キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

トホシテントウ

2007年11月29日 | テントウムシ科

トホシテントウ[Epilachna admirabilis]★★

2007.7.24 道南


北海道から九州まで広く分布。
カラスウリ類につくとのことだが、この植物は良く判らなかった。
草食性のテントウムシであるが、愛嬌がある顔だ。




サッカーボールのような模様も可愛い。



在庫の写真が減ってきた。
なんとか年内は今年撮った生態写真で乗り切りたい・・・。



おしりから~虫~♪

2007年11月25日 | ゾウムシ科など
今日は「おしりから虫」です。
子供たちに人気の「おしりかじり虫」ではありません。
幼虫系が弱い方は見るのをやめましょう。
もしご覧になって気持ち悪くなっても自己責任ですよ!




2007.5.16 日高支庁

北海道の山中では良く見かける地味なゾウムシ。吻を除いた大きさは7.5㎜程。
これがチシマゾウムシ[Kurilio monachus]かな?と思って撮影したのだが、
まだちゃんと調べたことがない・・・。誰か正体教えて~



この後、ウロウロして、十数分経って戻ってきたらビックリ仰天!




「おしりから虫」が、頭?をクネクネさせながら
ゾウムシのお尻からゆっくり出てきたのであった。
良く見たら、1枚目の写真の時点で少し頭が出ています。




このゾウムシに対して「おしりから虫」の比率は結構なものである。
人間に例えてみたら実に恐ろしい
このゾウムシは雄なのか雌なのか判らないが、
産みの苦しみは相当なものであったに違いない。




「おしりから虫」は恐らく寄生バエの幼虫。
チョウやガの幼虫を複数飼育すると、かなりの数が寄生バエや寄生バチに
犯されているという話も聞くが、甲虫類も寄生率は結構高いのかも知れない。
そうそう、キボシマダラカミキリの材を採ってきた時も、
材からはヒメバチしか出てこなかったなぁ

本家「おしりかじり虫」のHPを見てみると、かじられた人は、
「すごく楽しくなる とても歌いたくなる さらに踊りたくなる」とあるのだが、
「おしりから虫」が出て行ったゾウムシは、その後、微動だにしなかった。


自然って奥が深いなぁ・・・と、改めて思った出来事であった。



トガリフタモンアシナガバチ

2007年11月23日 | ハチ目

トガリフタモンアシナガバチ[Polistes riparius]★★(スズメバチ科)
2007.6.14 日高支庁

国内では渡島半島を除く北海道と東北地方の一部?に分布。体長は17㎜前後。
平野部の河川敷や林縁部などで普通に見られる。
近似種のフタモンアシナガバチとの違いは、前胸背を縁取る黄線がとぎれる点や、
大顎の先端が黄色くないことで区別できる。




(威嚇する女王蜂)

この時期は、働き蜂はまだ羽化しておらず、女王1頭で巣を守っていた。


コアシナガバチ

2007年11月20日 | ハチ目

コアシナガバチ[Polistes snelleni]★★(スズメバチ科)

2007.5.28 札幌市


国内では北海道、本州、四国、九州に分布する普通種。
体長は15㎜弱。

札幌周辺では本種とトガリフタモンアシナガバチが普通である。
道南地方(渡島半島)ではフタモン、キボシ、キも見られるがこれらは少ない。


今日はただ何となく、春らしく暖かそうなこの絵を選んでみました。
なぜなら外は寒いんだもん。時々吹雪いたりしてますよ。
しかも明日の札幌の最高気温は-3℃だって
1月並の寒さです。
でも本物の冬は1~2月なんだよねぇ・・・。

撮影、採集活動再開は約5ヶ月後です。
ホント長いなぁ


クチキオオハナノミ

2007年11月17日 | ハナノミ科など

クチキオオハナノミ[Pelecotomoides tokejii](オオハナノミ科)★★★
2007.7.22 空知南部


体長は8~15㎜。北海道、本州、四国、九州に分布するが、全国的に少ない種のようだ。
クリの花をスウィープして採集し、珍しそうだったので生かして持ち帰った。
常にアクティブに動き回り、撮影には非協力的であった。

オオハナノミ科の虫は過変態という生活様式で、幼虫の一時期を他の昆虫類に寄生する。
でも実際は本種の生態は何も判っていないのが現状らしい。

色も形もさえない甲虫だが、全国的に『珍』な様なので、次回、採れた特はVIP待遇したいと思う・・・