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本と雑貨と手作りのブログ。

「卵の緒」

2007-11-07 | 小説
夏に応募した新潮文庫のブックカバーが先日、届きました☆赤が欲しかったのですが、届いたのは青と黒でちょっと残念。イラストや形は気に入っています。これを応募するために買った本の1つは、↓の本。最近、ようやく読み終えました~。

瀬尾 まいこ / 新潮社(2007/06)
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<僕は捨て子だ。子どもはみんなそういうことを言いたがるものらしいけど、僕の場合は本当にそうだから深刻なのだ。>というセリフは、「卵の緒」の冒頭。主人公の育生とその母・君子さんは血のつながりがないのですが、仲の良い親子でとても素敵。また、母の同僚・朝ちゃんや育生の同級生である池内君も温かくて、好きです!

あさのあつこさんが解説で書いているのですが、この本によく出てくるのは食事風景(「幸福な食卓」という作品もありましたね)。何気ない日常なんだけど、心地いい空気に満ちていて、見ているこちらも幸せになります。料理の描写も上手くて、すごく美味しそうですよっ。

表題作の他は、「7's blood」という作品も収録。「卵の緒」は70ページの短編で、「7's blood」の方が長めです。こちらも血のつながらない二人(姉と弟)のお話で、高校生の七子が突然、父親の愛人の子ども(小学生の七生)と一緒に暮らすことになります。「卵の緒」よりも少し重い雰囲気ですが、またまた「絆」を感じる作品でした。

瀬尾さんの「図書館の神様」も良かったのですが、この作品もすごく気に入りました☆映画化が決まった「天国はまだ遠く」も是非、読みたいです。


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