国際学どうでしょう

私が気にしている情報のメモ

Re:ちょっと質問してもよろしいですか?

2008-11-16 02:15:40 | 時事問題
 二つ下のエントリーに質問がつきました。ここで答えさせていただきます。

「給付金つき税額控除と定額給付とで、本質的にどこが違うのかよくわかりません。

 控除額が定額(マイナスになれば給付)ということなら、定額給付と全く同じなのでは?弱者支援という意味もまったく変わらないように思います。

 経済効果はどうなのかわかりませんが、同じばらまくのなら税額控除という形をとるより給付にしたほうが、お年玉気分でみなさん使ってくれるのでは?」


生煮えの文章を読んでいただきありがとうございます。

(1)給付金つき税額控除と定額給付、それ自体の本質的差異の問題ではなさそうです。

(2)給付金つき税額控除の方が、一定水準以下の低所得者に手厚いという特徴があります。

 給付金つき税額控除は、あくまで控除です。一定額の所得以上の人には、控除額相当の税金が戻ってくるのではないはずです。しかし一定額以下の人には、控除額がマイナスになり、その分の給付が行われます。ですから低所得の人に手厚い配分となります。もっとも定額給付についても、所得制限を設ければ、同じような制度にできるはずです。

(3)しかし今回の定額給付の場合は、即効性を重んじて、所得制限を設けるか設けないかは、地方自治体に任せるということを口実に、実際のところ設けなくてもよいことにしました。

 このために、特にお金に困っていない高額所得の人にも定額給付ということになり、余計な歳出がいることになります(もっとも高額所得の人は、プライドがあるので、辞退するかもしれません)。

(4)さらに問題は、今回の定額給付の場合は、財政投融資特別会計埋蔵金を財源とした1回かぎりのものです。

(5)給付金つき税額控除を唱えている人は、現在の税制控除の一部を廃止して、それを低所得者の生活支援のために給付金つきの控除にまわそうと考えているようです。ですから理論的には、増税しなくても、低所得者に給付金を与え続けられると考えているようです。もし実現可能であれば、こちらの方が経済弱者支援になるでしょう。

 ちなみに我が家では、半額が貯蓄に回される様子です。

 なお、埋蔵金使用のため、法律の改正が必要なようです。首相は通常国会冒頭で処理するという意向のようなので、定額給付は春先の予定らしいです。
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解散は来春以降?

2008-11-16 00:08:38 | 時事問題
下記に12月25日以降解散説を書いたばかりだが、麻生首相は解散時期について来春以降を示唆したらしい。もっとも政界は「一瞬先は闇」なのでなにが起こるかわからないが。


首相、来春以降の解散示唆「予算の年度内成立が大事」(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081115-00000521-san-pol

「金融サミット出席のため訪米中の麻生太郎首相は14日午後(日本時間15日未明)、ワシントン市内のホテルで同行記者団と懇談し、衆院解散・総選挙の時期について「景気対策を考えたら予算はきちんと年度内にさせることがすごく大事な要素であることは確かだ」と述べ、平成21年度予算成立後の来年4月以降になる可能性を示唆した。
 ただ、「それがすべてとは言わない。何が起こるかわからない世界だから、いろいろなことを考えないといけない。あらかじめ4月と決めておくわけではない」とも語り、国会情勢などで解散時期が早まる可能性を指摘。来年1月の通常国会冒頭での解散も排除されないとの考えを示した。」
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