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中国共産党幹部解任と台湾総統一族スキャンダルとの関係

2007-01-05 14:21:30 | 時事問題
昨年12月24日に、中国共産党中央委員会は、杜世成山東省副書記兼青島市書記を、「重大な規律違反」のために解任した。このようなハイレベルの共産党幹部の解任は、共産党が進める腐敗防止策の一環であると考えられる。このような事実は、昨年末に日本でも報道された。

この共産党書記幹部と台湾総統夫人や娘婿のスキャンダルを対比させている記事に出会った(China's Crackdown on Corruption Still Largely Secret)。この記事の主旨は、民主主義や自由なプレスがないという条件のもとでおこなわれている、中国共産党による腐敗撲滅は限界があるということである。

「…台北の検察は、…陳水扁総統の妻を横領のために裁判にかけ、総統の娘婿をインサイダー取引のために収監している。このことすべては、メディアの執拗で詳しい監視のもとにおかれている。陳総統は、自身ならびに妻の無実を主張しているが、検察がこの件を捜査する権利と義務を再確認している。
 これらの捜査は、台湾民主主義の大きな前進として、また検察や裁判官が政府による操作から自由であることの喜ばしい印として、台湾では歓迎されている。「私たちの司法制度が、初めて独立したのです」と、かつて陳総統のもとにいた江春男氏は述べた。」

台湾の騒動は、民主主義につきものの醜聞であり、困ったものだと否定的にしか捉えていなかった私には、新鮮であった。

また「独立した司法」で、思い出したことがある。かつて光華寮裁判の判決が出たとき、大学院で学んでいた中国留学生たちが、児島惟謙のことをしきりに語っていたっけ。


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