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本と雑貨と手作りのブログ。

「CALENDAR CALENDAR」

2006-04-30 | 音楽
2ヶ月ぶりに音楽の話題。新作ではないですが、最近気に入っているアルバムです☆

つじあやの / ビクターエンタテインメント(2005/11/23)
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「CALENDAR CALENDAR」という通り、12ヶ月をそれぞれイメージして作った12曲を収録。本人を含め、プロデューサーも12人で、一曲一曲違った印象を受けます。アルバムは、4月をイメージした「春風」から始まるのですが、一曲目にふさわしいようなとても明るい曲☆春らしくて、外に飛び出したくなります。個人的にオススメなのは、CMで使われている「Shiny Day」かな。優しい歌声とあのウクレレの魅力がつまったアルバムで、ほのぼのします~。ジャケットも格好良くて、好きです!

1.春風
2.ブルー
3.お天気娘
4.愛の真夏
5.Shiny Day
6.月
7.愛していること
8.ゆびきり
9.星降る夜のクリスマス
10.新しい日々
11.チョコレート
12.春色のワンピース

12曲が試聴できる<つじあやのオフィシャルサイト>はこちら

西巻茅子さんの絵本。

2006-04-27 | 絵本
今日は西巻茅子さんの誕生日です☆去年、西巻さんの講演会に行ったら、こんなサインを頂きました。目の前で大好きなキャラクターを描いてもらえて、とても感動したな~。西巻さんと言えば、やっぱり「わたしのワンピース」ですね。

にしまき かやこ / こぐま社(1969/12)
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空から降ってきた布で、うさぎが作ったワンピース。それはとても不思議なワンピースで、花畑をお散歩すれば花の模様、雨が降ってくれば水玉模様…という風にいろんな柄に変化していきます。特に、虹や星模様のワンピースが素敵☆見開きに大きく描かれていて、迫力がありますよ。うさぎが口ずさむ「ラララン ロロロン」という歌も心地よくて、楽しい気分になります。

この本にはミシンが出てくるのですが、西巻さんの本にはボタンが主人公の「ボタンのくに」という作品もあって、手芸に興味を持っている方だなと思いました。また、刺しゅうとアップリケで描いた「あいうえおはよう」などもあり、その器用さにも驚かされました~。この本は言葉遊びの絵本でもあり、とてもユニークな作品です!


なかむら しげお, にしまき かやこ / こぐま社(1967/08)
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西巻 茅子 / こぐま社(2003/03)
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「紋切り型 花之巻」

2006-04-25 | 切り紙
「紋切り型 花之巻」という本を買いました!この本は、江戸時代に流行っていた「紋切り遊び」が楽しめるというもの。24種類の型紙と和紙折り紙100枚(11色・さくら色、桃色、紅色などが中心)が付いていて、↓の写真のような紋が作れます☆

作り方は簡単で、紙を折って型紙通りに切り抜くだけ。カッターナイフを使わないとできないものもありますが、ほとんどがハサミだけでできます。紋切り型の本はいろんな種類が出ているのですが、これはタイトルの通り、花の紋を集めています。桜の紋を中心に、梅、山吹、牡丹、タンポポといった春の花の紋があり、とても惹かれました~。

ハサミで切るだけという結構、単調な作業ですが、これがなかなか面白い!切り終わって紙を開くと、美しい紋が現れるので、とてもわくわくしますよ。和紙の色が違うだけでも印象が変わるので、いろんな色を試したくなります。ただ、肌色や灰色の和紙は全然使ってません。あんまり花のイメージに合わなくて・・・。また別の紋切り型を買ったときにでも使おうかな。また、黄色や深緑色の和紙もあるのですが、これは2枚ずつしかなくて使うのがもったいないです。

カッターを使っていると、前にハマっていた切り絵にも似ているな~とも思いました。ちなみに、↓の画像にサイズの小さい紋があるのは、縮小した型紙を使っているため。封筒に貼ったり、入れたりしたら可愛いかなと思い、作ってみました。あんまり細かい型紙だと切れないけど、易しいものならできました!


