ドリームバスター４

★ドリームバスター４☆　　宮部みゆき

　いきなり４なので、ちょっとだけドリームバスターの説明します。

　場所はテーラ。ここは地球とは違う。
ドレクスラー博士の研究によって大災厄を起こしたテーラ。
それによってテーラの極悪犯罪人の意識が地球へと逃げ込み、
地球の人々の悪夢となって人々を苦しめる。
それを助けるのがドリームバスター（ＤＢ）。
地球に通じる抜け穴を通り、ドリームパーソン（ＤＰ）の夢に入り、
犯罪人を捕らえる賞金稼ぎ。
ここに出てくるのは、１６歳の少年シェンと禿頭の相棒マエストロ。
彼ら二人が活躍するのがドリームバスターシリーズです。

そして４は３からの続き。
今回の任務は夢という場、ではなく、時間鉱山、という所で
行方不明になったＤＢマッキーの探索。
シェンはそこでヒロムという少年、キエ、ユキオというカップルと出会う。
この３人はどうやら地球では、生死の境をさまよっているらしい。
３の最後でキエが深い奈落の底に落ちる。
４はその続きから。

いろいろな道具を用意し、キエが落ちた穴を探索するシェン。
しかし、限界まで降りても何も見当たらない。
そのまま時間鉱山の中を先へと進むシェンとヒロムとユキオ。
そして、巻貝を逆さにしたような場所でヒロムは母の声を聞く。
そして、ヒロムが言うには、時間鉱山の山を登れ、と言われたと言うのだ。
ひょんなことから、マッキーと再会したシェンは
いつの間にか戻っていたキエをも含め、
５人で登山を始めるのだったが、その道は非常に険しいものだった・・・

まるでジェットコースターに乗っているような感じ。
次から次へと目まぐるしく変わる状況。
花畑があるかと思えば、大ミミズの襲撃、巨大岩石の落石、
火山弾の嵐、などなど・・・
アニメ向きの話ですね。
３を読んでから、大分日が経っているので、うろ覚えな部分も多くて、
また読み返さないといけないかな。
それにしても宮部みゆきさんという方は多才ですね。
ミステリーあり、ファンタジーあり、時代小説あり、とね。
ほんと感服します。

２４ シーズンⅠ ＃１

★２４－Ⅰ　＃１　ＭＩＤＮＩＧＨＴ☆

　ＣＴＵ（テロ対策ユニット）のロス支局チーフ、ジャック・バウアーは
夜中にもかかわらず、緊急招集を受ける。
その時、ジャックは娘であるキムが家を抜け出したことに頭を痛めていた。
母親であるテリーに任せたものの、頭からは離れない。
緊急招集の訳は、初の黒人大統領候補であるデイビッド・パーマーの
暗殺情報が発覚したことによるものだった。
どうやら国内の反対分子が欧州のスナイパーを雇ったらしい。
そのスナイパーを探し出せとの命令だった。
更にジャックにはＣＴＵ内部にいるであろう内通者を探し出せ、という極秘命令が与えられる。
そして、午前１時、ロス郊外上空で飛行機の爆破事件が起こる。

海外ドラマ金字塔の「２４」。
年末に一気に２４時間放送したのを、やっと見始めます。
２４はちょっと邪道な見かたをしてまして、
実はシーズンⅣを先に見てしまったのです。
それが非常に面白かった！
そしてたまたまその時期にシーズンⅢがやっていたので
それも見ようと思ったのですが、絶対Ⅰから見たほうがいいとの
指摘を受け、待っていたのです。
でも、シーズンⅣの経験から、見始めたらハマるのはわかっていたので、
とりあえず、たまりにたまった映画をちょっと片付けてからにしようと
今までのびのびになってしまたのです。
今回、シーズンⅤが放送されるので、それを機に開始します！！

では感想。
ジャックって、妻子がいたんだ・・・
Ⅳではそんな素振りは全然なかった。
きっと何かあるんだよね、シーズンⅠで。
Ⅳに比べて、静かな出だしねー、なんて思ってたらとんでもなかった。
最後は度肝を抜かれました。
てっきり飛行機に乗っていたあの男性がスナイパーだと
思ってたのに、見事に裏切られましたね・・・
やっぱりハマりそう・・・

