え・いが ほん え・ほん

本や映画や海外ドラマの好きな私。その感想などを中心に書いてゆくつもりです。
子供に読んであげた絵本も紹介してゆきます。

最愛

2007-07-23 15:44:35 | 
★最愛☆  真保 裕一

 小児科医の悟郎は、警察から一本の電話を受ける。
その内容は、ずっと音信不通だった姉が危篤状態にある、というものだった。
急ぎ、駆けつけた悟郎は姉の変わり果てた姿に愕然とする。
なんと姉は事件に巻き込まれ、頭に銃弾を食らい、引火したガソリンで火傷を負っていたのだ。
そして、銃弾を受ける前日、結婚をしていたのだった。
さらにその相手は殺人の前科のある男で、妻が生死をさまよっていても、
連絡が取れない。
悟郎は姉のアパートを訪れ、彼女に来た年賀状を頼りに、
最近の姉の様子を突き止めてゆくのだった・・・

前作「栄光なき凱旋」に比べ、字数も格段に少なく、
ミステリー要素が入り、読みやすかったです。
真保さんの「奇跡の人」に似てますね。
こっちは記憶を失った男が、自分探しをする、というものでした。
両方読んでみるのもいいかもしれませんね。

波止場

2007-07-23 15:30:01 | 洋画
★波止場☆  マーローン・ブランド  エヴァ・マリー・セイント

 ボクサー崩れのゴロツキテリー(マーローン)は、波止場のボスジョニーに
目をかけられていた。
ある時、ジョニーに不利な証言をしようとしたジョーイを殺す手助けをしてしまう。
やがてジョーイの妹イディと恋に落ちたテリー。
次第にジョニーのやり方に反発を覚え、彼と袂を分かつ。
しかし、同じ漁港労働者達は、ジョニーの報復を恐れ、
誰もテリーと共に起とうとはしないのだった・・・

54年公開の古典、といっていいんでしょうね。
若かりしマーローン・ブランドの傑作でしょう。
オスカー8部門受賞もうなずける出来だと思います。