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Chimerica

2008-12-26 14:47:26 | 時事問題
Chimericaという新しい言葉を知った。トーマス・フリードマンのコラム"China to the Rescue? Not! "- NYTimes.comの中で出会った。次のような部分である。
“Chimerica,” the de facto partnership between Chinese savers and producers and U.S. spenders and borrowers.

「中国が貯蓄し生産する、他方米国が消費し借りるという事実上のパートナーシップ」ということらしい。フリードマンは、このような関係に否定的である。今回の金融不況から脱するためには、米国は、生産性を上げ、貯蓄を多くし、熱心に勉強し、輸出品を発明するといった、しごく当たり前のことを行う必要があると指摘する。

「東亜日報」にもパン・ヒョンナムの興味深いコラム「チャイメリカ(Chimerica)」があった。そのコラムでは、G20の全体写真撮影時に、中国代表が上座に当るブッシュ大統領の隣席を占めたことを引いて、中国は鼻が高いと指摘する。そしてチャイメリカを次のように説明する。
チャイメリカとは、ハーバード大学のニール・ファーガソン教授が、ベルリン自由大学のモリッツ・シュラリック教授と共に作った新造語。ファーガソンは世界陸地面積の13%、人口の4分の1、国内総生産(GDP)の3分の1を占める二つの超大国である中国と米国の協力がこの10年間、世界経済の成長のエンジンの役割を果たしたと語る。

問題は中国の力と存在感は、ここで止まらないだろうということである。ファーガソンは今年9月、「『チャイメリカ時代』すら近い将来に終わり、中国が20年内に米国を追い抜くだろう』という見通しを明らかにした。中国の支配下に世界の平和が保たれる「パックス・シニカ(Pax Sinica)」時代が到来するという。バラク・オバマの次期米政権の下で、中国は東アジア外交の中心軸となるだろうという見方も出ている。米国が一足先に「中国時代」に備えて手を打っているような気がする。

上記引用の後者の部分は、なんとなく中国を過大視しているような気がしてならないのは、僻目に過ぎなのであろうか。
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