CSI：６ 科学捜査班 ＃24（最終回）

★ＣＳＩ：６　＃２４（最終回）　サヨナラはまだ・・・☆

　銃弾に倒れたブラス警部。命はとりとめたものの、非常に危険な状態。
そういう状況でも事件は起きる。
線路で首なし死体が発見される。その腰は非常にくびれていたが、男性のもの。
コルセットの販売店から身元が判明。
その男性は南北戦争の英雄を祖先に持ち、それを誇りにしていたらしい。
捜査を進めると、ゲティスバークの戦いを再現している最中に、
携帯を使った男に、彼は決闘を申し込んだ。
そしてその場所から血溜まりが発見されるのだった。

ラスベガス、終わっちゃいましたねー。
これでまた半年後、ですね。
今回のラスト、衝撃的、でしたね。
おいおい、ここで終わるんかい！みたいな。
全くいつの間に・・・
すごく期待を持たせた終わり方。
ＣＳＩ：７がどういう形で始まるのか、楽しみです。

ＲＯＭＡ[ローマ］ ＃２２

★ローマ　＃２２（最終回）　第一の市民☆

　アクティウムの海戦で敗北を喫し、エジプトに逃げ帰ったアントニウスとクレオパトラ。
オクタヴィアヌスは包囲を固め、降伏を勧告する。
そして、ひそかにクレオパトラに親書を渡す。
それを見たクレオパトラはアントニウスを自害に追いやる。
だが、オクタヴィアヌスとの会見後、自らも命を絶つ。
オクタヴィアヌスはカエサルの子とされているカエサリオンを抹殺するようブッロに命令。
ブッロは砂漠でヴォレヌスとカエサリオンを発見。
しかし、実は自分の息子であるカエサリオンを殺さず、共に逃亡する。
だが検問所でひっかかり、ヴォレヌスは大怪我を負う。
やがてローマに戻るが、ヴォレヌスはそこで息をひきとる。
時にローマはオクタヴィアヌスの凱旋式であった。

とうとう最終回。
そして今回の目玉であったろうアクティウムの海戦も、映像としてはなし・・
ここまで戦シーンを徹底してやらないっていうのもどうかと思うな。
こっちとしては、予算がないんかいっ！っていううがった目で見てしまいます。
ま、戦よりも、人間を重視したかったのかもしれませんが・・・
ちょっと消化不良ですね。
そして、ヴォレヌスは死んじゃいましたね・・・残念です。

ＲＯＭＡ[ローマ］ ＃２１

★ローマ　＃２１　宣戦布告☆

　ローマの食糧不足は深刻を極めていた。
オクタヴィアヌスはエジプトのアントニウスに支援を要請するが、応じない。
そこで彼は、アティアとオクタヴィアをエジプトに派遣。
しかし、二人とも門前払いを食ってしまう。
さらに、アントニウスの忠臣が持参した遺言書を見たオクタヴィアヌスは
アントニウスにとうとう宣戦布告をするのだった。

アントニウスはすっかり骨抜きですね、クレオパトラに。
今回気になったのは、クレオパトラとオクタヴィアの話し方が
すっごく似ていること。
いくら吹き替えとはいえ、かたやローマ人、一方はエジプト人。
なのだから、もうちょっと違いを出してほしかったな。
声だけ聞いてたら、どっちだかわかんないです。

プリズン・ブレイクⅡ ＃１９

★プリズン・ブレイクⅡ　＃１９　女王蜂☆

　すんでのところで命をとりとめたシーノート。マホーンに連絡を取ろうとするが、
つながらず、伝言を残す。そして、その代理人がシーノートのもとを訪れる。
　データが法廷で使えないことを知ったマイケルは、直接大統領と取引しようとする。
握手をするフリをして、レイノルズ大統領にメモを渡すが、
自分は拘束されてしまう。キムに拷問を受けるが、止めに入ったのは大統領だった。
彼女は録音データの内容を聞き、マイケルを解放。
そして、恩赦を与える約束をする。
しかし、大統領は会見で辞任することを宣言するのだった・・・
　メキシコに着いたティーバッグ。しかし、荷物の受け取りの場所でベリックを発見。
係員を殴りつけたうえ、金を持たずに逃亡する。
それを知ったスクレ。そこにベリックが現れ、拘束されてしまう。
そしてスクレは彼に取引を持ちかけるのだった。

