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ニコライ2世の皇太子と皇女の遺骨が発見される

2007-11-25 17:57:15 | 時事問題
1918年7月17日、エカテリンブルグのイパチェフ館の地下室で、拘束されていたニコライ2世、アレクサンドラ皇后、ならびにその5人の子供、付き添っていた医師、3人の侍女など11人が殺害された。

革命派は、亡くなった皇帝の遺体が、反革命派の結節点になることを恐れて、隠蔽工作を行った。初めは坑道に隠し、後に森に移された。さらに遺体の正体を隠すため、切り刻まれ、焼かれ、酸をかけられていた。

1991年、遺体が埋葬された場所が特定されたが、遺体は9人分しか確認されなかった。アレクセイ皇太子と皇女一人の遺体が確認できなかったのである。この二人の遺体はどうなったのかが、ミステリーとなった。

本日見たニューヨークタイムズでは、二人の遺体が発見されたという記事が出ていた(Amateurs Unravel Russia's Last Royal Mystery)。地元のアマチュア研究家たちが、1991年の発掘場所から70ヤード離れた場所で、二人の遺体を発掘したというのである。DNA鑑定の結果、遺体はアレクセイ皇太子とマリア皇女と確認された。もっともマリア皇女であるかどうかは、決定的ではないらしいが。

地元のアマチュア研究家は、殺害の責任者ヤコフ・ユロフスキーの文書を丹念に追った。ユロフスキーは、最初に発見された場所の近くに、二人の遺体を埋葬したと述べている。二人を別に埋葬したのは、全部で11人の皇族とその関係者の遺体を発見しようとする人物を混乱させるためである。

これでようやくロシア革命の悲劇の一つに終止符が打たれた。
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