キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

エゾコバネヒナバッタ

2010年09月10日 | バッタ目

エゾコバネヒナバッタ(チシマヒナバッタ)[Chorthippus fallax strelkovi]
2010.9.7 オホーツク管内


分布:北海道、本州(岩手、秋田)
体長:♂17~23mm、♀19~28mm


道東地方では低山地や草地で普通。
長翅と短翅、褐色と緑色がある。
イネ科牧草種の草地でたくさん見られた。



コバネササキリモドキ

2010年08月10日 | バッタ目

コバネササキリモドキ[Cosmetura fenestrata]
2010.8.7 石狩浜


分布:北海道、本州、九州
体長:17㎜前後

カシワの葉の裏に止まっていた。
撮影しようとすると、すぐに影に隠れる。
一枚の葉の裏表を行ったり来たりしてようやく撮影。
(写真の個体は♂)


ヤブキリ

2009年11月26日 | バッタ目

ヤブキリ属の一種[Tettigonia sp.]
2009.8.11 渡島支庁西部






「北海道・東北地方の草原性個体群」の分布は
北海道(南西部)、本州(東北地方)。
北海道では特に渡島半島の日本海側で普通です。
海岸草原、林道脇、耕作地周辺で鳴いているの良く聞きます。

これと同一かどうか判らないですが、札幌市南区の某公園では、
お盆過ぎになると街路樹の高い場所で良く鳴いている。

私の住んでいる厚別区でも河川敷のヤナギ樹冠や
屋敷林で鳴き声を聞いたことがあります。
ただし採った事はまだ無いです。


ノミバッタ

2009年05月25日 | バッタ目

ノミバッタ[Xya japonica]
2009.5.24 日高支庁西部


4㎜位の小さなバッタ。

バッタというよりもケラに似ているかも。

河川敷の砂地の上で見つけた。

メタリックで、機械的な昆虫。



秋の主役

2006年09月06日 | バッタ目
秋の主役といえば、何といっても鳴く虫である。
北海道の草原でこれらが鳴き始めるということは、夏の終わりを意味する。



ハネナガキリギリス[Gampsocleis ussuriensis]★(特)
枯れ草と緑の草がほど良く混じった草原で「ギー・チョン、ギー・チョン」と鳴いている。
声は良く聞こえるが、捕まえるのは非常に困難。近づくとすぐに草むらにすぐに潜ってしまう。
当然、写真に収めるのは非常に難しい。今回は片脚のない個体が居たので容易に近づけた。
北海道特産種。



エゾエンマコオロギ[Teleogryllus yezoemma]★
北海道にはもう一種エンマコオロギ[T.emma]も生息する。
違いは眉の様に見える白い模様の長さ。小さい方がエゾエンマだ。
鳴き声は「リィー、コロコロ・・・」
枯れ草の中や、ゴミの下、地面の割れ目などに生息している。
面白いことに和名と学名の種小名が同じである。



カンタン[Oecanthus longicauda]★
草原の普通種であるが、鳴き声はとても美しい。「ルルルルルルルル・・・」
真似してもキタキツネは来ませんよ



秋の森を歩くと、セミの抜け殻が良く目立つようになっていた。



エゾハルゼミ[Terpnosia nigricosta]★
「ミョーキン、ミョーキン、ミョーケケケケケ・・・」と6月から7月まで賑やかに鳴いていたのが思い出される。
あの頃はうるさかったなぁ。
しかし、エゾハルゼミの初鳴きは本格的な採集シーズン到来の号令のようなもの。
今となっては懐かしい・・・。




エゾゼミ[Tibicen japonicus]★★
珍しく土つきの脱け殻である。
「ギーーー」とつい最近までよく鳴いていた。
場所によってはまだ生き残っているだろう。


セミの脱け殻というのは、何か訴えかける力がある。
と、思うのは自分だけ?




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