キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

スジカミナリハムシ

2008年03月29日 | ハムシ科

スジカミナリハムシ[Altica latericosta]

今年に入ってやっと、野外で甲虫を見かけた。
5㎜くらいで青い金属光沢に包まれたハムシ。
本種は上翅側縁が隆起しているのが特徴である。
主に秋口と春先に河畔林で見られる。



今週の前半は、道内各地で連日最高気温が10℃以上を記録し、
札幌にいたっては117年ぶりの暖かさという事だった
2月までの寒さとあの大雪はいったいなんだったのだろうか…。
札幌の街にあれ程あった雪は、今はスッカリ消えてしまった。
この急激な温度変化は非常に気持ちが悪い。


桜が咲き出しても不思議ではない暖かい気温が続いたが、
昨日今日は平地でも雪が降り、少し季節が後退りした感じになった。



この様に三寒四温を繰り返している頃、河川敷を歩るくと時折青く光る木を目にすることがる。

(ここから先、虫嫌いの方は見ない方が良いでしょう…。)













これは全部、スジカミナリハムシ。
つい先日、道南地方を歩いていると、自分の視野にこの様な木が数本現われ、非常に驚いた。


近寄ってみると…




う゛~…

単体だと綺麗な甲虫なのだが、これ程の大集団は初めて目撃した。
甲虫大好きな者であっても、絶対に引くだろう。
噂には聞いていたが、本当に凄い光景であった。



小さい春

2008年03月22日 | 植物



今年最初の花を見つけました。

いつもならこの時期にも大雪が降るのですが、今年はそういう気配がないとか…。

もう4月の陽気です。

この調子だと採集シーズンはいつもより早く開幕するでしょう。

今年もチャレンジしたい事が一杯で、優先順位を決めかねているんですが、

まずは未採集種に絞った材採から始めてみたいと思います



ナカジロサビカミキリ

2008年03月20日 | カミキリムシ科

ナカジロサビカミキリ[Pterolophia jugosa jugosa]


昨年の11月に札幌から片道6時間の道程で松前まで行って採ってきた材からは、
相変わらず目標のカミキリが羽脱しない。
そのカミキリとはタイワンメダカとクロツヤヒゲナガコバネ。
どうやらハズレだったらしい…。
でもご一緒した、えさるさんの材からはタイワンが2頭出てきたそうだ。
ぐやじぃ~


その時についでに採ってきたケヤキ材からはこれが羽脱した。





ここまでドアップで撮影してみると、昆虫というよりも哺乳類的な生き物に見えてくる。
あたたかそうな毛並みである。


ちょっとワクワク!

2008年03月17日 | コガネムシ科など


昨年の11月10日に材割で採集したクワガタの幼虫が蛹になっていました。
 →その時の記事


クワガタ飼育からは撤退しているので、クワの蛹は久しぶりに見ました。

餌のマットが過去の使い残しだったせいか、たいして成長もせず蛹化してしまい、思ったより小さいです。

1ヶ月以内に羽化するんだろうなぁ…。

一応、ヒメオオだろうと期待して持ってきた幼虫ですので、久しぶりにワクワクしています。

因みに雌のようです。


フタモンアラゲカミキリ

2008年03月15日 | カミキリムシ科

フタモンアラゲカミキリ[Rhopaloscelis maculatus]


最近は秋採りの材箱からさっぱり虫が出てきません。

今朝、久しぶりに虫が羽脱したと思ったら、目的の虫ではありませんでした。

このフタモンが出てきた材はナナカマド。

実はタマムシ狙いだったのですが…。

雪が解けたら、もう少し材を集めたいと思っています。