キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

ルイステントウ

2010年06月03日 | テントウムシ科

ルイステントウ[Adalia conglomerata]
2010.5.29 札幌市内


分布:北海道、本州、四国、九州
体長:3.4~4.3㎜


針葉樹のアブラムシを食べるテントウムシ。

ナミテントウの様に斑紋は個体変異が多い。


ウンモンテントウ

2010年05月04日 | テントウムシ科

ウンモンテントウ[Anatis halonis]
2010.5.2 札幌市


分布:北海道、本州、四国、九州
体長:7~9㎜


北海道では、低山地でも見られる。

上翅の斑紋や色彩は個体変異が大きいが、

前胸背板のM紋ははっきり出るので判りやすい。


【追記 2010.5.4】

2010.5.4 空知南部


本州では山地で得られ、北海道ではなぜ低地でも得られるのか?

いろいろ調べたら、九州の記録では針葉樹のモミ[Abies firma]で得られたとのこと。
北海道には同じモミ属のトドマツ[Abies sachalinensis]が、割合、平野部にも植林されている。
そこで、今日はトドマツに注目して探してみたら、このとおり撮影できました。
モミ属につくアブラムシが好物なのかな?

林道脇のトドマツをスウィープすると、一度に5頭採れた。
同時にルイステントウもたくさん入る。



トホシテントウ

2007年11月29日 | テントウムシ科

トホシテントウ[Epilachna admirabilis]★★

2007.7.24 道南


北海道から九州まで広く分布。
カラスウリ類につくとのことだが、この植物は良く判らなかった。
草食性のテントウムシであるが、愛嬌がある顔だ。




サッカーボールのような模様も可愛い。



在庫の写真が減ってきた。
なんとか年内は今年撮った生態写真で乗り切りたい・・・。



キキリノート Vol.3(カサイテントウ)

2006年10月29日 | テントウムシ科
日本シリーズで熱く盛り上がった北海道ですが、そろそろ平地でも初雪が降りそうです。
このごろ、小春日和のような晴れ間が差すと、マンションの南側の壁にはスコットカメムシやナミテントウが集まってくる。洗濯物に付いているのを知らずに取り込むと、夜間、照明を点けた時に、その周りをブンブン飛ぶのである。これらはナミテントウやナナホシテントウが多い。

テントウムシの仲間にも珍品と言われる種類がいる。
それは、国内では北海道だけに生息する縞模様のテントウムシである。




カサイテントウ[Sospita gebleri]★★★★(特)

国内では北海道だけに見られ国外ではシベリア、サハリンに分布する北方系のテントウムシ。
体長は7㎜前後。斑紋が特異的で他に見間違うような種はいない。

高山帯ではハイマツから得られているようだ。
自分の経験上、採集箇所ではハイマツと同属(Pinus属)のストローブマツが植林されている。恐らく、このマツが発生元と思われるが、知らないうちにスウィーピングで得ているので確かではない。個人的には十勝平野と上川盆地で採集している。



いずれ、生態写真を撮ってみたいと思っている、風変わりなテントウムシなのだ。


にほんブログ村 写真ブログへ