正しいそうです

     ネ      タ     バ     レ
                   





    




戦後の動乱期、広島で母(工藤夕貴)と兄と暮らしていましたが
生活が大変なのである日、母の姉真佐子(浅田美代子)が佐賀からやって来ました

なぜか、弟の明弘(池田壮磨 )に優しく接します
そして、真佐子叔母さんが「帰る時駅まで送りに来てね」と言い
明弘は何も知らずに「いいよ」と見送るつもりで駅に行きます

列車のドアーが閉まる正にその時、母は明弘を電車に乗せ
真佐子が電車の中から、抱きかかえます
姉妹二人は、泣く泣く、明弘を佐賀へ連れて行きます

こうして、明弘は佐賀のおばあちゃん(吉行和子)の家へやって来ます
ココでの生活は、合理的ですが、がばい貧乏生活です

川を流れてくる物は何でも拾い集めます
薪、野菜などの食べ物、時には下駄も・・・
道を歩く時には、磁石を引きずり、鉄くずを集めます

奇想天外なアイデア、破天荒な発言で昭広をけむに巻きます
最初は戸惑っていた明弘も
次第にばあちゃんの貧乏さにも馴染んで行きます

お豆腐も欠けているのを安く買います
欠け豆腐の無い時は買わないのですが
豆腐屋のおじさん(緒形拳)はわざと豆腐に穴を開けて売ってあげます

明弘はそんなばあちゃんにも、反発しないで
心の優しい中学生に成長します

つるの取れたメガネを使うばあちゃんのため
バイトをして新しいのを買い、そっとメガネ入れに入れておきます

又、学校の友達や先生(山本太郎)にも恵まれ
野球部のキャプテンに推され
ばあちゃんは、スパイクを買ってあげます

この時には、普段は貧乏だけど、一番上等なスパイクをと
スポーツ用品店に行き店主(島田紳助)に言います
試合の時には、影からそっと孫の活躍を見ています

運動会の時のお弁当も、明弘のは梅干と生姜だけなので
先生達が、自分の弁当を食べさせてあげようと
お腹具合が悪いと言って、取り替えます

中学最後のマラソンの日、それまで一度も会わなかった
広島から佐賀に来て、ばあちゃんと一緒に応援してくれました

貧乏な中でも、工夫に満ちた、明るいばあちゃんの背中を見て育つ明弘は
時代が良かったのか、本当に良い子に育ちました

明弘が、高校に進学する時、広島へ帰る事になります
別れの時、ばあちゃんは、顔も上げずに「早く行け」と言います

しかし、その後「行くな、行くな」と半泣き
明弘も辛い思いの中、逃げるように走って行きます
涙を誘う最後の場面でした

              (敬称略)