キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

エゾハイイロハナカミキリ2

2007年05月31日 | カミキリムシ科

全然逃げません。
がっしりと構え、こちらをじっと睨みつけてます。


とりあえずHPは準備OKです。
先程UPしようと試みたんですが、上手くいきません
今日から出張。朝早いのでもう寝ます。
5月中に公開できなかったけど、出張から戻ってきたら、再トライしてみます。






エゾハイイロハナカミキリ

2007年05月30日 | カミキリムシ科

エゾハイイロハナカミキリ[Rhagium heyrovskyi heyrovskyi]★★

5月下旬~6月下旬に山地の針葉樹の伐採木に集まる
特にアカエゾマツ、エゾマツの上を良く歩いている。

「普通種」と色々な本に書いてあるのだが、個人的には過去に3回程しか見つけていなかった。
アカエゾマツ、エゾマツは比較的高い場所に生えるので、これまで奥まったところで採集していなかった為だろう。

今回、トホシの帰りにアカエゾマツの土場を見つけたので念入りに探してみた。
一度に5~6頭観察できたので、居る所には沢山いるというのが理解できた。

体色が針葉樹の樹皮そっくりだ。
標本にすると褐色になってしまうのだが、生きている時は白っぽい。
ハイイロハナより一回り大きい。







十星の森の仲間達

2007年05月29日 | 採集記・撮影記

ジョウザンシジミ[Scolitantides orion]★★★(特)



エゾハルゼミ[Terpnosia nigricosta]★



ヨツボシヒラタシデムシ[Dendroxena sexcarinata]★★



クロヒメヒラタタマムシ[Anthaxia reticulata aino]★★


いずれも、トホシハナの周りで見られた種です。



おまけ!


ミドリニリンソウ[Anemone flaccida f.viridis]★★★
四葉のクローバー的な存在?
ニリンソウの変種(突然変異)です。

十星の楽園

2007年05月28日 | カミキリムシ科
5月ももう終わり。なにやら西日本では猛暑日という言葉が既に使われ始めているようです。
北海道の方は「爽やかな季節が続いていますよ!」と言いたいところですが、
先週は道北で雪が降ったり、昨日は道南で9℃までしか上がらなかったりと、なかなか好天が続きません。
しかし、今日は最高の天気でした。そして運良く、休日出勤分の振替休暇を貰えたのであります。

ここんとこ、週末はゆっくりと野外で虫と向き合える時間を作れなかったので、
鬱憤晴らしという訳で市内の山へ行って来ました。


気温は16度。心地よい風が頬を伝う。
コレこそ五月晴れ!本当に気持ちが良い。
(つい先日、ここでヒグマが出た事を除けば・・・)



因みに今日のターゲットはトホシハナカミキリです。
昨年はカラフトトホシをゲットできたが、ノーマルのトホシハナの方は未だ採集できていない。
トホシは例年、6月上~中旬に出るそうだが、う~ん、フライングかも?


車を離れて40分は経ったであろうか?
歩いても歩いても、トホシが集まるというフウロソウの花は見当たらない。
タンポポは咲いているのだが、これまたハナバチ、ハナアブ、チョウなどが訪花しているにすぎない。


キアゲハ[Papilio machaon]★


更に歩いても歩いても、カミキリのカの字も見当たらない。
適当にハムシなどを摘んで時間を潰す・・・。


ルリクビボソハムシ[Lema cirsicola]★★★★
北海道では珍しいといわれるが結構いました。



正午を過ぎ、日当たりの良い崖付近でお昼休み。
心地よい風に当たりながら、ゆっくりランチ
といきたいところだが、ブユの大群が襲って来て、気が狂いそうになる。
パンをお茶で流し込むように食べ、再び歩き出す。


ふと、足元を見ると昨年の記憶が蘇った。
間違いなくハナカミキリの飛翔。しかもレモンイエロー系の星模様!
一気にテンションが上がります。
飛翔個体を追いかけると、やがてフキノトウの綿毛に着地。


「んん!トホシで間違い無いと思うが・・・」
これが、なかなか落ち着かない奴で、モゾモゾ動き回って、再び飛翔。
また別のフキノトウの綿毛に潜り込んだりと結構せわしない。
結局、手が出てしまった。



トホシハナカミキリ[Brachyta danilevski]★★★



「なんとか、背面から撮影したい。」そう思いながら、念願であったトホシの一頭目をケースに入れると、別の個体が体の横を通過していった。
再び追跡!今度もフキノトウの綿毛に止まった。


まあ、なんとか撮れました
でも、やっぱり落ち着きが無い虫だ。
再び飛翔し、今度、降りたところは・・・


フキの葉の上。
好きな花がまだ咲いてないからしょうがないのかな?


そうしてる間にも、あちらこちらでトホシが飛び始めた。
すでにゲットしてるので余裕を持って追跡。そして、更に2頭追加した。


崖の下を覗くと、なにやらタンポポではない黄色い花にトホシが集まっている。
しかも、ざっと見て4~5頭は見える。
悔しいがネットは撮影の邪魔になるので車に置いて来たままだった。
(というか今日は採れると思わなかったから

「仕方ない、吹き上がってくる奴を手でキャッチするか・・・。」
まもなく、ある1個体が林道脇へ上がってくる。追跡すると、崖下に咲いているものと同じ花に止まった。



この花、ミツバツチグリかな?


・・・・・・・・。


あれっ!これカラフトじゃん!
即、ゲット!一年ぶりのご対面。
この後も出るわ出るわでフキの葉の上でも見つけた。



カラフトトホシハナカミキリ[Brachyta sachalinensis]★★★(特)

なぁ~んと、トホシフィーバーの後は、カラフトトホシフィーバー!
あぁ~、今日、ここに来て良かった~。(感涙


そして、極めつけは・・・





シラネアオイにカラフトトホシ。
もう、最高!



昨年は、狙ったものがなかなか採れなかったが、今年は幸先良い。
しかもトホシ2種を同一箇所で採集。今年はカミキリと相性が良いのかな?



どっちがトホシでどっちがカラフトやねん!と言うお方へ。
トホシハナ(左)とカラフトトホシハナ(右)を並べて撮ってみました。


カラフトの方は一周り小さく、脛節や触覚の付け根付近が黄色、斑紋の大きさなどに違いがあります。




今期初ネクイ!

2007年05月26日 | ハムシ科

キヌツヤネクイハムシ[Plateumaris sericea]★

毎度お馴染みですが、やっぱり綺麗な虫です。
今回は五割以上、青系の個体群に遭遇しました。
中でもコイツは一番の輝き。

天気が悪く、コンデジでも手ぶれしてしまったのが悔しいです。

そろそろ、役者が出で来る季節。
常にデジイチ持って歩いてみたいと思います。