録音データの内容は、想像外、でした。
私はてっきり金の流れ、とか、そういう類のものだと思ってました。
あの内容を公表されちゃったら、そりゃ困るよね。
そして、突然の辞任。あと少しだったのにね。
これからはどういう展開になるんでしょうね。

嗤う闇

★嗤う闇☆　　乃南　アサ

　音道貴子シリーズ第３弾。
その夜の二人・・中年女性が殴打され、重体。第一発見者は夫。
　　　　　　　　疑いは夫に向くが、帰宅時間から通報までの時間を考えると
　　　　　　　　犯行は無理。強盗の形跡もなく、婦人の評判はすこぶる良いので
　　　　　　　　怨恨の線も可能性は低い。
　　　　　　　　貴子は彼女の入院先に頻繁に顔を出す彼女所有のアパートの住人に目をつける。
残りの春・・・・警察に相談に来た女性。
　　　　　　　　家に帰ると門扉が壊され、植木鉢も倒されていた。
　　　　　　　　こういうことがしばらく続くので気味が悪いとの事。
　　　　　　　　貴子は女性宅に行き、そこに犯罪の匂いを感じるのだった。
木綿の部屋・・・かつてのパートナーだった滝沢と偶然会った貴子。
　　　　　　　　滝沢は娘から電話があり、出かけようとしていた。
　　　　　　　　しかし泥酔していた彼を娘の家まで送ることになる。
　　　　　　　　娘は借金取りにおびえ、父親を呼んだのだったが・・・
嗤う闇・・・・・連続レイプ事件が発生。
　　　　　　　　被害者の１人は通報してくれた男性を犯人と言い張る。
　　　　　　　　その男性は貴子の恋人、昴一だった。
　　　　　　　　貴子はその女性が嘘をついていることを見破り、
　　　　　　　　犯人が女性の知人ではないかと疑うのだった。

今回は「凍れる牙」での相方だった滝沢さんがでてきて
ちょっと嬉しかったです。
お話としては前回の「未練」の方が面白かったかな。

あおぞらえんのおんがくかい

★あおぞらえんのおんがくかい☆　　斉藤栄美・作　　土田義晴・絵

　あずさはあおぞらえんのりすぐみ。もうすぐ音楽発表会です。
みんなで一生懸命練習しています。
そして当日。みんなドキドキしています。
お友達のゆきちゃんは代表で、はじめの言葉を言います。
そして上手に言えました。
でも、その後、ゆきちゃんは自分の場所に戻ってきません。
わからなくなってしまったみたいです。
結局ゆきちゃんは、演奏ができずに終わってしまいました。
戻って大泣きするゆきちゃん。
そこで先生が提案したこととは・・・

あおぞらえんシリーズの一つ。
幼稚園児をもつ母親として、音楽会は楽しみの一つ。
うまくできるだろうか？泣き出したりしないだろうか？と
不安と期待がふくらむ行事です。
また音楽会が近づいた頃、借りようかな。

おとうさん

★おとうさん☆　　つちだよしはる

　わたしはお父さんが大好き。そして、花の刺繍がしてあるハンカチが宝物。
そのハンカチに季節の花、桜や、しろつめ草、バラなどを包んでは、
川に流します。川は海につながっているからです。
でも、ある時、お父さんの自転車に乗ったまま寝てしまった私。
いつの間にか大事なハンカチを落としてしまいました。
私は泣きます。だって、そのハンカチはお母さんが刺繍してくれたものだったから・・・

読んであげながら、不覚にも声が詰まってしまいました。
いいお話です。切ないけれど・・・
娘が自分で探し出してきた本です。
なかなかやるな、と、ちょっと感心しました。

ねずみのよめいり

★ねずみのよめいり☆　　日本民話　　小林与志

　きれいな娘をもったねずみさん。
世界一のお婿さんに嫁入りさせたいねずみさんは、
みんなを照らしてくれるおひさまを訪ねます。
しかし、おひさまは私は世界一ではないといいます。
それは雲さんに隠されてしまうからです。
そこで雲さんに嫁入りをお願いしますが、
雲さんもまた同じ事を言います。
世界一のお婿さんは一体誰？

わりと有名なお話ですよね。
甥っ子の保育園の発表会での演し物でもありました。
どうやら気に入ってくれたようで、
何度も読んで、とせがまれています。

プロデューサーズ（２００５）

★プロデューサーズ（２００５）☆　　ネイサン・レイン　　マシュー・プロデリック

　落ち目の演劇プロデューサー、マックス（ネイサン）は、事務所に現れた小心者の会計士レオ（マシュー）の
コケた舞台の方が儲かる、という話にとびつく。
そして、最悪の脚本に、ゲイの演出家、最悪の出演者を集め、
資金を調達し、失敗を夢見て幕を開けるのだったが・・・

