いきなり躓いた。以下の段落のa shot across the bowの部分である。
a shot across the bowは、船首前方への威嚇射撃から転じて警告の意義であるよし。
上記の文書は、ガイトナー財務長官の議会承認過程での「中国は為替操作を行っている」という発言が、警告あるいは、オバマ大統領の見解の言い換えであったとしても、他国との関係を修復しようとする大統領の努力の重大な側面を複雑にするくらいの意であろう。
この記事によれば、中国は、オバマ政権に対して警戒している。オバマ政権が、気候変動問題、通商問題、人権問題などで、中国に対して強硬な態度に出るかもしれないということである。
ブッシュ前大統領も、ポールソン前財務長官も、中国を為替操作国と呼ぶことを拒んでいた。中国人は、ブッシュ大統領が去ることを残念に感じ、その後継者に神経質な世界でも少ない人たちであるとさえ書かれている。
共和党政権の継続を望み、オバマ氏当選に不安を感じていたいという点では、日本も同じだ。たとえば、昨年6月5日の読売新聞社説では次のように書かれていた。
日米関係の弱化は、米中関係の強化というゼロサム的発想をついつい行ってしまうが、必ずしもそうとは限らないかもしれない。
Whether it was a shot across the bow or a simple restatement of his boss’s views, Timothy F. Geithner’s assertion that China “manipulates” its currency has complicated a crucial front in President Obama’s efforts to improve America’s relations with the world.
News Analysis - China Jittery About Obama Amid Signs of Harder Line - NYTimes.com
a shot across the bowは、船首前方への威嚇射撃から転じて警告の意義であるよし。
上記の文書は、ガイトナー財務長官の議会承認過程での「中国は為替操作を行っている」という発言が、警告あるいは、オバマ大統領の見解の言い換えであったとしても、他国との関係を修復しようとする大統領の努力の重大な側面を複雑にするくらいの意であろう。
この記事によれば、中国は、オバマ政権に対して警戒している。オバマ政権が、気候変動問題、通商問題、人権問題などで、中国に対して強硬な態度に出るかもしれないということである。
ブッシュ前大統領も、ポールソン前財務長官も、中国を為替操作国と呼ぶことを拒んでいた。中国人は、ブッシュ大統領が去ることを残念に感じ、その後継者に神経質な世界でも少ない人たちであるとさえ書かれている。
共和党政権の継続を望み、オバマ氏当選に不安を感じていたいという点では、日本も同じだ。たとえば、昨年6月5日の読売新聞社説では次のように書かれていた。
米国の次期政権がいかなる外交路線をとるかによって、今後の国際秩序は大きく変化する。日本としても、これから本格化する両党候補の政策論争の中身を注視する必要がある。
この点で、マケイン氏が包括的な外交政策、とりわけ日米同盟を重視する東アジア政策を打ち出しているのは注目に値する。
マケイン氏は、日米同盟を、アジア太平洋の平和と繁栄にとって「かけがえのない支柱」と位置づけている。同盟を強化してこそ、台頭する中国を責任ある国として国際社会に取り込める、とも強調している。
北朝鮮の核廃棄問題についても、今後の交渉では、弾道ミサイルや日本人拉致問題も重視する、としている。
日本の立場とも重なる主張であり、心強い。
オバマ氏は、米国のリーダーシップの刷新を繰り返し強調している。だが、日米同盟や東アジア政策をどう位置づけるのか。その説明はまだ不十分だ。通商政策で保護主義的な見解も懸念される。
日本としては、地域の安全保障を確保していくために、米国の関心を、一層日本に引き寄せる努力が肝要だ。
日米関係の弱化は、米中関係の強化というゼロサム的発想をついつい行ってしまうが、必ずしもそうとは限らないかもしれない。