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履修単位不足

2006-10-27 20:12:25 | 時事問題
高等学校の履修単位不足問題が、どういうわけか、あちこちで火を噴いている。高校レベルでは生徒の責任ではなく、高校の責任なのだろうが、高校生諸君は諦めて補習を受けてくれたまえと思っていた。

さらに勝谷誠彦氏が、「さるさる日記」において、この問題は遵法意識の低下の証左であると厳しく批判していた。さらにこれは今年だけの問題ではなく、すでに卒業した生徒にもかんする問題だ。誰もこの問題を提起しないのは、不公平ではないかと述べていた。まことにその通りであると、全く他人事のように考えていた。

偶然だが、最近私の手元に「世襲一族独裁私物国家北朝鮮の狂育制度を考える会」から書簡が届いた。いわゆる怪文書っていうヤツで、北朝鮮批判にこと寄せて、私が卒業した高校(一族経営の私立学校)の批判をしていた。

するとイヤなことに思い当たった。履修単位不足問題は自分の問題でもあるかもしれないということだ。創設者の三男が、「政治経済」と称して、英語の授業をしていたっけ。社会制度にかんする英文の訳読をしていたのだが、「文法のことは聞くな」とものすごいことを言っていた。さらに「倫理社会」は、別の先生が担当していたが、プラトンの英訳を読んでいたっけ。ものぐさな学生が、森進一訳の新潮文庫『饗宴』をそのまま朗読していたっけ。どちらもあまり勉強にならなかったということを思い出した。

それでもこれは偽装だ。ただこの偽装はお笑いの要素がある。なぜなら当時の「共通一次」で、社会は二科目選択であったが、私の高校は、理系・文系を問わずに、地理・世界史・日本史の三科目から二科目を受験させるように指導した。であるから「政経」と「倫社」は、「英語?」の授業に振り替えられたのだ。しかし、当時の効率よい社会の選択パターンは「政経」と「倫社」であった。それゆえ、当時の生徒は、学校当局をひどく批判していたのだ。

でも偽装には変わりはない。高校卒業して30年近くたっているが、高校卒業は間違いでした、「政経」と「倫社」の補習を受講しなければなりませんとの通知が来たらどうしようか?とガクガクブルブルと震えている今日この頃である。
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