キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

オツネントンボ

2008年08月31日 | トンボ目

オツネントンボ[Sympecma paedisca]
2008.8.23 岩見沢市


アオイトトンボの仲間は綺麗な金属光沢をもつ種が多いが、本種は非常に地味である。

和名の通り、オツネン(=越年)つまり成虫越冬するトンボなので、

枯れ草に紛れて目立たない様にしている戦略なのであろう。

寒さが厳しく、豪雪地域もある北海道においても全域に分布している。

忍耐力の強いこのトンボは早春になるとクジャクチョウなどと一緒に再び姿をあらわす。


ヒメキンイシアブ

2008年08月31日 | ハエ目

ヒメキンイシアブ[Choerades japonicus]
2008.8.23 岩見沢市


中型のムシヒキアブの仲間。

花の上にとまり、キクビアオハムシを口先にぶら下げていた。

刀の様な口で体を刺されている虫をジックリ観察していると、

弱肉強食の厳しさというものが伝わってくる。


ベッコウハゴロモ

2008年08月31日 | カメムシ目

ベッコウハゴロモ[Ricania japonica]
2008.8.12 渡島半島南部


沿岸のクズの葉上に多かった。

一般的な図鑑に北海道の分布を示したものは無かった様に思う。

渡島半島の日本海側と津軽海峡に面したエリアで見かけることが多い。

成虫は何度も見ているのですが、幼虫はまだ見たことが無い。

いつかはお尻の先に綿毛の様なモノをつけた幼虫を観察してみたいです。




ゴイシシジミ

2008年08月31日 | チョウ目

ゴイシシジミ[Taraka hamada]
2008.8.23 岩見沢市

ゴイシの季節も終盤か?
この日は擦れた個体しか見られなかった。



今日で8月最後ですね。
今年の北海道はお盆過を過ぎたら急に涼しくなって、
暑さはその後も戻ってこず、1ヶ月先まで季節が進んじゃった感じです。
だから、「まだ8月だったんだぁ」というのが正直な気持ちです。

最近は更新を怠っていましたが、8月に撮影した数点をUPしていきたいと思います。



コマダラハスジゾウムシ

2008年08月27日 | ゾウムシ科など

コマダラハスジゾウムシ[Adosomus melogrammus]
2008.8.19 勇払方面


今年の6月上旬に見つけた場所に再び行ってきました。

火山灰地でヨモギが多い草原です。

ごらんの通り体色が枯れ葉そっくりなので、大きい図体の割に見つけづらい・・・。

探し始めはなかなか見つけられないのですが、目が慣れるとポロポロ見つかります。


体長は15㎜。横幅があるのでもっと大きく感じます。

顔がぬいぐるみの様で可愛いでしょ?

ゾウムシってのは大体が可愛い顔してますけど、コマダラ君は特にキュート!

ぽっちゃり達磨型ってのが良いのでしょうか?





時々ブラックな個体も見られ、コイツはかなり渋くて格好良いです!