ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

サヨナラ、多肉畑

2018-11-27 | ペット・動植物
この多肉の植え込みに気づいたのは今年に入ってからでした。

ときどき走ったり歩いたりしている道にありました。


ある日、立ち止まって眺めていると、停まっていたクルマから
「多肉が好きなの?」
と声がして、見ると助手席に80歳前後と思われる高齢の女性。
運転席には娘かソーシャルワーカーか中年の女性が乗っていて、
まさに2人で出かけるところのようでした。


「ええ、大好きです。見事なガーデンですね。」
と答えると、


「私のじゃないのよ。隣人のガーデンなんだけど、
空いてたから、私が多肉を植えて手入してきたの。」


どれも大きく育ち、株も多く、何年も手入してきたよう。

これなど今まで一度見たことがないエケベリア。
葉の上にピンクのこぶのようなものが浮き出た珍しい種類。


「ほしい?」
か細い声ながら確かにそう聞こえて、はっとして顔を挙げると、
2人の女性がニコニコしながらクルマの中から見ています。
思わず、折れて落ちていた一枝を拾わせてもらいました。


お互い肉好きとして、もう少し話していたい気もしましたが、
すでに2人がクルマに乗って出かけるところだったので、
丁寧にお礼を言って立ち去りました。



その後に通ったときには、多肉畑の隣に土が盛ってあり、



その次に通ったときには業者が入って、造園中でした。
多肉にも土がかかっていたものの、そのまま残すようでした。



その次に通ったときは、作業が終わって業者がいなくなり、
業者が掃除したのか多肉の土もきれいになっていました。
ただ、多肉がかなりなくなっていて誰かが持っていったのか?



その後、旅行だなんだとしばらくその道を通らずにいました。


先日通ったときには、多肉も多肉畑も完全になくなっていました。


畑のあった家の持ち主が変わったのか?
同じ持ち主でも気が変わったのか?
ご婦人が老人ホームにでも入ったのか?


なにが起きたのかはわかりませんが、畑のあとはのっぺらぼうで、
これから何かを植えるのか、黒土が盛られているばかりでした。


こんなことになるなら、躊躇わずにもっと話せばよかった
と今になって残念で仕方がありません。
肉好き同士、いくらでも話が弾んだはずなのに。


今でもご婦人はあの界隈に暮らしているのか?
(※なんとなく、そうは思えないのですが)
どこにあってもお元気で






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