キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

最近は週末になると・・・

2007年08月06日 | 採集記・撮影記
雨が降ります


AM9:00を過ぎても小雨は止みそうもないので、
今日は市内の林道へカミキリではなくヒメオオ探しに行って来ました。
札幌市内のヒメオオは結構レアなんですよ。



目的の林道へ到着。天気は全く回復しそうにありません。


林道沿いに咲いている花を見ると、


カラカネハナカミキリ



マルガタハナカミキリ



サカハチチョウ



サッポロフキバッタ

などが見られます。小雨でも気温が高かったので虫達は活動しているようです。


しかし、ヒメオオの好むヤナギやケヤマハンノキを中心に車内からルッキングしても何も見えてきません。
林道沿いよりは、藪漕ぎして奥に入った方が良いのだろうか?そう思い始めた時・・・






直径5cmのぶっといウ○コがこんもりと・・・・・・ヤバイ



その後も、林道沿いの車内ルッキングは続きます。
良さそうな木や花を見つけた時は車から降りますが、できるだけ離れないようにします。
30mも車から離れると少し怖いです。特にこの日のような天気の時はなおさらです。


ゆっくりと車を走らせていると、ハチの様な甲虫の様な2cm弱の虫が低いところを飛び、地面に着地しました。
慌てて、虫を拾い上げると・・・



コバネカミキリでした。

今年はネキに振られっぱなしでしたが、コイツだけは近寄ってくれました。


林道をさらに進むと霧がどんどん濃くなって、雲の中に居る様な感じなってきました。
それでも、セミは鳴いていました。主にないているのはコエゾゼミです。




林道の峠を過ぎた辺りで、やっと目的の虫に出会いました。



居ると判っててなかなか採れない札幌のヒメオオです。
この後もう一頭見つけましたが、網を外して笹薮へ落としてしまいました。


目的は達成されたので、カミキリを探すことにしました。


しかし、なかなか良いカミキリが出てきません。
出てくるのはミドリ、ヨツスジハナ、フタスジハナ、クロハナ、ホクチチビハナなど。
枯れ枝のスウィープやビーティングをやっても、網が雑巾のように水を吸って非常にやりづらかったです。


それでも最後の最後にオノエヤナギの衰弱木でカミキリ数種をまとめて採集することができました。


キモンカミキリ(初採集)



トゲバカミキリ



ゴマダラモモブトカミキリ(初採集)


他にはこの木でキッコウモンケシ、フタオビアラゲ、ヒメヒゲナガ、シラホシがいました。


山を降りる頃には自分が濡れ雑巾になっていました。