観察 Observation

研究室メンバーによる自然についてのエッセー

お世話になったこと

2012-06-25 14:57:20 | 12.3
4年生 海老名健

 野生動物学研究室に入室してからこれまでを振り返ると、お世話になりっぱなしの2年間だったように思います。当たり前のようですが、日頃から利用している電車の職員さんなど、本当に大勢の方が私個人のために世話を焼いてくださったという印象があります。 
 例えをあげればきりがないのですが特筆すると、卒業論文のための調査では調査地で研究活動をしている方々が、全くの素人である私に、一からコウモリの研究がどんなもので、今までどんなことが行われてきているか教えてくれ、研究テーマを何にするかも自分のことのように親身になって考えてくれ、数え切れないほどのアドバイスを頂きました。就職活動の際には、大学の事務の方々に就業時間の過ぎた夜遅くまで面接の練習に付き合って頂きました。もちろん、研究室の方々、とくに先輩方や先生方には、研究についてのみならず、私自身の性格の問題点やしゃべり方、社会に出てからのマナーなどさまざまなことを教えて頂きました。
 これらのお世話になった方々にどう報いるか考えてみました。まず、4月から公務員として働くことになるので、それを一生懸命やる。仕事の種類に関わらず社会に貢献できる内容なので、研究室で教わったことを活かして行動できれば、電車の職員さんのように、利用する方々全体の役に立てると思います。また仕事内容が環境保全、都市開発、緑化、道路開拓などであれば、開発前のアセスメントの段階で必要なこと、自然を残すための管理の進め方に今までお世話になった研究者の方々の視点を少しでも取り入れるような意見を出していきたいと思います。
 次に大学を卒業した後も、研究活動を行うこと。これは私自身がこれからもやっていきたいと思っていることでもあります。幸い4月からの就職先は安定した休暇が頂けると思われるので、夏の間など、卒論でお世話になった長野県乗鞍での調査のみならず、丹沢など近場の神奈川県内でも調査活動を行い、情報提供の一役を担えればと思います。

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