キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

キタミモンヤガ

2010年09月13日 | チョウ目

キタミモンヤガ[Pseudohermonassa melancholica]
2010.9.6 北見市



国内では北海道の北見地方のみで知られる珍しいガ。
・・・と思っていたのが、案外、郊外のコンビニや河川敷などでそれなりに見られた。
意外と数は多いのでしょうか?



クモマベニヒカゲ

2010年07月31日 | チョウ目

クモマベニヒカゲ[Erebia ligea rishirizana ]
2010.7.26 北見市

分布:利尻島、大雪山系(800m以上)、本州中央山岳地帯


甲虫屋の私でも、一度は撮影してみたいと思っていた蝶。
K氏の案内によって、見事撮影することが出来ました。
ありがとうございます。

普通のベニヒカゲは国道沿いでも沢山見られたのだが、
本種は林道を入って更に奥へと進んだところで見る事ができた。
今年は甲虫が少ないせいか蝶の存在が異常に多く感じる。
しかしながら、クモマを見たのは2個体だけ。
さすが、蝶屋が憧れる蝶。簡単には姿を見せてくれなかった。

ベニヒカゲとの違いは後翅の裏に白い帯が入る点である。



(↑周りの蝶はヒメキマダラヒカゲ)

カラフトセセリ

2010年07月16日 | チョウ目

カラフトセセリ[Thymelicus lineola]
2010.7.13 紋別市


1999年、北海道の滝上町で確認された国外移入種。
本種は北アフリカ、ユーラシア大陸北部、北米大陸に広く分布し、
北海道の北、サハリン島でも生息が確認されている。
サハリンからの飛来種かと思いきや、
DNA解析によって北米からやってきた可能性が高い事が確認されている。
食草はイネ科のオオアワガエリ(チモシー)という牧草である。
輸入牧草に卵が付いていたのではないかという事だ。




この写真では判り難いが、普通に見られるコキマダラセセリよりも
一回りも二回りも小さい印象を受ける小さなセセリチョウである。

奇しくも11年前の今日が発見された日なのだ。

リシリヒトリ

2010年06月20日 | チョウ目

リシリヒトリ[Hyphoraia aulica rishiriensis]
2010.6.19 石狩浜


北海道と利尻島に分布する、美しいヒトリガの仲間。


この日の日中、カシワ林付近をブンブン飛び回っていて、
何度もネットインできた。
他に飛び回っている個体も含めると、
2時間ほどで延べ20回は確認できた。

私にとって本種は、
2~3年に1度位しか目にしない頻度の昆虫であったが、
場所によっては大量に発生しているのだろうか?

朝露がまだ乾かない時間帯に、地面に居た個体を撮影した。