いつの間にか夏至が過ぎてました。昨日だったんですねぇ・・・。
これからは日が短くなる一方。毎年の事ですが、
夏至が過ぎると少し寂しい気持ちになります。
そんな夏至あたりで見られたカミキリ。まとめてみました。
2008.6.21
昨年、何度か入った市内の林道に行ってみた。
前日の雨が明け方にはあがり、空は雲っていたがビーティングならばなんとか大丈夫かと思われた。
林道に入り車を進めながら良さげな樹や花を見つけては車から降りる。しかし、まったくカミキリは落ちてこない
途中、イボったり、フトったりするのにホオノキもチェックする。しかし、これもいない。
諦めかけた時、目の前に出てきたのが・・・
う~ん、奴はいた
それも確実に近くに。
大量で健康的な落し物から推察するに、なかなかビックな奴とみた。
結局、この林道で得たのは、トドマツの枯れ枝からツヤケシハナとムツボシタマのみ。
見切りをつけて場所移動。
最近狙っているがなかなか採れないカミキリがいる。
その名はヒメシラオビカミキリ。
かなり前に採ったことはあるが、今度は撮ってみたい種である。
知人の情報を元にある土場にやってきた。
いきなり出迎えてくれたのが、
ヒメスギカミキリ[Callidiellum rufipenne]
ヒノキ系の粗朶に集まっていた。
スギ・ヒノキが少ない札幌辺りでは本種も少ない。
早春のカミキリって思ってましたが、まだいるんですね。
その後に姿を現したのは・・・
ミドリカミキリ[Chloridolum viride]
ヘリグロベニカミキリ[Purpuricennus spectabilis]
後はオオマルクビ、ヒメマルクビぐらいで、
結局ヒメシラオビは確認できずこの日はゲームセット!
2008.6.22
今日は明日からの出張準備があるため出勤。
だが、地下鉄に乗り込む前に青空が広がり始め、気温も上がりそうな感じだったので、
降りるべき駅を通り過ぎ、市内のカミキリ採集地として有名な○山近くの駅で降りてみた。
この時期は北海道ではかなり珍しいクロルリハナが採れるとの事。
でも網は所持していないので様子見程度の感覚で登ってみる。
まず、登山口近くの粗朶で見つけたのは・・・
エゾサビカミキリ[Pterolophia turugiana]
これで少しは安心し、網無しでもある程度カミキリは見れるだろうと考えたのだが、
この考えは非常に甘かった。
山頂に着くまでに見られたのはたった2頭のキタセスジヒメハナだけ。
殆ど花は咲いていなかった
カミキリはいないが、日曜日なので一般登山者はウジャウジャである。
逆に「網持ってなくて良かったぁ・・・。」ぐらいの感じである。
山頂手前の日当たり良い場所に少しだけセリ科の花が固まって咲いていた。
目的のクロルリハナを探してみたが、いたのはこれだけ・・・
マツシタトラカミキリ[Anaglyptus matsushitai]
なかなか良いカミキリであるが普通種である。
あまりにも山頂の人口密度が多すぎだったので、10分程度の滞在で下山した。
帰りは別ルートで帰ろうかと思ったが、また駅に戻らなければならないので来た道を戻った。
後から考えるとこれが運命の別れ道だった。
途中、人を怖がらない可愛いシマリスと遊ぶ。
こんな倒木の上に止まっている姿を見ていると、
いつか家の材箱からシマリスが出てきそうなくらい小さくて「めんこい」のだ。
リスと遊ぶのは程々にして、「早く会社に行かねば・・・
」と
急ぎ早に下山しながらも道端の倒木や衰弱木をチェックする。
そして、ある一本の中折れの樹を見上げた時、緊張が走ったのである。
「えっ~!もしや・・・」
「ぬお~っ!」
周囲の登山客に気付かれないよう、声にならない雄叫びをあげた。
このネキは頭上1mくらいの位置で落ち着いていたが、こちらには網がない。
冷静?に考えた末、一発勝負!垂直跳びに賭けてみた。
カメラやバックを地面に置き、周囲に人が居ないのを確かめ(別に居てもいいのだが・・・)
根元のヒコバエを踏み台にし、手を伸ばすと残り25cmくらい。
垂直跳びなんて高校の体力測定以来だ。
ジャンプで楽に手が届く高さであるが、問題なのは頂点に達した時、
上手く親指と人差し指で摘まめるかどうかだ。
2回、ジャンプの練習をしタイミングを取る。
これ以上練習しても始まらないので、3回目で行動にでた。
「それっ!」・・・
ホソコバネカミキリ[Necydalis pennata]自己初
何故か触角の先端が欠けた
北海道にネキシーズン到来!
ますます楽しみな季節がやって来る。
暫く留守にしま~す