出版社・エクスプランテのウェブサイト

  

「やかまし村の子どもたち」

2006-04-21 | 児童書
図書館で見かけ、手にした本。いいな~と思う場面がたくさんあり、とても気に入りました

アストリッド・リンドグレーン, 大塚 勇三 / 岩波書店(2005/06/16)
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「やかまし村」は小さな村で、家はたった3軒しかありません。子どもは女の子3人と男の子3人だけ。北屋敷にはブリッタとアンナ、中屋敷にはリーサとラッセとボッセ、南屋敷にはオッレという子どもが住んでいます。物語は、7歳になる女の子・リーサが中心。なかでも一番面白いのが、リーサの誕生日のお話です。

まず、お誕生日の朝はベッドに食事が運ばれるところから始まり、その後、プレゼント探しが始まります。そうして見つけたプレゼントは、リーサだけの素敵なお部屋☆おかあさんやおとうさんが魔法で用意してくれたという、可愛い壁紙にカーテン・たんすや棚・テーブル・イス・じゅうたんまでが揃っていて、まるで夢のような部屋です。自分の部屋がもらえるというのは子どもの夢でもあると思うのですが、こんな良い部屋をもらえたリーサは本当に幸せ者だなと思いました!

また、他にも楽しい出来事がいっぱい。子猫をもらったり、干し草の中で寝たり、家出を計画したり、遊び小屋を作ったり・・・。子どもの身近な遊びが描かれていて、大人も思わず懐かしくなりますよ。子どもたちを優しく見守るやかまし村の大人にも、学ぶことがたくさんあります。

男の子と女の子のちょっとした違いが出ているのも、興味深いところ。例えば、2章の「男のきょうだいは、やっかいなものです」では、気味の悪い怪談や冒険の話が好きなラッセとボッセに対し、お人形遊びが好きなリーサが描かれています。あんまり男の子らしいとか女の子らしいといった言葉は好きではないですが、こういう趣味の違いとかあるなぁと、しみじみしてしまいました。9章の「男の子には、秘密がまもれません」も、おもしろい違いがよく出ています~。

リンドグレーンの作品は、いろいろ映画にもなってますね。スウェーデンの素敵な暮らしが垣間見れるところが好きです。特に好きなのは、「ロッタちゃん」の映画です☆

子どもの本50冊。

2006-04-18 | その他の本
向井元子さんの「大人にも子供にもおもしろい本」(中公文庫)。前作の「すてきな絵本 たのしい童話」は絵本紹介が中心の本でしたが、この本は文章の長い本(児童文学)が多めです。大きく取り上げているのは50冊ですが、同じ作者・テーマの本などもたくさん載っていてオススメです!

向井 元子 / 中央公論新社(2004/10)
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向井さんは児童図書室「かしの木文庫」の世話人ということで、子どもの本にとても詳しい方。昔話や神話の絵本から、あまり知られていない作品まで、いろんなジャンルの本を取り上げています。向井さん自身が「いつも文庫で子どもと本を仲介しているように紹介した」と言うとおり、自然で堅苦しくない文章になっています。

息子さんや文庫で出会った子どもの話も時々出てくるのですが、それも楽しい☆例えば、本がテレビに勝ったというようなエピソード。夕方、息子さんに「トンカチと花将軍」という作品を読んでいて、そろそろご飯の支度をしなくちゃと本を閉じようとすると、息子さんはもうちょっとだけと言う。そこで、向井さんは「ウルトラマン」のアニメが始まるよと言うのですが、息子さんはウルトラマンよりトンカチを選ぶのですね。その頃、ウルトラマンが流行っていて、息子さんも向井さんも大好きだったそうですが、それに勝る物語ってどんなのかすごく気になりました。

この本は1989年に出版された「虹の町の案内板」を文庫化したものなので、少し古い本が多いのですが、面白いものはいつ読んでも変わらないと思います。大人の総合雑誌「潮」の連載で紹介していた児童書なので、タイトルのとおり大人も楽しめる作品ばかりです。ちょっとストーリーを詳しく説明しすぎているようなところもあるけれど、人から聞くのと自分で読むのとはまた違うはずです。

このブログでも紹介した「クローディアの秘密」や「しろいうさぎとくろいうさぎ」、「ピーター・ラビットのおはなし」も取り上げられています。久々に読み返したのですが、読みたいと思っていながら忘れていた作品がたくさんありました。これから是非、読んでいきたいです。


 <目次>
猫のやり方教えます―「ジェニイ」
ロザリンドの正体は?―「アーサー王と円卓の騎士」
その後のオオカミ―「ポリーとはらぺこオオカミ」
お母さんも夢中―「赤毛のアン」
人形たちは願った―「人形の家」
裂けめを越えて―「山賊のむすめローニャ」
魔法使いが呼んでいる―「クラバート」
古い友達に会いたくて―「セロひきのゴーシュ」
若いクマのロンドン暮し―「くまのパディントン」
時計が十三時を打つとき―「トムは真夜中の庭で」〔ほか〕

手作りはんこの本。

2006-04-15 | 紙モノ雑貨
前から読みたかった消しゴムはんこの本2冊を、やっと図書館で借りました!