まあ、内容は１９６８版と同じなので、あらすじは簡単に。
オリジナル版とそうかけ離れてはいないですね。特に前半は。
で、よりミュージカル色が濃いです。
まあ、もともとはオペラ座の怪人や、シカゴのようなブロードウェイ・ミュージカルですからね。
リメイク版も変わらず、個性的なキャラの面々。
ラストはちょっと違ってました。
私としては、オリジナル版のほうがアホっぽくて良かったですね。

ノンタン いたいのとんでけ～★

★ノンタン　いたいのとんでけ～★☆　　キヨノサチコ

　ノンタンが遊んでいると、妹のタータンが転んでけがをしてしまいます。
ノンタンはいたいのとんでけ～、と、おやまに飛ばします。
すると、いたいのを飛ばされたおやまは怒ります。
あわててノンタンは今度はうみに飛ばしますが、
うみもすっごく怒ります。ノンタン、どうする？

傑作です！
下の娘に一日に何回も読んでと言われます。
これは購入しようかな。
図書館に返してしまったら、怒られそうです・・・

プロデューサーズ（１９６８）

★プロデューサーズ（１９６８）☆　　ゼロ・モステル　　ジーン・ワイルダー

　老婦人をたぶらかいては金を無心する演劇プロデューサー、マックス（ゼロ）。
そこに現れた会計士レオ（ジーン）が、公演が初日で打ち切りになれば、
制作費以外は自分のものになると聞く。
そこでマックスは最悪の脚本、演出家、役者を探し出す。
脚本は「ヒトラーの春」。
演出家は女装趣味の男。
主演は素人同然の男。
これでヒットするはずがない！
しかし、二人の思惑は大幅に外れ、大ヒットしてしまうのだった・・・

面白い、うん、面白い。
とにかくキャラひとりひとりがとっても個性的。
劇中劇のヒトラーの春、も、面白そう。
２００５年版のプロデューサーズも次に見る予定ですが、
どうリメイクされているのか・・・楽しみです。

クリミナル・マインド ＦＢＩ行動分析課 ＃９

★クリミナル・マインド　＃９　テキサス列車ジャック☆

　仕事で列車に乗ったエル。しかし乗り合わせた客に妄想障害を持つ学者がいた。
彼は妄想の男レオにより、エルのファイルにＦＢＩの文字を見つける。
そこでたまたま停車した列車で警備員と話すエルを見て、監視されていると
思い込み、警備員の銃を奪い、発砲。警備員は死亡、列車内の５人を人質に取る。
急遽現場に向かうＢＡＵチーム。
しかしなかなか手が出せない。
そして、犯人は腕に埋まったマイクロチップを取り出せ、と要求し、
リードが向かうが、彼もまた人質の１人になってしまうのだった。

ドキドキしました。
ビューティフル・マインドを見た方ならわかると思いますが、
彼にも人には見えない”人”がいましたね。
今回の犯人もその病気と同じです。
世の中にはいろいろな病気がありますが、この病気も可哀相ですね。

震度0

★震度０☆　　上川　隆也　　國村　準

　阪神大震災当日・・・とある県警の幹部が失踪。
本部長をはじめ県警の幹部達は彼の行方を探すのに躍起になる。
そんな中、警務部長の冬木（上川）と刑事部長（國村）は
キャリア、ノンキャリアという壁もあり、対立を深める。
やがて失踪した幹部不破には、いろいろな疑惑があがってくる。
それは県議選での汚職、女性関係、交通違反のもみ消し依頼などだ。
こうして情報の出し惜しみをし、ますます謎が深まってゆくのだった・・・

横山秀夫さんの原作をＷＯＷＯＷでドラマ化。
原作を読んだときは、派手なんだか地味なんだかわからない話、という印象でした。
事件の内容は割と派手。でも舞台が官舎と警察内部だけ、という設定が地味、みたいな感じで。
まさか映像化されるとは思ってなかったんですが、
映像化したらしたで、なかなか緊張感があって面白かったです。
原作に忠実、キャラもそうそう外れることなく
かなり楽しめました。