観察 Observation

研究室メンバーによる自然についてのエッセー

「密」な二年間

2012-06-25 15:05:40 | 12.3
4年 山本詩織

 とうとう大学卒業のときがきた。
入学したときは4年間長いんだろなーとか、卒業のとき23歳って大人だぁとか、すごく遠い未来のことのように思っていた。でも、実際は皆言うように「あっというま」だった。そんなあっというまの中に、いろんな人との出会いや思い出ができて、すごく濃密な4年間になった。そこから巣立つときが来たんだ…。
 支え合い、腹を割って話し、笑い合える友人・仲間がいてくれた。
この4年間で楽しいことは数えきれないほどあったけど、その分辛いことだってあった。でも、そんな辛さを聞いてくれて理解し励ましてくれる友人たちに、この大学でめぐり合うことができた。自分が正しいなんて思ったことはないし、自分にこれっぽっちも自信がないから、ふざけてでも私の話をちゃんと聞いて相談に乗ってくれるような人たちに会えて本当に恵まれていると思った。
 研究室での2年間は本当に「密」。
入学時から念願だった野生研に入ることができてすごく嬉しかったけど、不安もいっぱいだった。今まで授業を一緒に受けていた子はコースも研究室もバラバラ。完全なるアウェイにきたけど、うまくやっていけるか…やっていけたんだなコレが。それは何より素晴らしい室生たちばかりだったからだと思う。特に同学年は少人数で絶妙なバランスを保って最高のメンツだった。先生は厳しいけど、研究に対する姿勢や私達への老婆心は計り知れない良き指導者だ。いま改めてこの研究室で「いろんなこと」を学んで、本当に良かったと思っている。
 そして進学。
巣立つ…とはいったものの、私はこの春麻布大学の院生となって舞い戻ってくる。新3年生や他大の入学生など新たな仲間と共に再び野生研の室生となるのだ。巣立っていく同輩や先輩との別れは辛いけど、新しい環境での新しい生活に希望をもって前に進んでいこう。まだまだフワフワしている未来だけど、自分ができることを精一杯に頑張っていこうと思う。

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