津久井 智子 / 主婦の友社(2005/11)
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雄鶏社 / 雄鶏社(2005/06)
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消しゴムはんこの本は以前、こまけいこさんの「晴れときどきはんこ」を紹介したのですが、この2冊もなかなか良かったです。特に、津久井さんの作品は幅広い内容で、作ってみたい図案がたくさんありました。こまさんのはんこのように、オシャレで可愛い図案が多かったです☆

4章の<お年賀はんこ>は干支のはんこを紹介しているのですが、そのはんこを使った年賀状を見開きに1ページずつ載せています。例えば、寅年用には有名な絵本「ちびくろさんぼ」をモチーフにした作品。トラとサンボとヤシの木の図案が載っていて、全部を組み合わせると「ちびくろさんぼ」のような1枚の絵になるのです!他の干支もおもしろいデザインで、そのアイデアに驚きますよ~。

雄鶏社の「消しゴムはんこの本」はいろんな作家さんの作品が載っていて、キャラクターの強いものからハンコとは思えないような凝ったデザインまで様々。どちらかというと若い人向けの絵が多く、好みは分かれそうです。低価格の薄い本のわりには、まあまあ良いと思います。


最近、忙しくて、更新が遅れています。書きたい記事はたくさんあるのですが・・・。気長に見守っていただけると、助かりますっ。

「ロミオの青い空」

2006-04-11 | 小説
竹書房から出ている世界名作劇場文庫(全23作品)。この文庫は、フジテレビで放映していたアニメ世界名作劇場を小説化したものです。その中でも一番好きだった「ロミオの青い空」を、最近読みました。

主人公は、家族のために煙突掃除夫となった少年・ロミオ。ロミオは人買いのルイニに連れられて、ミラノへと向かいます。その途中、同じ境遇の少年たちと出会い、またミラノでも再会。そして、不良少年グループの「狼団」に立ち向かうため、煙突掃除夫の同盟「黒い兄弟」を結成することになります・・・。

いつも前向きで勇気のあるロミオが魅力的☆また、頭が良く、頼りがいがある「黒い兄弟」のリーダー・アルフレドもかかせない存在です。この二人によって、他の少年たちも変わっていき、強い絆で結ばれていきます。過酷な労働を強いられる中、友情によって夢や希望を持って生きる彼らの姿が素敵内容は結構、忘れていたので、改めて感動しました!

ただ、文章はあまり良くないと思いました。少しあっさりした印象で、アニメを見ていない人にはあまり面白くないかも。また、カットされたアニメのエピソードもあるようで、ちょっと残念。小説化した鏡京介さんという方が、どういう仕事をしている人なのか気になりました。アニメの原作は、リザ・テツナーの「黒い兄弟」という作品。ミラノで実際に人身売買され、煙突掃除夫になった少年たちの記録から、この物語を書いたそうです。

この本にはアニメの主題歌が入ったCD(オープニングとエンディングの2曲)が付いているので、値段はちょっと高め。でも、アニメが好きだった人なら、とても懐かしい気分になれます。以前、「名犬ラッシー」も読みましたが、面白かったですよ~。また、アニメの方もいろいろ再放送してほしいですね。

「きいろいのは ちょうちょ」

2006-04-08 | 絵本
ちょうちょと聞いて、春をイメージしたのは私だけ?

五味 太郎 / 偕成社(1983/01)
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偕成社の「五味太郎 しかけ絵本」シリーズの一冊。ちょうちょの形に開いた穴から見える、きいろいものは・・・?「きいろいのは ちょうちょ」というフレーズが繰り返され、男の子が網をかぶせるのですが、なかなかちょうちょがつかまりません!

