キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

今年最後のカミキリ?

2007年08月31日 | カミキリムシ科
お盆を過ぎ、非常にすごしやすくなった北海道。

最近はカミキリを見つけるのがなかなか難しく、だいぶ熱虫症が醒めてしまった。

それでも今年最後にあのカミキリに会いたくて、オニグルミがあれば気にしていた。

そして努力の甲斐あり、・・・というより不意打ちに近い遭遇であったが、

10年振りに蒼き勇者とご対面。

これはマジ嬉しい!



オオアオカミキリ[Chloridolum thaliodes]★★★

直径30cmくらいで半分が枯れてる感じのオニグルミを徘徊。
他の個体も居るかと思いましたが、この1♂だけ見られた。







匂いはジャコウカミキリと変わらなかったです。


戻って来ました。

2007年08月29日 | その他
昨晩・・・。

今回は忙しくて、お土産になるような写真は撮れませんでした。

何も撮らないのは勿体無いので、帰りに皆既月食を撮って来ました。

といっても、望遠レンズも三脚なし・・・。

いつも付けてる90㎜マクロと17-35㎜広角レンズのみ。失敗した~

皆さんにお見せする程の写真ではないですが、虫ネタが少ないものですみません。



中山峠からの夕焼け(羊蹄山)



中山峠から見た皆既月食(PM7:15)



定山渓から見た皆既月食(PM8:18)


マクロレンズで撮った皆既月食は珍ですかね?

前半は平面的に見え、だんだんと立体的に見えてきたのが面白かったです





道南の虫

2007年08月26日 | 採集記・撮影記
先週、道南で見られた昆虫を何枚か。



トラフカミキリ[Xylotrechus chinensis]★★★

「トラフ・トラフ・トラフ・・・」の呪文が効いたのかまたまたGet!
何となく発生木の雰囲気は判りましたが、道南でも良い条件のヤマグワは少ないですね。
この個体は24㎜の立派な体格でした。



オオアオイトトンボ♀[Lestes temporalis]★★★

北海道では主に西側半分に分布し、渡島半島以外では少ない。
特徴はアオイトトンボを一回り大きくし、雄は成熟しても粉は噴かず、雌は腹部末端が大きく膨らむ、など。
池周囲の木の枝が水面に浸かっている、やや深い池沼周辺で見られる。



アケビコノハ幼虫[Adris tyrannus]★★★

アニメチックな眼状紋を体に2対持ち、何かに驚くと体を曲げ目玉を強調させる。
北海道では少ない種で、ミツバアケビ?を食べていた。
成虫は枯れ葉そっくりで翅を開くと黄色い後翅が鮮やかな大型種である。



ベッコウハゴロモ[Orosanga japonicus]★★★

札幌付近ではまだ見たことが無い。
渡島半島沿岸部の草原、林縁部などでは局地的に発生している。



シマアメンボ[Metrocoris histrio]★★★

これまた北海道では少ない種。
薄暗い林内を流れる小川で、一般的なアメンボ類より忙しく動いている。
体長は5㎜程度。丸っこくてシマ模様なので他のアメンボ類とは見分けは容易です。



最近の朝晩は涼しいというより寒さを感じてきた。
野山で見られる甲虫の顔ぶれが段々と少なくなっているのが寂しい・・・。


秋の気配

2007年08月24日 | カミキリムシ科



空は青く、草木はまだ緑。

しかし、風はどことなく秋の匂い。

カミキリ達に出会うチャンスは徐々に減り、なんだか寂しい。

これから迎える季節を虫達とどのように過そうか・・・。

チョッと悩む。



アカガネカミキリ[Plectrura metallica metallica]★★