ちょうちょだと思ってめくったページには、意外なものが表れ、次の展開にわくわくします~。男の子はだんだん不安になり、「きいろいのは ちょうちょ」という言い方にも自信がなくなっていきます。その様子が、とてもおもしろいですよ☆シンプルな繰り返しで、赤ちゃんにも楽しめるそう。頭の固くなった大人にも、良い刺激になるかもしれません。

男の子の服装は半そでだし、季節は夏なのかな??でも、ちょうちょが舞い始めると、春らしく思います。まだ私の周りでは見ないので、一足早く、絵本で見ることにします~。「きいろいのは ちょうちょ」(絵本ナビ)


五味さんの絵本には、「春 はる」という作品もあります。この本のページには窓の枠が描かれていて、実際に窓から外の景色を眺めているような感覚。うららかな春の空気が感じられる絵本です!

「宙(そら)の名前」

2006-04-05 | その他の本
「空と写真の時間」は昼の空がメインだったので、今回は夜空の本を紹介~

林 完次 / 角川書店(1999/12)
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光琳社出版95年刊「宙ノ名前」の改題。夜空に関する言葉(351項目)を写真(250点)とともに綴った、天体図鑑です。星の神話や伝説、和歌なども載っていて、歳時記風になっています。

この本の気に入っているところは、昔から呼ばれている月や星の名前を取り上げているところ☆例えば、火星は夏日星、スピカは真珠星・シリウスは絵の具星・カノープスは横着星といった和名があり、日本語の美しさが感じられます。居待月・臥待月・更待月など、月の名前もロマンチックで洒落ていると思います。その名前の理由も載っていて、面白いですよ~。また、星空だけ写した写真ばかりではなく、周りの山や林なども写していているところも好きです。

Yahooブックスの紹介によると、林さんは詩情豊かな星空の写真を得意とする、天体写真家、天文作家とのこと。望遠鏡をもたない、あるいは天文学の知識がない一般の読者に分かりやすく、宇宙の神秘と魅力について紹介し続けているそうです。

  <目次>
 1 月ノ章/2 夜ノ章/3 天ノ章/4 春ノ星ノ章/
 5 夏ノ星ノ章/6 秋ノ星ノ章/7 冬ノ星ノ章


同じシリーズの「空の名前」は未読なのですが、いつか買いたいと思っています。他にオススメの写真集は、竹下育男さんの「月の夜に」。残念ながら今は絶版になっているのですが、図書館や古本屋で見たらぜひ手に取ってほしい作品です!

「空と写真の時間」

2006-04-02 | エッセイ
私の好きなものの一つに、<空>があります。昼の空も夜の空も、子どもの頃から大好きです。

藤田 一咲 / 〓出版社(2005/09)
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この本は、自称・脱力写真家の藤田一咲さんの「写真の時間」シリーズ第7作。藤田さんの作品は初めて手に取ったのですが、このシリーズにハマりそう☆写真はもちろん良いのですが、写真に添えられたお話(空に関するエッセイや詩)にすごく惹かれました~。詩なんかフリーカメラマンが書いたとは思えないくらい。写真も文も充実した内容です。

第1章 空のこと(空が好き 雲のこと ほか)
第2章 街の空(空の下の街 街の空と音楽 ほか)
第3章 南の島の空(南の島の空へ ある南の島の岬にて ほか)
第4章 北の国の空(北の国から 雲のいろいろ・紳士編 ほか)

藤田さんは脱力写真家と言う通り、良い写真を撮ろうとかそういうことを考えずに、ただただ空と向かい合うことを楽しんでいるような人。青空だけではなく、暗く曇った冬空の楽しみ方なども知っていて、空の魅力を改めて発見させてくれます!空や写真に興味がない人も、カメラを持って飛び出したくなりますよ~

所々に挟まれたShooting Noteというページには、写真を撮影した場所やコメントが記されていて、これも面白い☆小さい字が並んでいて、飛ばしてしまいそうなページですが、空や写真への愛情が感じられるページ。特に気に入ったのが、「電線と空の風景」へのコメント。「黒い電線と雲・空とのコントラストが絶妙で、ここに美がある」という言葉が、とても新鮮に感じました。街で見る空は狭くて、あまり好きではなかったのですが、見方が変わりそうです。

次は、「猫と写真の時間」や「花と写真の時間」を読みたいな